SNSごとに解説!インフルエンサーマーケティングの効果とは?
今やインフルエンサーは、TVタレントよりも高い影響力を持つことがあります。
自社のPR手法として、インフルエンサーマーケティングを取り入れる企業も多くなっています。
その理由として費用対効果の高さが挙げられますが、実際どのような効果が期待できるのでしょうか。
今回は、費用対効果が高いとされる理由をはじめ、期待できる効果や費用相場、SNSごとの特徴、PR効果を高めるためのポイントについて解説します。
目次
インフルエンサーマーケティングの費用対効果が高いとされる理由
SNSの普及に伴い、SNSマーケティングが企業によるPR手法として主流となりつつあります。
そのなかでインフルエンサーマーケティングは、費用対効果が高い手法として広く用いられています。
費用対効果という視点で、インフルエンサーマーケティングが支持されている理由を解説します。
ターゲティング精度が高い
インフルエンサーマーケティングは、ターゲティングのしやすさが特徴の一つです。
従来のマーケティング手法の代表的なものとして、新聞や雑誌広告、テレビCMなどが挙げられますが、そのほとんどは不特定多数のユーザーに対して情報発信されます。
そのため効果を得るためには、広告数や規模を大きくする必要があり、多くの費用が必要です。
またディスプレイ広告やリスティング広告などのネット広告は、比較的費用は抑えられますが、一方的な発信となりがちです。
クリックや購入などの行動につながるケースは、半数以下にとどまることが多いとされていることからも、費用対効果が高いとはいえません。
これらの手法に対してインフルエンサーマーケティングでは、ターゲットを絞って情報発信できるという特徴があります。
インフルエンサーのフォロワーは、基本的にそのインフルエンサーが発信するジャンルへの興味関心が高いと考えられます。
ターゲティングしやすく、費用に対してユーザーからリアクションが得られやすいことから、費用対効果が高い手法といえます。
少ない費用で導入できる
コスト面でいうと、費用対効果が高いことに加えて、導入費用が抑えられることもインフルエンサーマーケティングで得られる効果です。
テレビCMの広告費が高いのは言うまでもありませんが、ネット広告の場合も、効果を得ようとするとそれなりに予算をかける必要があります。
一例ですが、リスティング広告で1クリック数円~数千円、ポータルサイトやメディアへの広告掲載では年間を通して数十万円かかるのが目安とされています。
ところがインフルエンサーマーケティングの場合、フォロワーが数万人規模のインフルエンサーであれば、数万円で依頼することが可能です。
広告費に予算を多く充てられない企業でも導入しやく、効果測定をしながら予算を増やすなど柔軟に予算調整しやすいもの利点です。
コンテンツの幅が広い
コンテンツの幅が広いのもインフルエンサーマーケティングならではです。
インフルエンサーが活躍するSNSはさまざまで、SNSによってもそれぞれ特性が異なります。
フォロワーの属性やSNSの活用方法のほか、インフルエンサー自身のイメージ、情報発信するときのテクニックなどによっても広告手法の幅が広がります。
また写真や動画、テキストの組み合わせによって、商品やサービスの魅力をユーザーに伝えやすくなります。
自社のイメージやマーケティングの目的に応じて選択できるのも、多くの企業でインフルエンサーマーケティングが導入されている理由の一つです。
【SNS別】インフルエンサーマーケティングで期待できる効果
インフルエンサーマーケティングで効果を得るには、どのSNSを活用するか考えることが重要です。
ここでは、期待できる効果についてSNS別でご紹介します。
Instagramは、自社のブランディングに有効なSNSです。
Instagramでは画像の投稿が必須なので、視覚的にイメージを伝えやすいのが特徴です。インフルエンサーによって自社商材の魅力的な写真とともにPRしてもらうことで、自社のファン化を図れます。
また最近では、写真・動画の投稿や閲覧だけでなく、ショッピングの媒体として利用するユーザーも増えているということです。
自社アカウントあるいはインフルエンサーのアカウントから、ECサイトへ誘導する効果も期待できます。
ターゲティング精度が高いのが、Facebookの特徴です。
他のSNSとの大きな違いは、一般ユーザーでも実名登録している点です。
ビジネスシーンで使用されているケースが多いことから、属性を詳細に登録しているユーザーも多く、自社ターゲットに適したマーケティングが実施しやすいといえます。
Twitterでインフルエンサーマーケティングを実施すると、高い拡散効果が期待できます。
Twitterの特徴は、リアルタイム性と拡散力です。
時事ニュースや企業公式アカウントからの情報収集など、有益な情報を求めているユーザーが多く、広告を打ち出すのに有効な媒体といえます。
また二次拡散が期待できるため、注目されれば広く情報を届けることが可能です。
YouTube
動画でPRできるYouTubeは、商材の魅力が伝わりやすいのが利点です。
動画を用いることで、商材の使用方法や使用感など、よりリアルな情報を伝えやすくなります。
また文章を読む必要がないことからも、幅広い年齢層のユーザーに届きやすいのも特徴です。
またYouTubeはリンクを共有できる機能があるので、他のSNSへ流用しやすいのもポイントです。
拡散されやすい動画を1本作れば、広告費用を増やすことなく多くの人にアプローチできます。
TikTok
若年層向けにPRしやすく、「バズり」やすいのが、TikTokの魅力といえます。
最近では30代以降のユーザーにも浸透しつつありますが、メインのターゲットは10代~20代です。
そのため、若者向けの商材とは特に相性がよいと考えられます。
TikTokからも多くのインフルエンサーが輩出されていますので、自社イメージに適したインフルエンサーを選定することが可能です。
またバズれば広く拡散されるため、魅力的なコンテンツを作成することで、費用を抑えつつ高いプロモーション効果が期待できます。
インフルエンサーマーケティングの価格相場
費用対効果が高く導入費用が抑えられるなど、コスト面でもメリットが大きいインフルエンサーマーケティングですが、実際にはどれほどの費用が必要なのでしょうか。
フォロワー単価
インフルエンサーへ依頼する際の費用は、「フォロワー数×フォロワー単価」の計算式で金額決まるケースが一般的です。
フォロワー単価については、企業が設定するのが基本です。インフルエンサーのフォロワー数や知名度、SNSによっても変わりますが、単価は3~5円前後で設定することが多くなっています。
たとえば、以下のようになります。
- フォロワー数が1万人のインフルエンサーに、フォロワー単価2円で依頼する場合
1万(人)×2円/人=2万円 - フォロワー数が10万人のインフルエンサーに、フォロワー単価2円で依頼する場合
10万(人)×2円/人=20万円
このように、フォロワー数が多く、影響力の高いインフルエンサーであればあるほど、費用も多く発生する仕組みです。
インフルエンサーに依頼する方法によっても異なる
費用については、インフルエンサーへ依頼する方法によっても異なります。
依頼方法としては、次の3つが挙げられます。
- インフルエンサーへ直接依頼する
- マッチングプラットフォームサービスを利用する
- インフルエンサー代理店にキャスティング依頼する
①の場合、中間業者を挟むことがないため、基本的に費用は抑えやすくなります。
ただし、依頼から効果測定に至るまですべて自社で行う必要があるので、人的コストがかかります。
また②の場合も、直接依頼する場合と同様に、インフルエンサーとのやりとりから効果測定については自社で行います。
トータルで考えると代理店へ依頼したほうが、費用対効果が高かったというケースも少なくありません。
③の場合は利用する際に費用が発生しますが、自社でリソースを割く必要がないため、費用対効果にも考慮しながら検討するとよいでしょう。
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インフルエンサーマーケティングの効果測定方法
インフルエンサーマーケティングで目標達成するためには、適宜効果測定をすることが重要です。
SNSによって測定方法はさまざまですが、効果測定の際に用いられる指標であるKGIとKPIについては理解しておきたいところです。
KGIは、「重要目標達成指標」を意味します。
最終的に達成したい目標は何なのかを示す指標です。
自社で達成すべき目標を数値として設定し、いつまでに何をやるのか、誰が見てもわかるように明確化するのがポイントです。
KPIは「重要業績評価指標」の意で、KGIで設定した目標を達成するたに必要な数値を具体的に設定するものです。
目標達成への過程における達成度を評価するための中間目標として有効です。
▼KGI・KPIの例
- KGI:「2022年度末に利益額50%アップを達成する」
- KPI:(上記の目標を達成させるために)「リピーター率を2倍にする」
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効果を高めるためのポイント・注意点
インフルエンサーマーケティングでPR効果を高めるためには、ポイントを押さえて実施する必要があります。
ここでは、5つのポイントおよび注意点を取り上げます。
ターゲット・ゴールを明確にする
マーケティングのゴールを明確化すること、またそれをもとにターゲットを定めることが大切です。
これらを明確にすることで、PRの方向性が決まり、インフルエンサーを選定しやすくなります。
KPIやKGIといった指標を用いて、具体的な目標を定めましょう。また社内で共有しておくことも重要です。
商材と親和性の高いインフルエンサーを選定する
自社のイメージや商材とのマッチングが、PR効果に大きく影響します。
インフルエンサーを選定するときは、知名度やフォロワー数のみに注目するのではなく、自社との親和性も考慮しましょう。
自社のイメージにマッチしているか、自社商材のジャンルに特化しているか、フォロワーが自社のターゲット層に該当するかなどが大事なポイントです。
商材の魅力をインフルエンサーに理解してもらう
インフルエンサーには、自社ブランドや商品、サービスの魅力について十分に理解したうえでPRしてもらうことが大切です。
インフルエンサーが本当によいと思って商材をPRしているのかどうか、ユーザーには伝わってしまいます。
それがインフルエンサーのファンであれば尚更です。
商材の魅力をきちんとPRするためにも、実際に商品やサービスを使用してもらうようにしましょう。
広告色を抑えられるのがインフルエンサーマーケティングのメリットですが、ステマにならないようにプロモーションであることを明示することも必要です。
複数のSNSを利用する
予算的に問題なければ、複数のSNSを掛け合わせてPRすると効果的です。
ターゲットを広げることができますし、異なる視点でコンテンツを作成しプロモーションが実施できます。
別途コンテンツを作成する予算が充てられない場合には、既存のコンテンツを共有することも可能です。
それぞれのSNSで効果測定をすると、自社に適した媒体を選定するうえでも効果的です。
効果測定を行う
効果測定しやすいこと、またそれをふまえてPRの方向性を調整しやすいのが、インフルエンサーマーケティングのメリットでもあります。
SNSを用いたプロモーションにおいては、継続的な情報発信が成功の秘訣です。
インフルエンサーマーケティングを継続的に行う場合は特に、施策の途中段階でも効果測定を行うのがポイントといえます。
自社で効果測定をするのが難しいのであれば、インフルエンサー代理店を活用するのも一つの方法です。
まとめ
SNSを用いたマーケティングが主流となりつつあるなか、特にインフルエンサーマーケティングは費用対効果が高いということで、多くの企業が導入しています。
その理由としては、ターゲティング精度の高さや導入費用のコスパの良さ、コンテンツの豊富さなどが挙げられます。
特徴や期待できる効果が違うように、効果測定の方法もSNSによって異なりますが、測定する際に重要な指標となるのがKGIやKPIです。
インフルエンサーマーケティングによるPR効果を高めるためには、このような指標を用いた効果測定のほか、ターゲット・ゴールの明確化や、インフルエンサーの選定が重要なポイントといえます。
自社でインフルエンサーを選定したり効果測定したりするノウハウがない、リソースが割けないといった場合には、インフルエンサー代理店を利用するのも一つの方法です。
トータルコストに考慮しながら、自社に適した導入方法を検討しましょう。
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