【WEB業界】中途採用の志望動機の書き方と例

WEB業界の中途採用では、履歴書・職歴書やポートフォリオといった書類作成が重要ポイント。

そして書類選考を通れば、いよいよ面接対策として志望動機や将来展望に対する明解な答えを準備する必要があります。

そこでWEB業界での職務経験がない方にとって、『履歴書の志望動機をどうすれば良いのか?』と悩むことでしょう。

今回は、WEB業界の中途採用へ向けて、履歴書に記載する志望動機の作成ポイントや注意点を分かりやすく解説します。

WEB業界の中途採用では履歴書の志望動機が重要視される

WEB業界はオリジナリティ溢れる創造力を発揮する職場が多く、上下関係がフラットかつ自由に意見を言いやすい社風で、それぞれに働き方にも独自姓を持たせる傾向があります。

そんな職場への中途採用では、応募者の志望動機が重視されるケースが見られます。

WEB企業の中途採用で志望動機を聞く理由

一般的に多くのWEB業界の企業では、履歴書に書かれた志望動機を中途採用の判断基準と捉え、応募者の入社意欲の高さややる気・真剣さを図るモノサシとします。

つまり、履歴書の志望動機は自社の経営方針や将来ビジョンにマッチするかどうかの資料として重視されます。

なお、ポートフォリオは本人のスキルや知識のレベル、クリエイティブ力などをアピールします。

WEB業界への興味や未経験の職種への意欲を示す手段として、ポートフォリオを活用できます。



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WEB企業の中途採用における履歴書の志望動機の役割とは

WEB業界で活躍する企業にはベンチャー系の会社が多く、少数精鋭で独自性の高い事業展開を進めるところが目立ちます。

それゆえに、新人の採用においてはクリエイティブ力と併せて、応募者の会社に対する適性や人柄を図りたいと考えています。

志望動機のチェックポイントは2つ。

  • 将来的に自社に貢献できる人材かどうか
  • 自社の社風やビジネス理念にマッチする人材かどうか

将来的に自社に貢献できる人材かどうか

新人には自社でできるだけ長く働いてもらい、自社にしっかりと貢献できる人材になってもらいたいと望みます。

先にも述べた通り、WEB系企業は少数精鋭のスペシャリストチームを構築し、独自性の高いサービスの確立に注力します。

そのため、応募者から明確な志望動機を聞き、自社への思いの強さ・誠実さを確認しようと努めています。

なお、採用活動には費用も時間もかかるため、内定を辞退されるのもデメリットであることから、採用時には志望動機をしっかりとチェックする傾向があります。

自社の社風やビジネス理念にマッチする人材かどうか

『会社の社風やビジネス理念にマッチする人材を採用したい』というのが、基本的に求人の目的となります。

特にWEB業界の場合、スタートアップや小規模なベンチャー企業も多く、転職者にはできるだけ早期に戦力になることと同時に自社の求める人材へと成長して欲しいとの希望があります。

やる気があることに加えて、柔軟な協調性があること、長期の勤務に応じるべく勤怠が良好かどうかという点も重視されます。

そこで、志望動機を考える時には応募先の企業がどんな人材を求めているかを公式サイトや広報などから調べておくようにおすすめします。

この点では、面接時にさらに具体的な志望動機の発言が求められます。
履歴書の志望動機と一致した内容で、さらに具体的な志望動機が発言できるように準備しましょう。



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中途採用の履歴書に志望動機を書く際の基本的ルール

中途採用の際に、どのように志望動機を履歴書に書けば良いか、基本的なルールを紹介しましょう。

志望動機を書く前に確認すべき3つのこと

志望動機をまとめる際に、次の3点を考慮してみてください。

  • 応募先企業を選んだ理由
  • 応募先企業で活かせる経験や知識・スキル
  • WEB業界での将来ビジョン

応募先企業を選んだ理由

応募先の会社は志望動機のチェックにおいて、『なぜ我が社に転職したいと望んでいるのか?』を確認します。

『とにかくWEB業界でデザイナーの仕事がしたい』とか、『通勤しやすい・待遇が良いから』などの漠然とした理由では説得力に欠けます。

具体的な動機を明確にアピールする内容でなければ、採用側に自身のやる気や熱心さが伝わりにくいでしょう。

そこで、応募先の会社の何に魅力を感じているのか、その職場でどんな活躍をしたいのかを端的にアピールすることが肝心です。

そのためには、事前の会社チェックを徹底します。

自社サイトや広報メッセージ、公式SNSや代表者や社員のSNSや口コミサイト等の評価記事などをしっかりと読み込んで、応募先の事業内容や業績、営業上のこだわりや特色、方針などを把握します。

その上で、自身が魅力と考えるポイントを端的な言語でまとめて志望動機に明記しましょう。

応募先企業で活かせる経験や知識・スキル

採用時には、必ず応募者の経験や習得している知識・スキルと自社とのマッチングを評価します。

応募者が中途採用で職場に就いた後に、会社が必要とする働きが可能かどうかをチェックします。

WEB業界の未経験者であっても、前職の経験が自社への貢献を見込めれるものであれば高く評価してくれます。

例えば、前職で培ったクライアントとのコミュニケーション力やプレゼンテーション力がWEBデレクターに活かせるといった関連スキルを強調することができます。

なお、事前に学んだWEB知識・スキルに関しては、実績がなくともポートフォリオで力量を示すことができるので志望動機に明記しましょう。



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WEB業界での将来ビジョン

志望動機には、自身のWEB業界での将来ビジョンを書き加えておくことも大事です。
応募先の会社は、応募者が長期的に働いてくれる人材を期待します。

そこで、応募者は中途採用後のキャリアパスを具体的に明記することで、必要な人材であることのアピールになるでしょう。

ちなみにキャリアパスは具体的に構築するようにおすすめします。

例えば、まずWEB系エンジニアやデザイナーのアシストから始め、カテゴリーをしぼった専門エンジニア・デザイナーへとキャリアアップ。
その後はプロデューサーへとキャリアを進めていく、といったプランを練っておくと良いでしょう。

もちろん、『応募先の会社ならば自身のキャリアパスが実現できる』と志望動機にすることでアピール度を高めることが可能です。



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WEB業界の中途採用の志望動機でおすすめな内容・構成

実際に志望動機を文章化する際のルールを説明しましょう。

基本ルールは次の2つ。

  • 書き出しはインパクトのある内容にする
  • 志望動機の全体構成を論理的にする

書き出しはインパクトのある内容にする

志望動機では、書き出しの一文で評価が分かれます。
選考する人の興味を惹くために、インパクトの強い言葉で書き出すのがセオリーです。

具体的には、次の2点を考慮してください。

  • 結論先行の書き出し、志望動機の理由を最初に持ってくる
  • タイトルをつけるとインパクトが増す

まず、結論先行型の文章にすることで、『なぜ自社を選んだのか』の具体的な理由を読んでみたいと思わせることができるでしょう。

タイトル付けも同様の効果を生みます。

概要を端的に表すタイトルであれば、伝えたいポイントを採用担当者に把握してもらうことができます。

志望動機の全体構成を論理的にする

志望動機の文章は短文ではありますが、全体構成を整えることが肝心です。
構成は以下の通りです。

  • 志望理由「結論」
  • 結論の「根拠・理由」

結論から書き出して採用担当者の興味を惹いた後、結論に至った根拠や理由を具体的に書いていきます。

中途採用の履歴書における志望動機の作成ポイント

これまで、中途採用の履歴書に記載する志望動機について説明をしてきました。
次に、実際に作成するにあたってのポイントを考えていきましょう。

WEB業界の志望動機を作成するための準備作業

WEB業界への転職で、書類選考の際の志望動機を作成するために準備しておきたいことは3点です。

  • 自分に合ったWEB業界の職種を見つける
  • WEB業界の現状・動向や求人情報を調べる
  • ポートフォリオを作成する

自分に合ったWEB業界の職種を見つける

WEB業界には多様な職種がありますので、自身がやりたい職種を見つけることが重要です。

特にWEB業界の未経験者は、職種の種類や仕事内容、必要とされる知識・スキルが必要かを調べてみましょう。

その上で、自身が成し遂げたい仕事・自分に合っていると考える職種を選び出すことから始めてください。


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WEB業界の現状・動向や求人情報を調べる

WEB業界へ転職を考えている方は、業界全体がどんな状況にあるのか、これからどうなっていくのかをリサーチしてみましょう。

インターネットの進歩が著しい社会にあって、WEB系の会社は続々と参入者が増え、同時に過当競争の局面にあるカテゴリーも少なくありません。

つまり、多くの職場で人材が不足する一方、会社自体が生存競争に躍起になっている現状があります。

もちろん、WEB業界は今後も成長を続けていくと見込まれています。

そこで転職先を選ぶにあたって、以下を調べるようにしましょう。

  • いま実績を上げている分野
  • 成長が期待される企業
  • 中途採用の求人を出している職場
  • 中途採用の求人の全体的なボリューム など



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ポートフォリオを作成する

WEB業界でクリエイター職を目指す方はもちろん、営業やデータ分析・マーケティングの職を考えている方も、自身の実力を示すためのポートフォリオを作り込んでいきましょう。

履歴書の「志望動機」をより説得力のあるものにできます。

一般的に、WEBデザイナーやWEBエンジニアであれば、オリジナルのWEBサイトやアプリ、WEB系システムといった作品集をまとめます。

マーケターならば、広告サイトの運営やインフルエンサーマーケテイングなど、その実績データをまとめます。

具体的には、想定ターゲットとPV数・KPI(Key Performance Indicator)やコンバージョン率のデータを踏まえたWEBマーケティング施策の成果をポートフォリオにまとめます。

WEB業界の未経験者でも、試作のサイトやその運用データを使って、オリジナルのポートフォリオが作れます。


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中途採用の履歴書で志望動機に入れるべきポイント

先に述べた通り、志望動機の内容としては次の3点をアピールするようにします。

  • WEB業界・企業を選んだ理由
  • 応募先の会社で活かせる経験やスキル
  • WEB業界でのキャリアプランの構築

まず、タイトルなどを使って、応募先の会社を選んだ理由をしっかりアピールしましょう。

具体的な説明の部分で、職場で活かせる経験や知識・スキルを説明して、自分が貢献できることの信ぴょう性を高めます。

なお、業界未経験者であっても、その会社でどういったキャリアを積み上げ、将来どういった仕事を成し遂げたいか、キャリアパスの形でアピールすると好評価が期待できます。

中途採用の志望動機で注意すべきNG事項

志望動機を作成する際に、注意しておくべきNG項目があります。

  • 待遇(給与や福利厚生)の話しを全面に押し出す
  • 結論ファーストになっていない
  • 具体性がない内容に終始する

応募者の関心事項や都合ばかりが目立つ内容はNGです。
履歴書は、応募先の会社の知りたい情報を的確に伝えるものだと承知しておきましょう。

待遇(給与や福利厚生)の話を全面に押し出す

志望動機に『給料が良いから・残業が少ないから』といった待遇面のことをばかりを書くのは控えましょう。

面接でも同様で、待遇面については会社のサイトの採用ページに明記してあるので、あえて話題に出す必要がないでしょう。

それよりも、業界の未経験者には『新人研修が充実している点に魅力を感じる』などの職場の魅力に軽く触れるぐらいが良いかもしれません。

結論ファーストになっていない

結論ファーストになっていない志望動機はNGです。

まず、結論をはっきり伝えてから根拠や理由を説明しないと、採用担当者は回りくどい話に興味を損ねてしまいがちです。

例えば、応募先の会社を選んだ理由を自分の経験からアピールする際、まず自分の経験談を書いてから、御社の経営方針が優れていると書いてしまうことがあります。

話の着地点をわかりやすくするためにも、結論を先に記載しましょう。

具体性がない内容は避ける

WEB業界の未経験者には、『WEBデザインに興味があり、ネットでご活躍されております御社に入社を志望します』など、具体的な内容を書かない志望動機が見られます。

これでは、『何のために自社へ応募したのか・自社でどんな貢献ができるのか』と、採用する側にとって判断の手がかりがありません。

ネットで見た内容について触れる際に、『デザインにこういったこだわりがあって興味がある』、『御社の手掛けたサイトでは、SEOで上位表示されているサイトが多数ある』など、調べた結果をもとにした具体的な理由を明記しましょう。

中途採用向き・履歴書の志望動機の例文

WEB業界の中途採用の履歴書に書く志望動機の例を2つ紹介しましょう。

志望動機例①

私は、実績ある貴社のWEB作成の職場で、埋もれている地方の魅力に光を当てて地域活性の仕事をしたいと望んでいます。

WEB業界への転職を希望したきっかけは、1年前より『地方の魅力を発信するサイト』を個人的に運営しているからです。

実際にサイト造りの中で知ったのですが、地方にはそれぞれ独特の魅力がありますが、その多くがあまり知られていないことを残念に感じました。

そこで、それらの魅力に脚光を当てるにはWEBが最適だと思い、中でも貴社の地域観光DX事業に大きな可能性を感じました。

<中略>

なお、貴社の事業規模や仕事の裁量が私の価値観と合っていることも志望動機です。

志望動機例②

〔結論〕
私は貴社の「ユーザー第一主義」という会社理念に感銘し、WEBエンジニア職に就くことを志望します。

貴社が提供するサービスが常にユーザーの視点に立っており、革新的でありながらもユーザーにとって使いやすい製品を提供している点に共感し、貴社で私のスキルを活かしつつ、さらに成長したいと強く感じております。

〔WEBエンジニア職の志望理由〕
WEBエンジニア職に興味を持ったきっかけは、私自身が日常的にインターネットを利用する中で、より効率的で使いやすいシステムを作りたいと感じたことでした。

特に、WEBサイトやアプリのユーザビリティやパフォーマンスの重要性に気付き、これらを支える技術の奥深さに魅了されました。

私もそんな技術を駆使して、多くの人々の生活を豊かにするサービスを提供したいと思い、WEBエンジニアとしてのキャリアを志すようになりました。

〔WEBエンジニア職に就くために学習してきたこと〕
私は未経験ではありますが、WEBエンジニアとして必要な基礎知識を身につけるために、オンラインでの学習をしています。

HTML、CSS、JavaScriptなどのフロントエンド技術に加え、PythonやPHPなどのバックエンドプログラミング言語についても学んでまいりました。

また、Gitを用いたバージョン管理や、基本的なデータベース操作(SQL)の習得にも努め、チーム開発やプロジェクトの進行における基礎的な知識も身につけています。

加えて、個人で簡易的なポートフォリオサイトを作成し、これまで学んできた内容を実践に活かす形で制作活動を行いました。

〔今後の展望〕
今後は、さらなる技術力の向上を目指し、ReactやVue.jsといったフレームワークの習得にも取り組んでいきたいと考えています。

また、貴社での業務を通じて、より実践的な開発スキルやプロジェクトマネジメントの経験を積み、将来的にはユーザーに愛されるプロダクトの開発に貢献できるエンジニアを目指したいと思っております。

未経験ではありますが、これまで学んできた知識と情熱をもって、貴社に貢献できると確信しております。

まとめ

WEB業界の未経験者が中途採用に応募する場合、経験や実績がない分、志望動機でやる気や将来の貢献度をしっかりとアピールしておきたいものです。

そのために、事前の学習と業界や希望する会社の調査を徹底し、中途採用を通過するべく準備を進めていくようにおすすめします。

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