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インフルエンサーとは?マーケティングに起用される理由を解説

近年のSNSユーザーの増加とともに、インフルエンサーが社会に与える影響力はますます高まっています。
今やインフルエンサーを起用した広告・宣伝は従来のメディア以上に大きな効果をもたらすことも少なくないため、多くの企業から注目を集めているマーケティング手法です。
この記事では、現代のマーケティングに欠かせない存在となりつつあるインフルエンサーとは何かについて解説します。
インフルエンサーとは
インフルエンサーとは、SNSで大きな影響力を持つ人物のことです。
マーケティングにおける「影響力」とは、人々の行動や感情に与える影響力が大きいことを指します。
インフルエンサーを起用して、顧客の購買意欲やブランド認知を促すことが、インフルエンサーマーケティングです。
インターネットやスマホの普及、SNSの台頭により、消費者行動に変化が見られており、情報収集をはじめ、サービス利用の予約や買い物など、すべてオンラインで完結するケースが多くなっています。
以前はインターネットでの検索が主流でしたが、今や情報収集の際に主流になっている媒体がSNSになるので、インフルエンサーによるPRが企業のマーケティングにおいて有効となるわけです。
インフルエンサーの分類
インフルエンサーとして活躍する人たちは、芸能人や一般人、子どもから大人までと、さまざまです。
フォロワー数や活躍するSNSごとに分類できます。
フォロワー数による区分
名称や区分に明確な定義はなく、代理店などによっても異なりますが、フォロワーの数で3〜4種類に分類できます。
名称 | フォロワー数 |
---|---|
トップインフルエンサー | 100万人以上 |
ミドルインフルエンサー | 10〜100万人 |
マイクロインフルエンサー | 1〜10万人 |
ナノインフルエンサー | 1,000〜1万人 |
▼トップインフルエンサーとは
トップインフルエンサーとは、100万人以上のフォロワーがいることが目安で、メガインフルエンサーと称されることもあります。
TVなどで活躍する芸能人も影響力が高いため、ここに分類されることが多くなっています。
▼ミドルインフルエンサーとは
ミドルインフルエンサーとは、フォロワー数が10万人を超えているインフルエンサーのことです。
トップインフルエンサーほどではないものの、大きな影響力を持つ人も少なくありません。
なかには、メディアへ露出や書籍出版などを行っている人もいるほどです。
▼マイクロインフルエンサーとは
マイクロインフルエンサーとは、フォロワー数が10万人ほどまでのインフルエンサーを指します。
フォロワーが比較的少ない分、ユーザーとの距離が近くなり、エンゲージメント率が高くなる傾向にあります。
▼ナノインフルエンサーとは
ナノインフルエンサーとは、フォロワー数が1,000〜1万人規模のインフルエンサー。
一般人に最も近く、特定のジャンルやニッチな分野に特化している人が多いのが特徴です。
活躍するSNSによる区分
複数のプラットフォームで発信しているケースも少なくありませんが、主な活躍の場であるSNSによって分類することも可能です。
SNSには、YouTubeやInstagram、Twitter、TikTokなどが挙げられますが、LINEやピンタレストなど、SNSも多様化しているため、活躍する場も広がっています。
その分消費者の目に触れることも多くなり、さらにマーケティング効果が高まると期待できます。
会社の規模に関わらず、インフルエンサーマーケティングは企業にとって欠かせない手法の1つです。
各SNSの特徴については後述します。
インフルエンサーが活躍するSNSとは
活躍するSNSは多様化しています。
マーケティングを行う際は、自社商材と相性の良いSNSを選定することが重要です。
ここでは、特にユーザーが多く影響力が高いとされる、YouTube・Instagram・Twitter・TikTokの特徴と強みについて解説します。
YOUTUBE
YouTubeとは、動画コンテンツが発信できるSNSです。
ここで活躍する人は「YouTuber(ユーチューバー)」と呼ばれ、一般認知度の高い人も多くいます。
ほかのSNSと比較すると、動画コンテンツの視聴時間が長い傾向にあり、サービス・商品を体験動画などでPRすることが可能です。
世界的に人気の高いSNSのため、海外向けのマーケティングにも活用できます。
Instagramとは、写真や動画など視覚的な情報発信に特化したSNS。
Instagramで活躍する人は「インスタグラマー」と呼ばれます。
Instagramは、ビジュアルでユーザーに訴求することが特徴で、いわゆる「インスタ映え」する投稿により注目を集めやすくなります。
またハッシュタグ(#)と呼ばれる検索用のキーワード機能を活用することで、PR投稿への誘導や拡散が期待できます。
Twitterとは、140文字の短いテキストを「つぶやき」として気軽に投稿することができるSNSです。
写真や動画、リンクなども同時に投稿することができるうえ、拡散力が高いことが特徴として挙げられます。
「いいね」やリツイート機能で情報が拡散されやすく、1つの投稿がきっかけで高い人気を得ることもあります。
TIKTOK
YouTubeと同じく動画投稿型のSNSですが、TikTokでは15秒から1分程度の短時間の動画に特化していますが、今では10分までの動画が投稿できるようになりました。
TikTokで活躍する人は「TikToker(ティックトッカー)」と呼ばれます。
音楽や加工ツールが豊富なので、YouTubeのような動画編集技術はあまり必要とされず、誰でも手軽に動画制作・投稿できることが特徴です。
10〜20代の若い年齢層がメインユーザーとなるため、若者向けの商材の場合はマッチしやすくなります。
マーケティングでインフルエンサーを起用するメリット
企業が起用するメリットとは、以下のとおりです。
- 情報の拡散力が高い
- 商材のイメージが伝わりやすい
- さまざまなマーケティング施策が利用できる
- 広告費用が抑えられる
- PDCAが回しやすい
情報の拡散力が高い
SNSならではの利点といえる、拡散力の高さがマーケティングでは有効に働くことがあります。
シェアやリツイート機能などによって、投稿したコンテンツが拡散されます。
いわゆる「バズる」投稿をすることで多くの人に拡散され、ファンやヘビーユーザー以外の目にも届くこととなり、高い宣伝効果を生むこともあります。
商材のイメージが伝わりやすい
自社商材のイメージをターゲットに伝えやすいことも、メリットとして挙げられます。
写真や動画を用いて、実際の使用感などを伝えることができるため、より自然なかたちで商材のイメージが伝えられます。
また、そのジャンルに特化した人を起用することで、より効果的に訴求することができます。
得意分野が決まっているケースが多いため、ターゲティングしやすいことも利点です。
さまざまなマーケティング施策が利用できる
SNSを活用することで、さまざまなマーケティング施策が実行できるのもメリットの1つです。
例えば、以下のような手法が考えられます。
- 商品監修・コラボ商品
- イベントやお店などで現地レポートしてもらう
- ライブ配信で、リアルタイムな情報発信を行う
- 複数のSNSを使う
- ギフティング など
自社のサービス・商品に合わせて柔軟な施策ができることは、マーケティングにおいて利点となり得ます。
広告費用が抑えられる
TVや雑誌などのマスマーケティングと比較すると、広告費が安いのが一般的です。
拡散されればされるほど、費用対効果も高くなります。
自社ターゲットとマッチしていれば、フォロワー数が少なく単価が安いインフルエンサーを起用しても、高い効果が期待できることも大きなメリットです。
PDCAが回しやすい
PDCAが回しやすいこともメリットとして挙げられます。
オンライン上で施策を行うため、どのような動線でどれほどのフォロワーにリーチできたかなど、詳細なデータの取得・分析ができます。
効果測定することで、次の施策へデータが反映しやすくなります。
マーケティングでインフルエンサーを起用するデメリット
企業にとって多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 投稿内容をコントロールしづらい
- ステマ疑惑・炎上などのリスクがある
- 期待する効果が得られないこともある
投稿内容をコントロールしづらい
インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサー自身が感じたことをそのまま自分の言葉で発信することが基本です。
そのため、発信内容をコントロールすることが難しいケースも少なくありません。
自社の思うようなコンテンツや投稿内容でないことも考えられます。
自社イメージや方針が明確な場合には、それを共有しておくことが大切です。
ステマ疑惑・炎上などのリスクがある
注意しなければならないのが、ステマ(ステルスマーケティング)についてです。
ステマとは、消費者に対して、その投稿が広告だと気づかれないように商品のPR活動をすることです。
信頼を損なうだけでなく、炎上して拡散される可能性もあります。
そのほかにも失言などで炎上するリスクがありますが、一度炎上すると収束までに時間がかかるほか、一度ついたマイナスイメージを回復させることは困難です。
リスク回避のためには。PR投稿であることを明記すること、投稿前にはしっかりチェックすることが求められます。
期待する効果が得られないこともある
自社との相性が良くないと、期待する効果が得られない可能性もあります。
特に注意しなければならないのが、フォロワー数や知名度だけでインフルエンサーを選定してしまうことです。
PR効果を得るためには、自社商材とフォロワーとの親和性を確認することが重要です。
自社で選定が難しい場合には、外部サービスを利用することもひとつの方法。
代理店の特徴や選び方など、詳しく知りたい方はこちらもご確認ください。
自社と相性の良いインフルエンサーを起用するためのポイント
マーケティングの実施にあたっては、インフルエンサー選びが要です。
自社と相性が良い人物を起用するためのポイントを3つ紹介します。
自社商材とインフルエンサーのジャンルのマッチング
自社商材とインフルエンサーが得意とするジャンルの親和性を確認しましょう。
自社商材と得意分野がマッチしていれば、自社ターゲットとフォロワーの親和性が高いと考えられます。
それを判断するためには、過去の投稿やフォロワーの属性を確認することが大切です。
また、フォロワーが「いいね」やコメントなどのリアクションをしているかどうかもチェックしておきたいところ。
エンゲージメント率が高いほうが、商品購入やサイト誘導などにつながりやすいためです。
マーケティングの方向性や目的を共有する
マーケティングの方向性や目的については、しっかり共通認識を持っておくことが重要です。
考えを共有しておくことで、自社イメージとコンテンツとのずれが生じることを防げますし、投稿に関するルールを設けておくと、炎上などのトラブル抑制にもつながります。
ただし、投稿内容については規定を設け過ぎないことがポイント。
ある程度の自由度があるほうが、その人らしさが出せるためです。
PRするサービスや商品だけでなく、PRを通してインフルエンサーの魅力が感じられたほうが、フォロワーの心を動かせます。
実際に商材を試してもらう
ステマを防ぐため、またより効果的にアピールしてもらうためにも、実際に商材を使ってもらうことが重要なポイントです。
商品やサービスのメリット・デメリットを消費者目線で伝えてくれる人に対して、フォロワーからの信頼度が高くなる傾向にあります。
実際に体験してもらったり使用してもらったりすることで、ただ褒めるだけでなくリアルな感想が添えられるため、直接的な購買行動へとつながりやすくなります。
まとめ
SNSの普及に伴い、インフルエンサーの持つ影響力の高さが注目を集めており、企業にとっても、マーケティング施策を実施するうえで有力なものとなりつつあります。
YouTubeやInstagram、Twitter、TikTokなど、インフルエンサーが活躍する場はさまざまです。
企業が起用するメリットについても、拡散力の高さや、商材のイメージが伝わりやすいこと、マーケティング施策が豊富なこと、広告費用が抑え安いこと、PDCAの回しやすさなど、多岐にわたります。
ただし、このようなメリットを得るためには、インフルエンサーの選定が重要です。
自社イメージや商材にマッチした人物を選ぶことで、高い効果が期待できます。
自社で「選定から投稿、効果測定まで実施するのが難しい」「ノウハウがない」といった場合には外注するのも有効です。
代理店について知りたい方は、こちらをご参照ください。
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インフルエンサーマーケティングにキッズYouTuberを活用!

近年、キッズYouTuberと呼ばれるインフルエンサーが台頭し、大人顔負けで活躍しています。
視聴するのは、子どもを持つ親世代とキッズYouTuberと同世代の子どもたちです。
マーケティングにおいては、キッズYouTuberを起用するからこその効果、魅力があります。
実際にチャンネル登録者数が多く、人気YouTuberのコンテンツやタイアップ動画の特徴を理解し、マーケティングに活用させていきましょう。
キッズYOUTUBERとは?
キッズYouTuberのチャンネルをご覧になったことのない方に、キッズYouTuberとはどんな存在なのか、どんな動画を配信しているのかをご説明します。
インフルエンサーとして活躍
近年では、子どもがなりたい職業ランキングの上位にYouTuberが上がるほどです。
しかも、大人になってからではなく、小・中学生やそれ以下の子どもの時からキッズYouTuberとして活躍する人も増えてきました。
大人のYouTuberとキッズYouTuberでは、特徴が異なります。
キッズYouTuberの視聴者は主に同世代の子どもたち。
そのため、子どもにダイレクトに影響を与える存在になっており、「こんな子になりたい」「同じことをやってみたい」などの気持ちを抱かせる憧れの存在です。
さらに、子どもの家族も一緒に視聴します。
親子でキッズYouTuberのファンになるケースも多く、良質なコンテンツを提供しているキッズYouTuberなら、親も安心して動画を見せられます。
動画で紹介されたものや場所への消費行動に繋がります。
キッズYOUTUBERのコンテンツ内容
キッズYouTuberといっても、それぞれが得意とするジャンルやコンテンツ内容は異なります。
そんな中でも、子どもたちに人気のあるキッズYouTuberのコンテンツ例をいくつかご紹介します。
おもちゃで遊ぶ動画
おもちゃでただ自由に遊んでいる動画です。
大人の視点からだと、なぜそれが面白いのか、人気なのかと疑問に思うかもしれませんが、子どもたちは動画を見ながら遊びの疑似体験をしています。
自分が持っていないおもちゃを遊んでいる気分になったり、好きなおもちゃで一緒に遊んでいる気持ちになったりするのです。
キッズYouTuberの親がおもちゃの特徴や魅力を紹介している動画も人気です。
知育菓子作り
お菓子作りの動画もありますが、それよりも手軽に、楽しみながら作ることができるのが知育菓子。
色彩感覚や巧緻性、創造性などを育むことのできる知育菓子は一般的なスーパーやコンビニなどで購入できるものです。
こうした知育菓子作りの動画は、子どものチャレンジ動画の一種として人気があり、真似して自分も作ってみたいという気持ちにもなれます。
家族でお出かけ
子どもに人気のアミューズメントパークや施設、工場見学、公園などに家族で出かける動画も人気があります。
親子一緒に自然体で楽しんでいる様子が、視聴者である子どもはもちろんその家族にも刺さります。
テレビで有名人が人気スポットを紹介する番組よりも、身近な存在であるキッズYouTuberが楽しんでいる様子のほうが、よりリアルにその場所の魅力を感じられるものです。
休日の過ごし方に悩んでいる親の参考にもなります。
電車・乗り物
電車や乗り物はいつの時代でも子どもに人気があります。
キッズYouTuberの場合はトミカやプラレールといった定番のおもちゃに関する動画から、実際の電車を見に行ったり、乗ったりして楽しむ動画など様々です。
踏切の前や駅などで、電車を直接見るのが好きな子どもも多いですが、なかなか出かけられない時にも、動画を見て、疑似体験できます。
キッズYOUTUBERをマーケティングに起用するメリット
子どもたちやその両親、祖父母にも視聴されているキッズチャンネルをマーケティングに活用しない手はありません。
キッズYouTuberをPRで活用するメリットについて具体的にご紹介します。
大人のYouTuber、インフルエンサーの起用とは異なる効果が得られるはずです。
子ども、ファミリーにアプローチできる
PR動画は、インフルエンサーとの相性が合わなかったり、紹介方法を間違ったりすると、「広告だからウソっぽい」「本当にいいものなのか疑問である」などと、逆効果になることもあります。
しかし、キッズYouTuberの場合は商品やサービスなどが提供されてもらったものだとしても、素直な反応を見せてくれます。
キッズYouTuberにとっては、PRであるかどうかは関係なく、楽しい、面白いという気持ちがあれば、自然と表現するものです。
そのため、よりPR色を抑えて、かつよりリアルに商品の良さを伝えられます。
また、視聴者である子どもにとってもそれがPRであるかどうか、先入観なく動画を見ることになるので、普段見ているキッズYouTuberの動画と同様に見られます。
動画を通して、子どもやその親に商品やサービスの魅力を伝えられることが可能です。
子どものおもちゃ選びに悩んでいる親や祖父母の参考にもなるので、子どもだけでなく家族みんなに視聴されています。
再生回数が上がり、バズるきっかけになる
子どもは気に入った動画を繰り返し見る性質があり、大人であれば考えられないほど、繰り返し同じ動画を見ているのです。
そのため、1つの動画の再生数が多くなる傾向にあります。
再生回数の多い動画は自動的におすすめ動画になって、より拡散されやすくなるので、一般的なYouTuberの動画よりも、キッズYouTuberの動画のほうがバズりやすいです。
逆に、反対に再生回数が低い動画は、子どもにささらなかったということになります。
同じキッズYouTuberの投稿した動画でも、再生数から子どもに人気の動画を推測することができます。
子どもの食いつきの良いコンテンツとはどのようなものなのかを測る市場調査にもなります。
キッズYOUTUBERを起用する際の注意点
インフルエンサーとして効果的な活躍をしてくれるキッズYouTuberですが、人気であれば誰でもいいというわけではありません。
キッズYouTuberの魅力を最大限に発揮させ、視聴してくださる子どもやその家族に満足してもらえるためにはどうすればいいのでしょうか。
キッズYouTuber起用の注意点をまとめました。
コンプライアンスや安全性に気遣う
キッズYouTuberは未成年の子どもであり、視聴対象者も同様に未成年の子どもになります。
そのため、必要以上に内容や表現の仕方などに留意しなければなりません。
些細なことでも、批判、指摘されるような内容があれば企業としての信頼を失ってしまいます。
動画づくりをYouTuber任せにせず、条件や方向性などをしっかりと伝えることが大切です。
キッズYouTuberの独自性を保ちながらも、コンプライアンスや安全性の問題が生まれないように事前に対策をしてきましょう。
YouTuberの選定、起用の段階から十分に意識しておく必要があります。
チャンネル登録者数が多く、動画再生回数が多いからと安易に決めるのではなく、コメントや過去の投稿、視聴者の反応などもチェック。
アンチが多い、炎上経験があるなど、問題の種になるようなものはないのかを、確認してから依頼をしましょう。
キッズYOTUBERの得意ジャンルを見極める
チャンネル登録者数や再生回数が多く、優良なコンテンツを発信しているキッズYouTuberを見つけたならすぐにでも仕事を依頼したくなるでしょう。
しかし、その他にも重要なポイントがあります。それは、商品やサービスとの繋がり、親和性があるYouTuberを選定するということです。
オリジナル投稿の内容をしっかり確認し、キッズYouTuberが得意なジャンル、好きなもの、性格などが、自社の商品やサービス、企業理念などに合っているのかを見極める必要があります。
キッズYouTuberと商品、サービスとの親和性がなければ、そのPR動画に視聴者は違和感を覚え、中には嫌悪感を抱いてしまう視聴者もいるかもしれません。
そうなった場合、多くの視聴回数も見込めずにマーケティングとして失敗してしまいます。
人気のキッズYOUTUBER10選!
同世代のお子さんやその家族に支持されており、チャンネル登録者数や再生回数の多いキッズYouTuberをご紹介します。
様々な動画を投稿している方もいれば、好きなことに特化した方もいますが、家族みんなで安心して見られるようなYouTuberばかりです。
それぞれのチャンネルの特徴をまとめたので、ぜひ動画をチェックしてみてください。
キッズライン♡KIDS LINE
チャンネル登録者数 1270万人(2023年1月現在)
こうくん、ねみちゃんとその家族がお出かけをしたり、おもちゃで遊んだりする動画が投稿されています。
アニメ、映画、ドラマなどが好きなファミリーなので、動画がストーリー仕立てとなっているのが特徴です。
更新頻度が高いため、日々チェックしているファンも多く、最近では国内だけでなく、海外の方にも見てもらえるような動画作りを意識しているトップYouTuberです。
KAN&AKI’S CHANNEL かんあきチャンネル
チャンネル登録者数 356万人(2023年1月現在)
かんなちゃん、あきらちゃん、あさひちゃん、ぎんたくんの子ども4人でおもちゃや知育菓子を紹介したり、お出かけしたりする動画を投稿しています。
子どもたちだけでなく、家族みんながYouTubeで活躍しています。
家族で遊ぶ動画、ゲーム実況、クッキング、踊ってみた、など非常に幅広いコンテンツを作成しています。
サブチャンネルとして、ファミリーチャンネルなどもあります。
1~3日に1回と、高い頻度で動画を投稿しているのもポイントです。
せんももあいしーCH SEN,MOMO,AI&SII
チャンネル登録者数 1130万人(2023年1月現在)
せんのすけ、ももこ、あいこ、しろうの4兄弟のチャンネルで、お出かけや成長の記録を投稿しています。
テロップや加工などの過度な編集はなく、ホームビデオのような動画であることが特徴。
兄弟で仲良くお菓子を作ったり、下の子のお世話をしたりしているのが微笑ましいです。
自然体の姿が見られて、親近感が湧くような動画になっています。
サメニンジャー
チャンネル登録者数 222万人(2023年1月現在)
オリジナルのキャラクターサメニンジャーを使ったアニメ動画を投稿していて、アニメだけでなく、それを使ったドキュメントのような動画も投稿しています。
主に海の生き物や昆虫などに触れ合うキッズの姿も見られるので、生き物好きな子どもにおすすめです。
教養番組のようにためになる情報も豊富で、楽しみながら学べる動画になっています。
HIMAWARIちゃんねる
チャンネル登録者数 307万人(2023年1月現在)
まーちゃん、おーちゃんの姉妹をメインに、そのお兄さん、お姉さん、両親などの家族が出演しているチャンネルです。
おもちゃ、知育菓子、お出かけ、季節のイベント、好きなキャラクターなど、バラエティ豊かな動画が配信されています。
まーちゃん、おーちゃんが姉妹ということもあり、視聴者も女の子が多いようです。
プリンセス姫スイートTV PRINCESS HIME SUITE TV
チャンネル登録者数 177万人(2023年1月現在)
ひめちゃんとおうくん、パパ、ママが登場する動画です。
寸劇、コメディ、ドッキリなどフィクションを加えた面白い動画を投稿しているのが特徴で、動画によって様々なテーマで演出されていて、とても手が込んでいます。
ゲームやお出かけなどの動画もあります。
はねまりチャンネル HANEMARI CHANNEL
チャンネル登録者数 506万人(2023年1月現在)
はねちゃん、まりちゃん、はねまりパパがファミリー向け動画を投稿しているチャンネルです。
ポップで可愛らしい寸劇動画が特徴で、著名人とのコラボ動画も多く配信しています。
オリジナルソングやアニメなどもあり、アイドル的存在の姉妹。
テレビや舞台、イベント出演も豊富で、YouTubeだけでなく様々な場で活躍しています。
KOTA MINO CHANNEL/こたみのチャンネル
チャンネル登録者数 426万人(2023年1月現在)
こたくんとみのちゃんが様々な体験をする動画を投稿していて、一緒にチャレンジしている気分になれます。
寸劇の動画も多いですが、知育に繋がる内容になっているものもあります。
2019年にスタートした比較的新しいチャンネルですが、多い時で月に1億回もの再生回数を誇り、これまでに214の国と地域の方から視聴されてきました。
海外を意識して、英語や韓国語での説明付きの動画もサブチャンネルで配信しています。
がっちゃんねる★THE GACCHANNEL
チャンネル登録者数 115万人(2023年1月現在)
男の子のキッズYouTuberがっちゃんが好きなものについての動画を投稿していて、プラレール、トミカ、電車、知育菓子などが中心です。
大好きな鉄道や乗り物に関する施設へお出かけする動画もあることから、男の子からの人気が高いキッズYouTuber。
YouTubeを始めたころよりも成長したがっくんがロードバイクで大好きな電車を見に行く動画もあり、人気キッズYouTuberの成長も見ている人の楽しみになっているようです。
KAEDE AND AHTAN/かえであーたんファミリーチャンネル
チャンネル登録者数 183万人(2023年1月現在)
かえでくんとあーたん、パパ、ママが田舎での生活のなかで様々なことに取り組む様子を投稿しているチャンネルです。
現在は小学生の兄妹ですが、4歳と5歳の時からYouTuberを始め、週に2回、定期的に動画を投稿しています。
凝った編集をした寸劇の面白い動画が多いですが、内容はルールやマナーを学べるものだったり、何かに挑戦するものだったりして、勉強になる動画となっています。
キッズYOUTUBERタイアップ事例
人気のあるキッズYouTuberは、大人のYouTuberと同様に企業や商品などとタイアップした動画を投稿しています。
有名で、影響力のあるYouTuberは多数の案件を受けています。
実際にどんなタイアップ動画が投稿されてきたのか、どんな反応、効果があったのかを具体的にご紹介しますので、マーケティングの参考にしてみてください。
キッズライン♡KIDS LINE × 日本赤十字社・いのちと献血 俳句コンテスト
171万回再生(2023年1月現在)
「日本赤十字社 第13回赤十字・いのちと献血俳句コンテスト」とのタイアップ動画です。
この俳句コンテストは小学校低学年〜大人まで応募部門が分かれており、幅広い方を対象としたものです。
しかし、小学生のお子さんは献血に馴染みがないことでしょう。
キッズYouTuberを起用することで、子どもたちにも日本赤十字社の活動や目的、献血への理解を深めることを目指しています。
動画を見たお子さんや家族に、献血やこのコンテストに対する関心や興味を持ってもらえます。
難しそうなテーマですが、キッズライン♡Kids Lineの特徴である楽しい寸劇を通して、赤十字の活動の普及につながりました。
KAN&AKI’S CHANNEL かんあきチャンネル × ブリヂストン × オリンピック × パラリンピック A GO GO !
908万回再生(2023年1月現在)
ブリヂストンが開催したイベント「ブリヂストン×オリンピック×パラリンピック a GO GO!」というイベントの公式体操の動画です。
このイベントはオリンピック、パラリンピックに関する運動や教室などを通して、地域社会に貢献することを目的としています。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて日本全国で開催されました。
ブリヂストンの公式YouTubeチャンネルでも「ブリヂストン GO GO 体操」の動画が配信され、かんあき(かんなちゃんとあきらちゃん)が歌手とダンサーとして出演しています。
体操、歌、ダンスは子どもたちが楽しんで視聴するコンテンツなので、キッズYouTuberとの親和性が高いです。
子どもを通して、幅広い世代に「GO GO 体操」やブリジストンの社会貢献活動を認知してもらうきっかけとなりました。
HIMAWARIちゃんねる × 株式会社タカラトミー とんで!オウリー
46万回再生(2023年1月現在)
おもちゃの会社として有名な株式会社タカラトミーの新商品「とんで!オウリー」をHIMAWARIちゃんねるのまーちゃん、おーちゃんが先行体験している動画です。
キッズYouTuberが好きなおもちゃや新しく購入したおもちゃで遊び、レビューするという動画は定番のコンテンツのため、違和感なく動画を見ることができます。
自然体で、おもちゃで遊んでいるまーちゃん、おーちゃんを通して、「とんで!オウリー」の魅力が伝わってきます。
YouTube動画でのタイアップはもちろんのこと、商品の公式ウェブサイトやテーマソングなどでもタイアップしています。
YouTuberを起用したPR動画としてはシンプルな方法ですが、キッズYouTuberなので、自然な反応が見せられ、PR感が強くないのもマーケティングとしては良い効果が得られるでしょう。
プリンセス姫スイートTV × ヤフー株式会社 全国統一防災模試
390万回再生(2023年1月現在)
「プリンセス姫スイートTV Princess Hime Suite TV 」がコラボしたのは「ヤフー株式会社」が提供し、期間限定で開催された「全国統一防災模試」です。
「Yahoo!JAPAN」アプリで気軽に受けることができ、もし地震などの災害が起きたら、どうすればいいのかを学ぶことができます。
動画では、そんなためになるテストに「ひめちゃん」「おうくん」「パパ」「ママ」がチャレンジ。
幅広い世代に防災の必要性を訴えられる動画となっている上、楽しみながら、防災知識を身につけられるので、社会貢献にも繋がっています。
スマートフォンで参加できるテストなので、YouTubeを見た視聴者がそのままアプリをダウンロードして、チャレンジすることが可能です。
YouTubeとの親和性が高く、マーケティングとして最適な方法といえます。
がっちゃんねる★ × ホットウィール ツイストクラッシュ/クリエイトクラッシュ・トラックビルダー スターターボックス
210万回再生(2023年1月現在)
車や電車などが大好きな「がっちゃん」がコラボしたのは、アメリカのマテル社が販売している人気ミニカーブランド「ホットウィール」の商品。
「ツイストクラッシュ・トラックビルダー クリエイトクラッシュ・トラックビルダースターターボックス」というミニカーとそのコースがセットになったおもちゃです。
「ホットウィール」は50年以上の歴史がある世界中の人に愛されている商品ですが、日本ではミニカーといえば「株式会社タカラトミー」の「トミカ」というイメージがあるかもしれません。
そこで、ミニカー好きに「ホットウィール」というブランドとその商品を紹介し、魅力を伝えるのに「がっちゃん」とコラボしました。
動画では、「ツイストクラッシュ・トラックビルダー クリエイトクラッシュ・トラックビルダースターターボックス」でミニカーをコースで走らせ、ダイナミックに遊んでおり、臨場感があります。
「がっちゃん」は普段から、様々な乗り物、鉄道系のおもちゃで遊んでいるキッズYouTuberなので、非常に親和性が高く、効果的なタイアップです。
キッズYouTuberが得意とするジャンルとマッチさせた成功例と言えるでしょう。
まとめ
キッズYouTuberには多くのファンがいます。
コラボすることで、子どもとそのファミリー、幅広い世代に訴求することが可能です。
キッズYouTuberだからこそ、同世代の子どもたちに商品やサービスの魅力を伝えることができます。
動画が気に入った子どもたちは何度も繰り返し視聴し、再生回数が伸びることで、さらに情報が拡散されるきっかけとなります。
子どもにアピールするのはもちろん、その親にも商品の魅力や安全性、必要性などをしっかりと伝えられるようにしなければなりません。
そのため、キッズYouTuberの選定や動画の内容をしっかりと検討した上で、マーケティングに活用させていきましょう。
YouTubeマーケティングはもはや必須?どのような戦略があるのか紹介します!

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