転職エージェントの活用ポイントとは?注意点も解説
WEB業界に転職したい20代の人の中には、転職エージェントの活用を検討している人も多くいます。
しかし、転職エージェントのサイトが多くあり、どれを選べばいいか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、転職エージェントの特徴やメリット・デメリットと合わせて、活用ポイントや注意点についてお伝えします。
うまく利用して、自分にぴったりのWEB業界の仕事を見つけてください。
目次
転職エージェントの特徴
まず、転職エージェントにはどのような特徴があるのかを把握しておきましょう。
よいところばかりでなく、気を付けるべきポイントもあります。
業界に詳しい専属のエージェントにフォローしてもらえる
転職エージェントを利用することで、業界に詳しい専属の担当者のフォローが受けられます。
転職エージェントは、求職者の希望条件に合わせて、専門的なアドバイスや情報提供を行ってくれる存在。
業界に不慣れな求職者でも、担当者のサポートを受けると自分の希望している企業や職種の転職先を見つけることが可能です。
企業とのコンタクト・交渉を代行してもらえる
転職エージェントは、求職者が希望する転職先の企業とのコンタクトや交渉も代行してくれます。
そのため、求職者自身が企業とのやり取りをする必要がありません。
また、担当者は求職者が希望する条件を企業に伝え、求職者自身が交渉するよりも有利な条件を引き出せるでしょう。
注意点としては、自分の希望がどのような転職先を希望しているかを、きちんと担当者に伝えておく必要があります。
提出する履歴書や職務経歴書を添削してくれる
転職エージェントは、求職者が提出する履歴書や職務経歴書を添削してくれます。
添削してくれたものは、担当者が専門的にチェックし、改善点やアドバイスを提供してくれるでしょう。
たとえば、転職を希望している企業や職種に適した書き方や、アピールすべきスキルや経験の記載が抜け落ちていないかなど、自分ではできない細かい確認が可能です。
第三者のチェックにより、求職者はより良い書類を作成でき、転職活動において有利な立場を築けるでしょう。
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自分のペースで転職活動がしにくい
気を付けたいポイントとして、転職エージェントを利用することで、自分のペースで転職活動を進めなくなる場合があります。
転職エージェントは、求職者に代わって求人情報を探し、提案してくれるため、求職者自身が求人情報を探す必要がありません。
その一方で、条件の良い求人は人気があり、早く締め切られることが多いため、転職エージェントから行動や判断を急かされているように感じてしまう場合があります。
ただし、エージェントからの要請に追われている状況でも、自分のペースで進めても問題ありません。
転職活動をじっくり考えながら進めたいという意向をキャリアアドバイザーに事前に伝えることもおすすめです。
もしくは、求人サイトを利用して自分のペースで求人探しをするのもよいでしょう。
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希望する年収の求人を紹介してもらえない場合もある
転職エージェントから提案される求人情報には、希望する年収に満たない求人も含まれる場合があります。
これは、転職エージェントが持っている求人情報に限りがあるためです。
しかし、転職エージェントは求人情報をリアルタイムで収集しており、求職者に適した求人情報を提供することを目的としています。
そのため、求職者自身も、年収が希望に合わないものであっても、転職エージェントから提供された求人情報を一度精査してみることが大切です。
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転職エージェントを活用する前にやっておくべきこと
転職エージェントを活用する際に、より効果的な利用方法として以下のようなことが挙げられます。
- 自分のキャリアの棚卸し
- 転職先の希望条件洗い出し
- 転職エージェントへの登録は複数社登録しておく
- WEB業界に強い転職エージェントへの登録
自分のキャリアの棚卸し
転職エージェントを活用する前に、自分のキャリアを振り返るための棚卸しをしておきましょう。
これまでのキャリアで得たスキルや経験、強みや弱みなどを整理することで、今後の転職活動に役立てられます。
自分のキャリアを振り返る際には、単に職務経験だけを記載するだけでは、振り返りになりません。
プロジェクトの成果や貢献度、チームでの役割やリーダーシップ経験などの詳細も忘れずにメモしておくと、履歴書や職務経歴書を作成する場合や面接時にも強いアピールポイントにできます。
それぞれの経験がどのような価値を持っているのか、どのような成果を出したのかを具体的に示すことで、自分のアピールポイントを明確化できます。
転職先の希望条件洗い出し
転職する場合には、どのような条件が重要かを見極めておくことが重要です。
具体例をあげると、以下のような条件があります。
- どの業界や職種が希望か
- どの勤務地が好ましいか
- どの程度の給与を求めるか など
上記のような条件を、自分の中で明確にしておくと自分に合った転職先を見つけやすくなります。
ほかにも、「自宅から通勤可能な場所」という条件にすると、企業もある程度しぼれるでしょう。
また、希望の給与レベルを明確にしておくことで、適切な待遇の企業を選択できます。
WEB業界への転職を目指すのであれば、WEB業界やWEB業界の企業の研究も欠かせません。
希望条件を洗い出す上でも助けになるでしょう。
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転職エージェントへの登録は複数社登録しておく
転職を考える場合、複数の転職エージェントに相談するとより多くの求人情報が得られるので、おすすめといえます。
転職エージェントによって持っている求人情報や相性のいいキャリアアドバイザーと出会えるからです。
たとえば、A社の求人情報を持っている担当者とB社の求人情報を持っている担当者がいる場合、両方の情報を受け取れるため、自分に合った求人を比較しやすくなります。
ただし、複数の転職エージェントを利用するには、登録や連絡する手間が増えてしまいます。
まず、2~3社登録しておき、自分と相性がよさそうな担当者に絞るといいでしょう。
WEB業界に強い転職エージェントへの登録
WEB業界で働きたい人は、転職エージェントに相談するといいです。
WEB業界に詳しい転職エージェントは、トレンドや求人情報を知っているので、自分に合った求人情報を見つけやすくなります。
具体的なおすすめのWEB業界に強い転職エージェントは、後程紹介するので気になった人はチェックしてください。
転職エージェントを活用する上手な使い方
転職エージェントを活用する際には、以下のステップを踏むと効果的に活用できます。
【転職エージェントを活用する上手な使い方】
- 多くの求人をみて、担当者に感想を伝える
- 企業と面接した感触をフィードバックする
- 提案された求人情報が条件に合っているか随時チェックする
- 希望の条件が変わった場合は必ず連絡をする
【step1】多くの求人をみて、担当者に感想を伝える
転職エージェントを利用する際には、自分自身をアピールすることが重要です。
たとえば、「自分がどのようなスキルや経験を持っているか」「どのような業務が得意か」などを具体的に伝えることで、担当者が求人情報を適切に紹介してくれます。
また、志望動機についても具体的に伝えることが大切です。
自分がこの職種に興味を持ったきっかけや、どのような理由でこの企業に応募したかなどを言語化することで担当者が、企業の紹介や転職に関するアドバイスをしやすくなります。
企業が自分の興味を引いた理由や、自分自身が持っているスキルを活かせると思ったことを伝えるといいでしょう。
簡潔に伝えることがポイントで、言語化していくと自分自身の情報が整理できます。
【step2】企業と面接した感触をフィードバックする
自分自身のキャリアや希望条件などを伝えることが大切な一方、企業との面接での印象や感じたことを伝えることも重要です。
実際に紹介してもらった企業に関する面談のフィードバックをすると、担当者はあなたに合った求人情報を提供できたか、面接でアドバイスできる点がなかったかなどの評価につながります。
具体的な例をあげると、企業Aの面接では、コミュニケーション力が求められる印象を受けました。
その情報を転職エージェントに伝えると、担当者は次に紹介する求人情報でどのようにすると、コミュニケーション能力が高いと採用する人事部の人に判断されるかアドバイスをしてくれるかもしれません。
担当者からは面接での詳しいアドバイスや企業の情報を提供してもらえますので、気になったことがあれば積極的に伝えるようにしましょう。
【step3】提案された求人情報が条件に合っているか随時チェックする
転職エージェントから提案された求人情報を見る際には、希望条件や自分自身のキャリアに合っているかをしっかりと確認しましょう。
「なぜこの求人情報を紹介してくれたのか」「同じような条件でほかの求人情報がないか」など、不明点や疑問に思った点がある場合は、担当者に問い合わせるようにしましょう。
【step4】希望の条件が変わった場合は必ず連絡をする
もし転職の計画通りに進まなかったり、家族から理解されず反対されたりして、条件や事情が変わってしまった場合は、必ず転職エージェントに相談してください。
転職エージェントは、変化に応じて適切な転職活動のプランを修正してくれるでしょう。
転職エージェントを利用する際にやってはいけないこと
転職エージェントを利用する際には、以下のようなことには注意しましょう。
【転職エージェントを利用する際にやってはいけないこと】
- 複数のエージェントに同じ求人情報を紹介してもらう
- 求人情報を適当に選んでしまう
- 担当者とのコミュニケーションを怠る
複数のエージェントに同じ求人情報を紹介してもらう
複数の転職エージェントに同じ求人情報を紹介してもらうと、その担当者たちはお互いに競合することになります。
そのため、担当者との信頼関係が損なわれることになります。
複数の転職エージェントを利用することは問題ありませんが、同じ企業の求人情報に同時に応募してしまうことはNGです。
できれば、1人の担当者に得意分野やアドバイス力を信頼し、主導して探してもらうことがいいでしょう。
求人情報を適当に選んでしまう
転職エージェントが提案した求人情報から適当に選んで応募すると、自分自身が望むキャリアアップにならない可能性があります。
あらかじめ、自分のキャリアの棚卸しや転職先の希望条件洗い出しを行っておくことで、転職エージェントから提案される求人情報とのミスマッチも防げます。
提案してもらう求人情報をよく確認し、自分に合った企業を選んで応募するよう心がけてください。
エージェントとのコミュニケーションを怠る
転職エージェントとのコミュニケーションを怠ると、自分に合った求人情報を見逃す可能性が高いです。
とくに、転職エージェントに数多く登録してしまうと、連絡をチェックするだけでも煩雑になってしまいがちです。
できるだけ、積極的に担当者とコミュニケーションをとり、自分に合った求人情報を見つけるようにしましょう。
20代後半におすすめの転職エージェント
転職を考えている方にとって、数多くの求人サイトが存在し、どのサイトを選べば良いのか迷ってしまう場合があります。
そこで、WEB業界に転職したい転職エージェントを紹介します。
エンエージェント
エンエージェントは、エン・ジャパンが運営する人材紹介・転職エージェントサービスです。
会員数430万人を誇り、手厚いサポートで初めての転職でも安心といえます。
また、アドバイザーが親身に対応してくれ、適性診断で希望する転職先の企業とのミスマッチを防いでくれます。
注意点としては、大手と比較して求人数が少なく、求人が都心部に集中していることです。
運営会社 | エン・ジャパン株式会社 |
求人数 | 約4,813件(公開)・約15,000件以上(限定非公開) |
対応地域 | 全国・一部海外 |
利用料金 | 無料 |
*2023年8月7日時点
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、無料の転職エージェントサービスです。
マイナビエージェントは転職支援サービスとして非常に知名度が高く、若手人材の転職支援にも強みがあります。
また、非公開求人や中小企業の求人も豊富です。
一方、転職サポートを断られることやハイクラス求人の数には少し課題があります。
そのため、自分にぴったりの求人情報を選ぶ際には慎重に考えることが必要です。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
求人数 | 64,510件・18,149件(非公開) |
対応地域 | 全国・海外 |
利用料金 | 無料 |
*2023年8月7日時点
リクルートエージェント
リクナビ就職エージェントは、就職活動を無料でサポートするサービスです。
専属のアドバイザーが、最適な企業と出会えるように支援。
多くの求人の中から選ぶことができ、利用しやすい点や企業の実績の高さが魅力です。
また、リクルートエージェントから転職した人の退職率が4%とかなり低く、うまくマッチングができているという証といえるでしょう。
一方で、他の転職エージェントに比べて応募できる求人が限られるというデメリットも挙げられます。
運営会社 | 株式会社リクルート |
求人数 | 420,488件(公開)・313,992件(非公開) |
対応地域 | 全国・海外 |
利用料金 | 無料 |
*2023年8月7日時点
まとめ
WEB業界に転職を考える20代の方で、どの企業がいいのかわからない、どのような職種が向いているのかがわからないという方は転職エージェントを活用してみるのもいいでしょう。
具体的な職種や業界、勤務地などを明確にしておくことで、より適切な求人情報を提供してもらえます。
転職エージェントは転職活動をスムーズに進めるための強力なツールですが、注意点もあります。
転職エージェントを選ぶ際には、複数のサイトを比較検討することはよいですが、同じ求人を複数のエージェントに依頼することはマナー違反になります。
さらに、転職エージェントを利用する際には、自分自身の希望や目標を明確にすることも大切です。
自分自身の努力や情報収集も欠かさず行い、転職エージェントを上手に活用しましょう。