ファッション系インフルエンサーの起用メリットは?事例もご紹介
インフルエンサーマーケティングは、企業の商品やサービスのプロモーションにおいて今や無視できないマーケティング手法です。
このページでは、特にインフルエンサーマーケティングと相性が良いファッションインフルエンサーについて、起用するメリットやデメリットなどの特徴を解説します。
最新の人気インフルエンサーや企業とのタイアップによる事例もまとめていますので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
ファッション系インフルエンサーとは
ファッション系インフルエンサーとは、名前の通りファッションブランドやコーディネートなどのファッションに関わる内容や、ファッションに関連する美容やコスメなどの情報を発信するインフルエンサーのことです。
ファッション系をメインとしていながらも、SNSなどの投稿では旅先での様子やグルメなど、日常的なライフスタイルを幅広く発信している人も多くいます。
モデルや有名人だけでなく、ファッションに関する知識やセンスに長けた一般人もファッションインフルエンサーとして活躍中です。
また、ファッションにおけるジャンルにおいても、ハイファッションからプチプラブランド、メンズファッションなど様々なカテゴリーがあり、多くの人気インフルエンサーは自身の世界観をしっかり持っていることが特徴です。
ファッション系インフルエンサーの支持層
ファッションやオシャレはどの年代でも興味関心度が高い分野で、ファッション系インフルエンサーは10代から50代以上と幅広い年代のユーザーから注目されています。
ファッション系インフルエンサーの活躍の場は主にSNSとなりますが、SNSの種類によってユーザーのタイプが異なるため、支持するフォロワーのボリュームゾーンもそれに応じて変わってきます。
そのため、プロモーションで利用するSNSおよびインフルエンサーを選ぶ際には、自社の商品やサービスとターゲット層のマッチングを考慮することが重要です。
また、時代の流れと共にユーザー層にも変化が起きているため、常に最新の支持層を見極めることもポイントとなります。
例えば、インスタグラムはかつて10代や20代の女性ユーザーが中心と言われていましたが、今ではこれまでのメインユーザーが30代になったことでより幅広い層に支持されるようになってきています。
また、ここ最近は以前と比べて男性のファッションに対する意識が高まってきていることもあり、男性のファッション系インフルエンサーの活躍と、それに対する男性ユーザーからの注目度も拡大傾向にあります。
インフルエンサーマーケティングにおけるメリット・デメリット
ファッション系インフルエンサーを起用したマーケティングには様々なメリットがありますが、同時にデメリットもあります。
せっかく大きな効果が期待できるインフルエンサーマーケティングでも、やり方を間違えてしまうと場合によっては逆効果を招いてしまう恐れもあるため、事前にメリットとデメリットの両方を知った上で施策を進めていくことが大切です。
ここでは、ファッション系インフルエンサーマーケティングにおけるメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
メリットは以下の3つです。
- 情報を常にアップデートできる
- 親和性が高く様々な商品・サービスのPRが可能
- 拡散力が高い
情報を常にアップデートできる
ファッションはトレンドの流れが早く、PRにおいてもその流れに合わせたスピード感のある施策を行うことが大切です。
テレビや雑誌など、従来のマーケティング媒体でもPRは可能ですが、インフルエンサーマーケティングで主に使われるSNSを中心としたWebマーケティングと比較すると、どうしてもタイムラグが発生してしまいます。
インフルエンサーマーケティングでは、短い準備期間ですぐに情報を発信できることができるメリットがあるため、最新のトレンドに合わせた発信が可能です。
また、定期的にインフルエンサーとコンタクトを取りながら施策を進めていくことで、途中で修正を加えるなど常に情報をアップデートできるのもメリットです。
親和性が高く様々な商品・サービスのPRが可能
多くの人気ファッション系インフルエンサーは、ファッションを中心とした投稿はもちろんのこと、日頃の投稿ではジャンルをこえた様々な情報を発信している人も多くいます。
そのため、フォローしているファンも、インフルエンサーのライフスタイルや世界観などからトータルで影響を受けている場合が多くあります。
企業がPRを行う際には、ファッションに限らず、美容やコスメ、場合によってはグルメ、旅行など幅広いジャンルにおいて好反応を得られる可能性があるでしょう。
拡散力が高い
インスタグラムやフェイスブック、TwitterなどのSNSにはいいねやシェア、コメント機能などが充実しており、インフルエンサーは情報発信がしやすく、フォロワーも気軽にシェアできるため、拡散力が高いのが特徴です。
テレビや雑誌などといった従来のプロモーションツールのような一方的な情報提供とは異なり、相互に影響を与えられる仕組みが、より情報の広がりを強くしています。
また、投稿を見たフォロワーはそのままリンク先のURLやプロフィールをチェックできるので、公式HPやオンラインショッピングサイトへの誘導もスムーズです。
デメリット
デメリットは以下の3つです。
- インフルエンサーの選定が難しい
- コミュニケーションコストがかかる
- 炎上のリスクがある
インフルエンサーの選定が難しい
社会的な影響力が強いインフルエンサーですが、より大きな効果を出すためには数あるインフルエンサーの中から企業にマッチしたインフルエンサーを選ぶ必要があります。
企業のブランドイメージとマッチしていない場合、フォロワーはその違和感を敏感にキャッチして、期待するPR効果が薄れてしまいます。
また、企業とインフルエンサーのイメージがマッチしていたとしても、インフルエンサーに付いているフォロワーが必ずしも企業が求めているターゲットにマッチしているとは限りません。
そのため、インフルエンサーを選ぶ際にはインフルエンサーのキャラクターはもちろんのこと、フォロワーの属性にも注目して選定することも重要です。
コミュニケーションコストがかかる
インフルエンサーマーケティングでは、企業内で完結するPRとは異なりインフルエンサーとのコミュニケーションが大切になります。
インフルエンサーに任せきりにしてしまうと、いつの間にか意図したプロモーションとは異なる表現になっていたということにもなりかねません。
企業とインフルエンサーの間で事前に施策の方向性やブランドイメージのすり合わせをしっかり行うこと、また施策の進行中にも定期的に状況をチェックすることが重要ですが、その分の労力がかかるのはデメリットと言えるでしょう。
インフルエンサーマーケティングを専門行う代理店に依頼することで、この負担を軽減することも可能です。
ただし、企業側でもこまめなコミュニケーションを心がけることで、より高い効果につなげられるでしょう。
炎上のリスクがある
企業のブランドイメージアップや売上アップを目的としてインフルエンサーマーケティングを取り入れたにも関わらず、思わぬ炎上を引き起こしてしまう恐れもあります。
特にインフルエンサーの投稿が広告であることを明記せずに発信する、いわゆるステマ(ステルスマーケティング)を行ってしまうと、ユーザーは騙されたように感じて企業とインフルエンサーの両方に不信感を持ってしまいます。
また、企業とインフルエンサーのイメージやキャラクターのギャップが大きすぎる場合もユーザーの信頼を失いかねません。
一度ユーザーからの信用を失ってしまうと、後からそれを修復するのはかなり難しくなるため、慎重に進めていく必要があります。
人気のファッション系インフルエンサー
ここでは、人気のファッション系インフルエンサーをご紹介していきます。
ファッション系の中でも様々なジャンルやスタイルのインフルエンサーが活躍しています。
それぞれのインフルエンサーの特徴と、自社のマーケティング戦略を照らし合わせながら参考にしてみてください。
莉子さん
ファッションモデルや女優としてマルチに活動している莉子さんは、ファッション系インスタグラマーとしても大きな影響力を持っています。
自分のスタイルを持ったナチュラルな投稿によってTikTokから人気が爆発し、その他のSNSでもフォロワーが増え続けています。
過去にはマイナビティーンズが行う「好きな女性インフルエンサーランキング」で第1位に選ばれたこともあり、特に10代女子からの人気を集めています。
フォロワーとの関わりも大切にしている莉子さんは、ファンからの信頼も厚いのが特徴で、インフルエンサーにおいても高い効果が期待できでしょう。
mau. 【UNIQLO/GU/ZARA/高身長コーデ】さん
元アパレル店員のmau.さんは、主に20代の女性ユーザーから人気のファッション系インフルエンサーです。
インスタグラムでは、経験とセンスを活かしたコーディネート提案が多くのフォロワーに影響を与えています。
また、自身のハンドメイドアクセサリーブランドも立ち上げておりファッションに関わる様々な分野で才能を発揮しています。
TERAWEARさん
TERAWEARさんは、プチプラアイテムの着回しコーディネートで人気のファッション系インフルエンサーです。
2児のママでもあり、ママインスタグラマーとしても人気が高いのが特徴。
フォロワーからの子育てに関する悩みに答えたり、家事やおうちメイクなどの紹介をしたりと、フォロワーとの距離が近く、共感を集めています。
しまむらのアパレルブランド「terawear emu」のディレクターを務める他、様々なファッションブランドとのコラボレーションを行うなど精力的に活動しています。
Miyuさん
Miyuさんは韓国在住のファッション系インフルエンサーです。
インスタグラムやTikTokなど様々なSNSを活用して発信されていますが、夫のドンヒョンさんと日韓夫婦の日常やカップルコーデなどを紹介するYouTubeチャンネルも大人気。
セレクトショップ「」の運営もされていて韓国ファッションの最新トレンドを知ることができるため、韓国ファッションに興味を持つ多くの女性ユーザーから注目されています。
木村星南(せな)さん
@kimura.sena 赤ニット着回しコーデこの時期は赤が可愛いよね#フリークスストア#freaksstore #冬コーデ ♬ ハッピーサプライズ(エフェクトver.) – なにわ男子
木村星南さんは、現役古着屋スタッフでもあり、ファッションコーディネートやコスメ情報を発信しているインフルエンサーです。
特にTikTokでの人気が高いですが、インスタグラムやYouTube、Twitterと、代表的なSNS全てで活動しており、それぞれに多くのフォロワーが付いています。
ファッションに関する情報発信だけでなく、フォロワーが親近感を抱くような日常で起きたちょっとした出来事やライフスタイルの投稿も多く、男性からの人気も高いのが特徴です。
げんじさん
男性ファッション系インフルエンサーとして男女問わず人気を集めているのがげんじさんです。
YouTubeではメインチャンネルとサブチャンネルを運営しており、メインでは男性向けファッションを、サブでは女性向けファッションを紹介しています。
インスタグラムでもデイリーファッションで参考になるコーディネート提案をほぼ毎日投稿しており、平均で2000件近い「いいね」が付いています。
さらに、げんじさんはご自身のブランド「LIDNM」他、合計3つのブランドも運営していて、こちらも主に10代から20代のユーザーから人気です。
YouTuberとしての知名度が高いもののお笑い芸人としての一面もあることから、気取らない面白い発信スタイルがファンを集めている要因とも言えるでしょう。
ゆーすけ【低身長コーデ】さん
プチプラから中価格帯のファッションコーディネートを中心にインスタグラムやYouTubeで発信しているゆーすけさん。
ご自身の身長を活かした低身長コーデの紹介で、多くの男性フォロワーからの信頼を集めています。
自身のブランド「ADMASTE」のディレクションもしており、プチプラアイテムと組み合わせたコーディネートのバリエーションも参考になります。
企業とのタイアップもゆーすけさんの日常の投稿に馴染んでおり、自然なPRが可能となっています。
ふきはるさん
@fukiharu0804 久しぶりにドラマ観てる、、 みんな幸せになってほしい😮💨😮💨 #silent ♬ Subtitle – Official髭男dism
人気TikTokerとして知名度が高いふきはるさんは、本業は理学療法士でありながらモデル活動も行うなどマルチに活動しており、大学生など20代の男女から人気を集めるファッション系インフルエンサーです。
日々の投稿にはフォロワーから多くのコメントや質問が寄せられていますが、その多くにいいねや返信を行っており、フォロワーとの関係を大切にしていることが感じられます。
単にかっこいい、おしゃれといったイメージだけではなく、実際のコーディネートで参考にできる提案があることで、より説得力のある発信をされているのが魅力です。
aekさん
国内だけでなく、海外で活躍するインフルエンサーもマーケティングには欠かせない存在となりつつあります。
そのような中、韓国ファッション系インフルエンサーとして日韓で人気があるのがTaekさんです。
インスタグラムでは、ファッションコーディネートをメインにおしゃれなライフスタイルの様子を発信。
韓国ファッションに興味のある男性ユーザーのファッションのお手本になっているだけでなく、女性フォロワーも多数存在します。
KING-MASAさん
最後にご紹介するのはスニーカーに特化したインフルエンサーとして活動するKING-MASAさんです。
スニーカーコレクターとして有名な KING-MASAさんは、多くのスニーカーファンから注目されています。
海外で開催されるファッション・スニーカーイベントにも参加しており、世界中にフォロワーが存在するワールドワイドなインフルエンサーです。
特定の分野に絞り込んでいることで、企業がタイアップをする際にはよりターゲットをピンポイントに絞ったPRが可能になるでしょう。
タイアップ事例
人気のインフルエンサーを調べるだけでなく、実際にどのような企業とタイアップを行っているのかなど、内容をチェックすることも大切です。
ここではファッション系インフルエンサーと様々な企業によるタイアップ事例を3つご紹介します。
三京商会 リネン100パーセント 大判ストール
三京商会とmau.さんとのコラボ商品で、リネン100パーセントの大判ストールを紹介している事例です。
mau.さんのこだわりポイントがたっぷり込められたアイテムで、より説得力のあるPRとなっています。
インスタグラムの投稿でもたびたび登場するこのストールは、リアルクローズとして活用できるコーディネートアイテムとしてフォロワーからの反応もよく、ユーザーの消費行動につながっています。
日本コカ・コーラ ゼロシュガー Soul Blast
日本コカ・コーラの依頼で木村星南さんがPRを行った事例です。
世界的に人気の漫画「BLEACH」との期間限定コラボレーション商品「コカ・コーラ ゼロシュガー Soul Blast」を自身のインスタグラムで紹介しています。
投稿では木村星南さんらしいナチュラルな雰囲気で、商品の紹介だけでなく特設サイトへの誘導やポップアップイベントのPRもあわせて行っており、多くのいいねが付いています。
木村星南さんはファッションに興味のある女性ユーザーだけでなく、男性ユーザーからの人気も高いため、このような飲食系のPRにおいても効果的な事例として参考にすることができるでしょう。
ドランクエレファント POP UPイベント
ドランクエレファント POP UPイベント
男性ファッション系インフルエンサーのふきはるさんは、スキンケア&ボディケアブランドの「ドランクエレファント」とタイアップをしています。
ドランクエレファントの1周年記念POSUPに訪れた様子を、ふきはるさんがご自身のインスタグラムで紹介しています。
ユーザーの視点に立った内容で情報発信をしているため、フォロワーに「使ってみたい」と思わせるような親近感を与えています。
まとめ
今回は、インフルエンサーマーケティングで最も大きな効果が期待できるジャンルの1つであるファッション系インフルエンサーについてご紹介しました。
トレンドの移り変わりが早いファッション業界では、常に最新の情報を発信し続けることが大切です。
また、インフルエンサーに依頼をする際には企業のマーケティング戦略やブランドイメージにマッチした人物を選ぶことも成果を左右します。
効率的、かつ効果的に施策を進めていきたい場合は、代理店に依頼するのもおすすめの方法です。
事前のリサーチと企画をしっかり行い、インフルエンサーマーケティングを成功に繋げていきましょう。
おすすめの代理店
ディレクション型
プラットフォーム型
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