インフルエンサーマーケティングは本当に効果があるの?成功事例なども紹介

近年、インターネットやSNSを通じて消費者に大きな影響力を与えるインフルエンサーの存在感が増し、インフルエンサーマーケティングを取り入れる企業も多くなっています。
このページでは、なぜここまでインフルエンサーマーケティングが注目されているのか、具体的な効果を解説していきます。
実際に企業が行った成功事例もご紹介していますので、これから導入を検討している方はぜひ参考にていただければ幸いです。
目次
インフルエンサーマーケティングが効果的と言われる理由
ターゲットを絞ることができる
インフルエンサーマーケティングのメリットは、企業が情報を届けたいターゲットを細かく絞ってPRできる点です。
テレビや新聞、雑誌など、従来から存在する広告媒体を利用したマーケティングの場合、一度に多くの消費者に向けて情報発信できるという点は優れている一方で、本当に訴求したいターゲットユーザーまで届ける効果には劣ると言えます。
インフルエンサーマーケティングは、商品やサービスをPRしたいユーザーの性別や年代、興味などの属性を絞りこんだ上で効果的に情報発信することがでるため、高い費用対効果が見込めます。
広告の表現力が高まる
インフルエンサーマーケティングでは、従来の広告を超える様々な表現方法によるPRが可能です。
プロモーションの目的によってSNSを使い分けたり、多様化するSNSの機能を活用して写真や映像、文章を組み合わせたりと工夫することで、ユーザーが情報を受け取りやすくなります。
また、「いいね」やコメント投稿によって相互コミュニケーションが取れることもユーザーとの距離を縮める大きな要素となっていると言えます。
インフルエンサーが持つキャラクターイメージに、商品を魅力的に紹介するテクニックが加わることで、より一層表現の幅が広がり、魅力的なプロモーションにつながっています。
ユーザーからの共感を得やすい
これまでの広告マーケティングの場合は一方的なの情報発信になりがちで、一目で広告とわかるものに対して嫌悪感を抱く人も少なくないのが現状です。
逆に、インフルエンサーマーケティングの場合はSNSなどを利用してユーザーとのコミュニケーションを取れることでフォロワーが親近感を持てるのが大きな違いとなり、受け手に寄り添ったアプローチが可能です。
日頃から情報発信を行なっている有名インフルエンサーはフォロワーとの距離が近く、信頼関係が構築されている場合がほとんどです。
そのため、ユーザーはインフルエンサーの発信に共感を得やすく、自分がフォローしているインフルエンサーの情報をスムーズに受け取ることができます。
インフルエンサーの効果を得やすいジャンルとは
インフルエンサーマーケティングは様々な業界、ジャンルで取り入れることができますが、より大きな効果が期待できるジャンルも存在します。
ここでは特にインフルエンサーの効果を得やすいジャンルをご紹介していきます。
美容・コスメ
主に女性向け商品の美容・コスメはインフルエンサーの効果を得やすいジャンルです。
最近は、美容やコスメに関する情報をSNSから得ているという人も多くなっており、実際の使用感やインフルエンサーのおすすめポイントなどを気軽にチェックできるのがメリットです。
SNSの写真や動画でわかりやすくメイクテクニックなどを伝えられるため、ユーザーは自分も使ってみたいという気持ちになりやすく、その後の購入につながります。
ファッション
ファッションも美容・コスメと同様、特に女性向けのブランドやアイテムにおいて効果的です。
ファッションに精通したインフルエンサーがファッションアイテムの着こなしを紹介することでユーザーは着用シーンをイメージしやすくなり、訴求力が高まります。
ユーザーがフォローしているインフルエンサーの情報は日常的に目に留まりやすいだけでなく信頼感もあることから、従来の広告と比較してより説得力のあるPRができると言えるでしょう。
グルメ
写真で情報を伝えやすいグルメは、視覚的に訴求ができるSNSを活用したインフルエンサーマーケティングが効果的です。
公式サイト、グルメレビューサイトなどの写真はプロのカメラマンが撮影した投稿が多く、クオリティは高いものの、実際のユーザー反応や最新の情報が伝わりづらいこともあります。
SNSではお店の雰囲気やメニュー、料理の盛り付けなどのリアルな情報を発信できるため、より魅力が伝わります。
グルメスポットを探すユーザーは口コミのレビューを参考にする場合もありますが、最近では話題のスポットかどうかという視点でチェックする人も多いため、人気のあるインフルエンサーによる投稿や、自分と年齢や趣味、嗜好が近いユーザーによる投稿によって来店につながっているケースも増えています。
グルメ系に特化して活躍するインフルエンサーも多く、飲食店の紹介だけでなく、おすすめレシピや食材の紹介を発信している人もいます。
レストランや企業とインフルエンサーがタイアップすることでより効果的なPRが可能です。
スマホアプリ
若い年齢層向けのスマホアプリもインフルエンサーマーケティングが効果を発揮しやすいジャンルです。
SNSを日常的に利用している年齢層は10代、20代などの若い層が多いため、それに伴ってインフルエンサーマーケティングの効果も高まる傾向にあると言えます。
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インフルエンサーマーケティングの費用対効果
一般的にインフルエンサーマーケティングは費用対効果が高いマーケティング手法と言われていますが、その他の手法と比較してどうなのか気になる方も多いと思います。
ここではインフルエンサーマーケティング以外の手法との比較をご紹介します。
新聞・テレビ・雑誌広告との比較
新聞やテレビ、雑誌などこれまで用いられてきた広告のほとんどは不特定多数のユーザーに対して情報発信されるため、コンバージョン率を上げるためには必然的に広告数や規模を大きくする必要があり、かけた費用に対して得られる効果が少ないというのがマイナスポイントでした。
新聞・テレビ・雑誌広告の次に注目された、ディスプレイ広告やリスティング広告などのネット広告は比較的費用を抑えられる点では優れていますが、一方的な発信となりがちです。
ネット広告を見てリンクのクリックや購入などのアクションを起こすユーザーはそのうちの半数以下とも言われていることから、費用対効果が高いとは言い難いでしょう。
それに対してインフルエンサーマーケティングの場合は、ターゲットを絞って情報発信ができるという特徴があることから、かけた費用に対して大きな反応を得ることができる、費用対効果が高い手法です。
インフルエンサーマーケティングの効果測定方法
インフルエンサーマーケティングを行う際に必ずチェックしておきたいのは効果測定方法です。
マーケティングを成功させるためには、目標と成果を決めた上で施策を進めていくことが重要ですが、その際に用いられるのがKGIとKPIと呼ばれる指標です。
KGI(Key Goal Indicator)は、重要目標達成指標のことを言います。
PRの目的として、ブランドの商品やサービスの認知なのか、購入なのか、あるいはイベントへの来場なのかといった指標を設定します。
KPI(Key Performance Indicator)は重要業績評価指標と訳されます。
KPIでは、先のKGIで設定した目標を達成するために、目指したい具体的な数値を設定します。
最終目標であるKGIと具体的な数値として目指すKPIを設定することで、その先の戦略もスムーズに決められますので、始めに考えておくようにしましょう。
そして、定めた目標と成果に対する進捗状況を確認するために効果測定を定期的に行うことが大切です。
インフルエンサーマーケティングは、SNSの効果測定機能によってユーザーの反応などが数値で確認できるのが大きなメリットです。
効果測定に用いる指標の種類はSNSによって異なり、その中でもマーケティングの施策によってチェックすべき指標も変わってきます。
ここでは、代表的なSNSであるInstagram、YouTube、Twitterの基本的な効果測定方法をご紹介します。
Instagramの効果測定
フォロワー数
フォロワー数の確認は、どのくらいのユーザーに情報を届けられているかを測る目安となる指標です。
フォロワー数はもちろんのこと、フォロワーの増加率をチェックすることで、フォロワー獲得に結びついた投稿を知ることができます。
エンゲージメント率
エンゲージメント率をチェックすることで、投稿に興味を持ったユーザーの割合を測定することができます。
また、エンゲージメント率の高さによって、ユーザーに注目される投稿とそうでない投稿の見極めを行い、今後の戦略に活かすことも可能です。
インプレッション数
インプレッション数はアカウントの投稿または広告が表示された回数を指します。
この回数が多いほど情報が広がっていると言えます。
ただし、ユーザーが重複している場合もあるので確認する際には注意しましょう。
リーチ数
リーチ数はアカウントの投稿または広告が表示されたユーザーの数です。
インプレッション数と似ていますが、リーチ数の場合は同じユーザーが何度広告を見てもカウントは1となるため、数値が大きい場合はそれだけ多くのユーザーに見られているということがわかります。
YouTubeの効果測定
視聴回数
視聴回数はYouTubeにおいて最もわかりやすい効果測定の1つでしょう。
再生される回数によって、認知度の把握をすることができます。
チャンネル登録者数
チャンネル登録者数の測定は、そのチャンネルに深い関心を持つユーザーを把握するために重要な数値です。
登録者数が多いほどそのチャンネルのコンテンツやインフルエンサーに対するファンが多く、情報が伝わりやすい傾向にあります。
高評価数
高評価数の測定もその動画やチャンネルが好反応を得ているかどうかを測る、わかりやすい指標です。
高評価数が多い場合は、多くのフォロワーが信頼を寄せていることが推測されます。
Twitterの効果測定
フォロワー数
Twitterのフォロワー数では、インフルエンサーの認知度、成長度合いを確認できます。単純なフォロワーの数だけでなく、どのようなタイミングでフォロワーが増えたのか、あるいは減ったのかをチェックすることで投稿内容の分析に役立てることもできます。
インプレッション数
投稿のインプレッション数を確認することで、どれくらい多くの人に見られたかを見る指標として活用できます。
プロフィールへのアクセス数
プロフィールへのアクセス数を測る指標も役立つ指標です。
ユーザーがプロフィールにアクセスするということは興味の度合いが高まっているとも言えるでしょう。
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インフルエンサーマーケティングの成功事例
インフルエンサーマーケティングの成功事例をご紹介します。
ここではコスメ、ファッション、グルメのジャンルからそれぞれ1つずつご紹介しますが、業界やターゲットに応じて様々なアプローチが行われている事例です。
ぜひ自社でのインフルエンサーマーケティングを導入する際のヒントにしてみてください。
CHANEL「チャンス オータンドゥル」
世界的に有名なCHANEL(シャネル)の人気フレグランス、「チャンス オータンドゥル」のポップアップイベントのPR事例です。
ポップアップイベントにインフルエンサーを招き発信してもらうことで、認知向上につながっています。
イベントに訪れた一般フォロワーは、商品を試せるだけでなく、フォトスポットやミニゲームなどを楽しめる内容となっていました。
フォロワーはイベントに参加した様子を自身のSNSにアップすることで、さらなる拡散効果をもたらした好事例です。
アートデコ株式会社「GRL」
次にご紹介するのがファッション通販サイト「GRL」のPRの事例です。
ファッションモデル・女優として活躍する「越智ゆらの」さんを起用して、本人が自身のYouTubeチャンネルの動画内でGRLの商品や着回しコーディネートなどを紹介しています。
GRLが狙うターゲット層と同年代のインフルエンサーを起用することで、ユーザーは自分が実際にGRLの商品を着た時のイメージを膨らませる
ことができ、購買につながっています。
ミツカン「ごま豆乳鍋つゆ」
最後にご紹介するのは有名食品メーカーとして知られるミツカンが展開する「ごま豆乳鍋つゆ」のPR事例です。
ファミリーYouTuberとして人気を集める「エハラ家チャンネル」が、「ごま豆乳鍋つゆ」を使って楽しく料理をする様子を伝えています。
鍋料理といえば冬のイメージを持つ人が多い中、ムービー内ではあえて商品をアレンジした洋風炊き込みご飯を提案することで、季節問わず味わえることをアピールすることに成功しています。
現在再生回数は30万回を超える人気ぶりで、動画が投稿されてから時間が経過した今でも反応を得られています。
効果的なインフルエンサーマーケティングを行うための注意点
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、いくつかのポイントに注意して行う必要があります。
マーケティングの目的を明確にする
インフルエンサーマーケティングで高い効果を発揮するための前提として大切なのは、目的を明確にするということです。
認知を高めたいのか、売上アップにつなげたいのかなど、企業の目的に応じて適したSNS媒体やインフルエンサーが変わってきます。
自社に合った「KPI」と「KGI」を設定した上で、進めることで、効率よく、より高い成果を出すことができるでしょう。
インフルエンサー選びは慎重に
インフルエンサーマーケティングにおいて、インフルエンサー選びは最も重要な要素の1つです。
人気インフルエンサーや有名人、フォロワー数が多いインフルエンサーが必ずしも効果的とは限りません。
仮にフォロワー数がそこまで多くなかったとしても、特定のジャンルを得意とする人物には根強いファンが多く存在するため、高い効果を得られることも十分にあります。
また、ブランドや商品イメージにあったインフルエンサーであることも大切です。
イメージとかけ離れた人物を採用してしまうと、ユーザーは違和感を覚え、逆効果となることもあるので注意しなければなりません。
企業にとって最適なインフルエンサーがわからい場合には、代理店に依頼するというのも安心かつ効率的です。
以下のページではインフルエンサー代理店の特徴と選び方をまとめているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
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途中経過の効果測定を行う
継続的な情報発信が成功のカギとも言えるインフルエンサーマーケティングでは、施策の途中段階でも効果測定を行うことでより高い効果が期待できます。
企画時に定めた内容に沿ってインフルエンサーが発信を行えているか、またはフォロワーからの反応はどうかといった分析を行います。
ここで問題点や修正点がある場合はすぐに改善することで、軌道修正することができます。
また、施策終了後にも最終的な効果測定を行うことで将来的なマーケティング計画や新しい目標設定につなげることもできるので、こちらも忘れずに行いましょう。
まとめ
インフルエンサーマーケティングは他の広告媒体と比較してターゲットに情報をダイレクトに伝えられることや、双方向のコミュニケーションが可能なことから、大きな効果を見込めるマーケティング手法と言えます。
ただし、目標設定や、PRしたい商品に適したインフルエンサー選びなど、どのような戦略を立てるかによってその後の成果を左右するため、慎重に行うことが大切です。
目標に基づいた施策を行うことで、SNSの機能を利用したマーケティングリサーチも可能になることから、PRだけではないメリットがあるのもポイントです。
今回ご紹介した内容を参考に、インフルエンサーマーケティングを自社のPRに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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