インスタ運営で重要なハッシュタグとは?効果的な活用法を解説!
インフルエンサーマーケティングを実践する際、広告の拡散と集客率アップにハッシュタグを効果的に活用します。
インスタやTwitterでは『タグる』といって、ハッシュタグによる情報検索が主流となりつつあり、ハッシュタグの活用はSNSマーケティングに不可欠です。
今回は、目標とする成果を上げるためのハッシュタグの基本的な利用法やノウハウを、個人事業や中小企業での活用事例とあわせて分かりやすく解説していきます。
目次
インスタで効果的にハッシュタグを活用すべき理由とは?
インスタ(Instagram)の投稿はインパクトのある画像や動画と興味を惹くキャッチコピー、そして切れのある短いコメントでページが構成されています。
『インスタ映え』が流行語大賞に選ばれたことからわかる通り、他のSNS投稿と比較しても視覚的な情報発信に優れています。
ビジュアルに特化したページ作成ですから、一目で多くの情報を効果的にアピールできるという特徴があります。
ただし、インスタグラムには投稿シェアの機能がなく、拡散力が低いという欠点があります。
この欠点をカバーするのがハッシュタグです。
ハッシュタグとは
ハッシュタグとは、SNSプラットフォームの投稿時に利用される「ラベル」のようなものです。
ハッシュとは番号記号「#」のことで、SNS投稿ではキーワードとなる言葉の頭に「#」を付けてタグ表示します。
例えばグルメ系の投稿をする場合は、「 #グルメ ・ #焼肉 ・ #ラーメン・ #フレンチ ・ #渋谷イタリアン」といったハッシュタグを付けて、投稿内容がグルメに関するものであることを強調します。
ハッシュタグの始まりは2007年からで、クリス・メッシーナ氏がTwitter上でハッシュタグ付きのキーワードを表示して投稿し始めたことに由来します。
後にSNS上では、ハッシュタグがリンクされるようになり、ハッシュタグをクリックすると同じハッシュタグの付いた投稿が一覧でリストアップされるようになりました。
今や老若男女を問わずググって情報収集するのは当たり前になりましたが、若い世代を中心にハッシュタグ検索で『タグる』人も急増しています。
インスタにおけるハッシュタグの重要性
インスタで広告展開をする場合、ハッシュタグの活用がとても重要です。
その理由は主に次の3つ。
- インスタ・ユーザーはもっぱらハッシュタグでコンテンツ検索を行なっている
- インスタは拡散力が弱いのでタグ検索で露出度を高めるのが効果的
- インスタ・ユーザー(主に女性)はハッシュタグ検索からの契約・購入が多い
インスタ・ユーザーはもっぱらハッシュタグで検索している
SNSマーケティングでは、『ググる』から『タグる』へと情報収集が変わっていくと予測しています。
すでにミレニアル世代(生誕が2000年以降の若い世代)では、Google検索よりも効果的な検索手段としてハッシュタグ検索が普及しています。
特にインスタの場合、共通の趣味・話題を投稿するアカウントや、気になる商品・サービスに関する投稿を検索する際にハッシュタグ検索が利用されます。
そのため、インフルエンサーマーケティングをはじめとするインスタ広告では、この『タグ検索』が情報拡散において重要性をもちます。
インスタは拡散力が弱いのでタグ検索で露出度を高めるのが効果的
インスタには投稿シェア・リツイートの機能がないので、情報拡散の効率が他のSNSと比較して弱い傾向があります。
*インスタではフォロアーがリポスト・リグラムで投稿の引用・再投稿ができますが、専用アプリを使って手間のかかる操作が必要となり、利用頻度が低いのが現状
そこでインスタ上でWEBマーケティングを展開する場合は、認知度向上や売上げアップのために効果的なハッシュタグ活用が必要です。
インスタの女性ユーザーはハッシュタグ検索からの契約・購入が多い
Twitter社のデータでは、ハッシュタグ付きの投稿はタグ無しの投稿より、個人の場合で2倍ほど・企業のものでも1.5倍もエンゲージメント数が上がるとあります。
なお、広告メディア事業を手掛けるサイバー・バズが公表する「ハッシュタグ検索と購買行動の関係性」には次のようなデータがあります。
インスタでタグ検索を利用している女性ユーザーの40%ほどが、ハッシュタグ検索からそのまま商品・サービスの購入を行なっているとのことです。
*参考:Instagramユーザーの行動調査:ハッシュタグ検索は「購入」を目的として活用される傾向に
インスタでハッシュタグをつけるメリット
広範囲に拡散(リーチ)させ、フォロワー数を増やす
ハッシュタグによる検索回数と比例して表示回数(インプレッション)が増加しますから、一般ユーザーへの露出度がアップすることになります。
投稿記事・アカウントのプロフィールが閲覧される頻度が上がりますので、フォロワー数の増加を促すのです。
なお、ハッシュタグフォロー機能で企業アカウントのフォロー以外にも広告拡散する可能性があります。
ハッシュタグをうまく活用することでキャンペーンが話題になる
プロモーション・キャンペーン用にハッシュタグを設定し表示することで、ユーザーが気軽にタグをクリックしてくれるようになります。
コメント上でタグ設定すれば、ユーザーは話の流れで興味をもって内容チェックしてくれることからインスタ広告では効果的な手段といえるでしょう。
トレンド調査・競合企業の調査
ハッシュタグは投稿コンテンツをキーワードごとにカテゴリー分別します。
この特徴から、タグ検索でリストアップされたレビュー・口コミをチェックすれば、リアルタイムのトレンドが確認できるでしょう。
また、人気のある競合他社のチェックや、自社に対するレビュー確認でエゴサーチも可能です。
自社に合ったインフルエンサーを発見する
ハッシュタグ検索ではエンゲージメント(いいね・リツイート数などの反響)が多い投稿を探すことができます。
つまり、ハッシュタグごとで影響力の強いインフルエンサーを特定することができるのです。
ユーザーの意見を募集する
ハッシュタグを利用することでユーザーの意見を集めることができます。
SNSはユーザーのリアルな声が投稿されやすい特徴があり、効果的にユーザーの意見やレビューを収集することができます。
自社の商品・サービスやキャンペーン・イベントのハッシュタグを検索して、関連する投稿を拾い上げていくと忖度のない意見がリサーチできるでしょう。
インスタでハッシュタグをつけるデメリット
ハッシュタグの多様で宣伝色(売り込み感)が強くなる可能がある
消費者は押しつけがましい宣伝行為を嫌う傾向があります。
商品名やイベント・セールなどのハッシュタグが羅列されていると、それだけで嫌悪感をいだいてしまうリスクがあります。
ハッシュタグがタイムライン上で流れてしまってターゲットユーザーに届かないことがある
人気ハッシュタグを付ける投稿は非常に数が多いため、タイムラインに乗らないことも多々あります。
またタイムラインに乗ったとしても、すぐに流れてしまって人目に止まるチャンスが少ないとも言えます。
インスタでのハッシュタグの付け方
実際にインスタでハッシュタグをつける場合、次の点を知っておいてください。
- ハッシュタグは1回の投稿につき最大30個まで使用可能です。
- リーチ数(PV数)の増加には、関連ハッシュタグを最低10個以上付けると効果的
ではハッシュタグの付け方ですが、次のように行います。
インスタでのテキスト入力は、投稿記事の文中やページの下欄に「#〇〇」と入力します。
画像元:https://ds-b.jp/media/files/libs/22400/p/202007291320593816.png?1595996464
なお、複数のハッシュタグを連続させて入力する場合は、ハッシュタグとハッシュタグの間に半角スペースを設けます。
インスタでの効果的なハッシュタグの選び方
インスタ広告においては、インフルエンサーマーケティングは費用対効果が高く、集客力・販売力アップに効果的です。
さらにハッシュタグ設定を工夫すれば、タグ検索で上位表示されて、格段のアクセス数(PV数)や「いいね!」数を増やすことができます。
つまり、インスタ広告ではハッシュタグ選択が重要ポイントとなります。
自社商品・サービスにマッチしたハッシュタグを選択する
例えば、人気の焼き鳥のメニューをインスタで紹介するとします。
まず、インスタのタグ検索でクリック数の高いハッシュタグ(キーワード)を探します。
「焼き鳥弁当」や「炭火焼き鳥」などのワードが上位表示されていれば、そのキーワードを選ぶことでPV数がアップします。
なお、付け加えてオリジナル・ハッシュタグ(ブランドハッシュタグ)を使うようにしてください。
オリジナル・ハッシュタグとは、自社のブランドだけのハッシュタグのことです。
「名古屋地鶏の炭火焼き」というメニューを紹介するなら、そのメニュー名をそのままに「#名古屋地鶏の炭火焼き」とハッシュタグを打つと効果的です。
公式アカウント上のワードを使うことで、顧客がレビューなどでメニュー名を拡散してくれますから、商品の知名度アップになるのです。
同様に、新サービスや新商品のブランディングにハッシュタグを合わせることで、商品に関するメッセージも配信できるでしょう。
ハッシュタグを大・中・小のテーマ別にバランス良く選定する
ハッシュタグは最大30個まで表示可能です。
そこで、複数のハッシュタグを使って宣伝した対象を立体的にイメージ付けするとタグ検索でクリックされやすくなります。
SNSマーケティングでは、ハッシュタグのキーワードを大・中・小の3種類に分けて組み合わせるのがセオリーです。
- ビッグハッシュタグ:投稿カテゴリーを表し、投稿数が非常に多いハッシュタグ
- ミドルハッシュタグ:商材・カテゴリーを表すワードで、投稿数は1万〜10万個が目安
- スモールハッシュタグ:ブランド名・商品名など企業アカウント独自のハッシュタグで、投稿数は1万個以下のもの
ビッグキーワードはカテゴリーを表すキーワードをひとつか2つ選びます。
焼き鳥メニューの紹介ならば「グルメ」や「外食」といった食事を表すワードに当たります。
次に、焼き鳥に対象を絞るためのハッシュタグを複数選びます。
キーワードはタグ検索の上位表示を参考にすると良いでしょう。
最後に紹介するメニューを具体的に表すワードを複数付けます。
#社名・#ブランド名・#商品名をはじめ、#炭火焼・#備長炭といったメニューの特徴もタグ化できます。
また、キャンペーンやイベントに関するのタグも適宜付け足していくと集客アップにつながるでしょう。
カテゴリーごとのコミュニティで人気のハッシュタグを分析する
SNSには細分化されたカテゴリーごとのコミュニティが存在します。
インスタ広告では、自社とマッチしたコミュニティで好まれているハッシュタグを選択します。
同じ業種・同じカテゴリーで人気のある投稿・人気アカウントをピックアップして、使用頻度の高いハッシュタグの使い方を分析すると良いでしょう。
各ジャンルのインフルエンサーが使うハッシュタグから選ぶ
広告対象におけるジャンル・カテゴリーには、それぞれ影響力の高いインフルエンサーがいるものです。
そこで、今トレンドになっているインフルエンサーが使っているハッシュタグを調べると効果的です。
なお、タグ検索で投稿数が多いハッシュタグを探す事からも絞り込めます。
インスタでハッシュタグをつける際の注意点
インスタでのハッシュタグ検索では、ハッシュタグのワードが完全に一致する投稿記事だけが表示される点に注意してください。
グーグルなどのキーワード検索とは違って、テキスト内にハッシュタグのワードがあっても検索対象外となる点に注意しましょう。
また、タグ検索では複数のハッシュタグを同時に検索する機能はありません。
ハッシュタグは必ず10個以上付ける
インスタ広告では、必ずハッシュタグを10個以上付けるようにおすすめします。
基本的に最大30個のタグ付けができるので、タグ検索で上位表示されやすいようにフル活用することもできます。
ただし、商品名やキャンペーンといった宣伝色が強いタグを多くし過ぎるとマイナス効果のリスクもあります。
もちろん、ハッシュタグの内容・質には最善の配慮が必要ですので、ただ付ければ良いとはならない点に注意ください。
十分な量のオーガニックugc(生活者から発信される投稿)がある
消費者は一般の消費者からの『生の声・口コミ』を参考に購入活動をする傾向があります。
サムライト社の調査では、『リアルな日常生活の様子を伝える写真や動画』を参考にするユーザーが全体の48%とトップでした。
そこでインフルエンサーマーケティングが有効になるわけですが、ハッシュタグで検索された投稿には十分な量のUGCを用意しておくことが肝心です。
しかも日付の新しいUGCであることも必要で、消費者はリアルな評判・人気の確認によって行動喚起されることも知っておきましょう。
ハッシュタグキャンペーン戦略
ハッシュタグの活用はPV数をアップすることと同時に、キャンペーン戦略にも効果的です。
ハッシュタグキャンペーンはSNSキャンペーンの有力手段で、インスタやTwitterでは「# ハッシュタグ」からキャンペーン情報を発信するケースが増えています。
SNSによるハッシュタグキャンペーンは、タグをクリックするだけで簡単に応募できます。
またフォローしているユーザーが・どんなキャンペーンに・どのような応募をしたのかをフォロアーやアカウントにアクセスしたかも知ることができます。
自然な形でユーザー発信の宣伝・ブランディングが展開できますから、従来のキャンペーン方法よりも認知向上や拡散が期待できます。
コメント欄にハッシュタグをまとめる
インスタの公式ブログ内では、ハッシュタグをコメント欄にまとめると効果的です。
まず、投稿内容がスッキリするメリットがあります。
インスタ特有のインパクトのある見やすいページ作成にプラスに働きます。
また、ハッシュタグを入れ替えたり削除したりする場合、コメント欄だけを削除すればOKです。
キャプションに記載すると、変更・削除はコンテンツそのものを造りかえる必要があって面倒です。
自社の投稿に必ず付与するハッシュタグをあらかじめコメント記事に挿入しておけば、それをフォーマットにしてコメント作成の簡略化が可能です。
ハッシュタグ流入の効果測定をする
インスタのアカウントをプロ仕様にして、投稿データを測定することができます。
ハッシュタグ経由でのリーチ数を測定し、ハッシュタグ全体の効果を判断することができますし、各ハッシュタグの効果チェックも簡単です。
随時にハッシュタグの見直しをすることで、インスタ広告のマーケティングの向上に役立ちます。
ハッシュタグが上手に活用されている事例
では最後に、インスタの企業アカウントでハッシュタグが効果的に使用された例を2つ紹介しておきましょう。
食品メーカー・ビオクラ公式ショップ(BIOKURA_OFFICIAL)
ビオクラは、からだにやさしい食品にこだわった中小企業の食品メーカーです。
そこでビオクラ公式ショップのインスタ企業アカウントでは、「#からだ想いの食生活」のハッシュタグを付けてビオクラの世界観を演出しています。
*ビオクラのインスタ公式アカウントに記載されたハッシュタグ例
- #ビオクラ
- #biokura
- #ビオクラのある暮らし
- #からだ想いの食生活
- #マフィン など複数の商品名
- #健康志向
- #お取り寄せ
- #おうちカフェ
- #ナチュラルな生活
- #動物性食材不使用
- #白砂糖不使用
- #国産小麦
使用されているハッシュタグの多くが健康志向や安心安全性を表すキーワードで、ビオクラの企業イメージやまじめなモノ造りの姿勢を的確にアピールしています。
参考資料:食品メーカー・ビオクラ公式ショップ(BIOKURA_OFFICIAL)
野菜や食品の宅配サービス・らでぃっしゅぼーや(RADISHBOYA1988)
らでぃっしゅぼーやは、インスタの公式アカウントで『つくる人育てる人の想いとともに、旬食材を使ったレシピなどをご紹介』しています。
こちらのインスタ公式アカウントには、次のオリジナル・ハッシュタグが付けられています。
- #らでぃっしゅぼーや
- #つくる人育てる人
- #らでぃっしゅ
らでぃっしゅぼーやでは、地元のこだわり野菜や食品を時期に応じてキャンペーンセールをしていて、この度ハッシュタグキャンペーンに挑戦しました。
「生産者からありがとうプレゼントキャンペーン」と題して、「#らでぃっしゅぼーや」と「#応援山形さくらんぼ」とのハッシュタグをつけて投稿しています。
このキャンペーンは、生産者と生活者の橋渡しに励むらでぃっしゅぼーやの活動を効果的にアピールすることに成功しました。
野菜や食品の宅配サービス・らでぃっしゅぼーや(RADISHBOYA1988)
まとめ
インスタ広告では、ハッシュタグ検索が有力な宣伝拡散の手段となります。
今後は若い世代だけでなく、全世代のSNSユーザーがタグ検索で情報収集をするようになるでしょう。
低コストで費用対効果も高いSNSマーケティングを活用するために、より効果的なハッシュタグの利用を構築するように心がけていきましょう。
おすすめの代理店
ディレクション型
プラットフォーム型
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