未経験プログラマーがポートフォリオを作成するコツを解説

プログラマーへ転職する場合、未経験であってもポートフォリオを作成しましょう。
なぜなら、採用担当者が応募者の実力を見ることができないからです。

しかし、組織での実務経験がないためどのようにポートフォリオを作成したらよいかわからない方も多いでしょう。

今回、プログラマー未経験者向けにポートフォリオのメリットや作成方法を解説します。

目次

未経験でもプログラマーがポートフォリオを準備すべき理由


ポートフォリオは、スキルや経験をアピールするための作品集のことを指します。
プログラマーであればWEBサイトやアプリを作って提出することが一般的です。

プログラマー未経験者の場合は、組織での業務経験や実績がないため採用担当者がスキルを判断できません。
そのため、未経験者だからこそポートフォリオを提出して積極的にアピールする必要があります。

プログラマー未経験者でもポートフォリオを準備するべき理由やメリットについて理解しておきましょう。

学習中でも現状のスキルを見てもらえる

プログラマー未経験の場合、「実務レベルじゃないと採用してもらえないかも」「クオリティの低いポートフォリオでは意味がないかも」と不安になりがちです。

しかしながら、現段階のレベルを提示せずに応募してしまうと採用担当者も判断に困ってしまいます。

ポートフォリオを提出することで、現段階の持っているスキルや学習中のスキルをしっかりと見てもらえます。

クオリティを上げるに越したことはないですが、現状の実力でも任せられる業務があるかもしれません。そのため、未経験でも臆せずポートフォリオを作成して提出しましょう。

意欲の高さをアピールできる

クオリティの高さにかかわらず、ポートフォリオを提出すると「意欲がある人だ」と好印象を与えるでしょう。

特に未経験者の場合、ポートフォリオを用意せずに応募する方も多いため、提出することで他の未経験者と差がつけられます。

また、「学びたいスキルと向き合い、自己研鑽に励んでいる人材」という見方をしてもらえる可能性もあり、将来性も加味して評価してもらえるかもしれません。

上記のように、未経験プログラマーがポートフォリオを提出することは「意欲や熱意を伝えられる」という大きなメリットがあります。

実績や経験がなくても即戦力として評価してもらえる

ポートフォリオを提出することで「現状のスキルを見てもらえる」ということを1つ目で説明しました。

もし、ポートフォリオの内容から「高いスキルを持っている」と判断されれば、実績や経験がなくても即戦力として経験者同様の評価をしてもらえることもあるでしょう。

求められるスキルレベルは企業によって異なります。

自分では思っていなくても思わぬ高評価を受けることも考えられるため、なるべくクオリティの高いポートフォリオを目指しましょう。

ポートフォリオの作成自体がスキル向上になる

ポートフォリオの作成自体がそもそもスキル向上になるというメリットもあります。

自分でなにを作りたいか決めて、学習しながら完成させるという経験は実務でも大いに役立ちます。

理解の深いスキルでポートフォリオを作成することも良いですが、興味があるスキルで学習しつつ作成することも良い評価を受けるでしょう。

採用後のミスマッチを事前に防げる

ポートフォリオがない場合、履歴書や職務経歴書といった書類だけで実力を判断されてしまいます。

そのため「採用してみたら案外レベルが足りていなかった」という様に、採用後のミスマッチに繋がってしまいます。

ポートフォリオを提出することで、現段階で企業の業務がこなせるか、今後こなせるようになるかをしっかり判断してもらえます。

ポートフォリオは、応募者そして企業の双方にとってメリットがあるのです。


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一緒に働くイメージをより具体的に持ってもらえる

ポートフォリオは、履歴書や職務経歴書に記載されているスキルをより具体的に提示ができます。

そのため、一緒に働くイメージを持ってもらいやすく、採用担当者も任せたい業務範囲や自社リソースとの照らし合わせがしやすくなります。

採用後に様子見をしてから配属を決めるよりも、ある程度実力がわかっている方がスムーズであり企業にとっても負担が少ないです。

募集内容に合ったスキルを活用することで、よりイメージしてもらいやすいでしょう。

プログラマー未経験者向け!ポートフォリオの作成方法


プログラマー未経験の場合、作成方法がわからないという方も多いでしょう。

ここではプログラマー未経験者に向けて、作品作りをメインにポートフォリオの作成方法を解説していきます。

ポートフォリオには、自己紹介もスキルセットの記載も忘れないようにしてください。

自分が作りたいサービスをイメージする

プログラマーのポートフォリオでは、言語を用いてWEBサイトやアプリを作成することが一般的です。

まずは自分が作りたいサービスをイメージするところから始めましょう。

しかしながら、いきなりゼロからサービスを作るのは難しいです。

作りたい内容も思いつかないという場合は、身の回りにある既存サービスに対して「こういった機能があれば良いのに」という視点で考えてみることがおすすめです。

そっくりそのまま真似るのはNGですが、モデルとなる既存サービスを設定しておくことでポートフォリオ作成の第一歩を踏み出しやすくなります。

サービスの概要や設計を考え、必要な素材を準備する

作りたいサービスが決まったら、概要や設計を考えながら必要となるものを準備します。

欲しい機能や使用する技術、データベース設計や画像などこのタイミングですべて決めてしまいましょう。

用いる言語は、なりたい業種や行きたい会社の募集要項などを見て決めるのがおすすめです。

また、「サービスを作る目的」を明確にしておくことも大切です。

「どうしてこのサービスを作ろうと思ったか」や「どのような課題を解決できるのか」など明記しておくことで、ポートフォリオとして質の高いものになります。

コーディングする

必要なものが揃ったらいよいよコーディングに入ります。

ポートフォリオは、完成したWEBサイトやアプリのほかにソースコードも共有する前提で作成します。
そのため、見やすく読みやすいソースコードを心がけましょう。

完成したら公開する

サービスが完成したらオンライン上に公開します。
アプリであればGoogleストアかAppストアへ申請をおこないます。

また、ソースコードを共有する際はオンライン上でプログラムを保存・公開できる「GitHub」の利用がおすすめです。
GitHubは実務でもよく使われているツールであるため、扱えることがプラスに働きます。

GitHubではソースコードのほかにも必要な情報を記載できるため、以下のような情報を参考にまとめておきましょう。

  • 開発のきっかけや目的
  • 設定した課題
  • 機能説明
  • 使用技術
  • ER図(データベース内の関係を図にしたもの)
  • こだわったポイント

上記をまとめて共有することで、ただポートフォリオを作るだけではなく「実際にサービスを利用するユーザーのことまで考えられている」という評価をもらえます。

履歴書や職務経歴書に記載する

ポートフォリオの公開まで完了したら、サービスのURLなどを履歴書や職務経歴書に記載しましょう。
上記書類をメールで送る際に、本文中でURLを共有するでも問題ありません。

また、履歴書や職務経歴書をもって面接に向かうという場合は、ポートフォリオの概要を紙でも用意しておくと親切です。


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プログラマーがポートフォリオを作成する際のコツ


より採用の可能性を高めるために、プログラマー志望がポートフォリオを作成する際のコツを紹介します。

習得スキルは全部記載する

自身が持っているスキルはすべて記載しておくことで、採用担当者が正確に応募者の実力を理解できます。

ポートフォリオで使用していない言語などで習得中のものがあれば、一緒に書いておくことでよりわかりやすく現段階のスキルが伝えられます。

業務の経験がない、プログラマー未経験者の転職では必要なアピールです。

ソースコードは読みやすくする

実際にコーディングをしていくなかで、読みやすいように必ずソースコードを整えましょう。

開発現場においても「誰が見てもわかるソースコードになっている」ということは非常に重要です。

そのため、シンプルなソースコードであれば実務目線でいい評価を受けます。

自身のオリジナリティを表現する

モデルとなる既存サービスがある場合は、少しだけ変えたようなポートフォリオでは「やる気のない応募者」という評価を受けかねません。

自信の考えや、オリジナリティが感じられるようなポートフォリオであれば好印象を与えます。

こだわった点やアピール出来るスキルを記載する

ポートフォリオとソースコードだけでなく「作成にあたりどういった点を工夫したのか」や「アピールしたいスキルを使用した機能や箇所」を一緒に記載しておきましょう。

理由までしっかり記載しておくと、制作への意思がよく感じられるため高評価を得られやすいです。

WEB版と紙のどちらも用意しておく

プログラマーのポートフォリオであれば、WEB上で確認してもらうことが一般的です。

しかし、面接でポートフォリオを提出する場合は「WEB版と紙(冊子など)」の双方を用意しておきましょう。

仮に、回線不良などで面接時にWEB上で確認できないといった場合、紙でも用意があると助かります。

また、万が一のことを考えて準備しているというポイントも評価対象となります。

制作物のコンセプトや制作意図を説明できるようにする

ポートフォリオを作成するときは、制作物のコンセプトやなぜ作ろうと思ったのかという部分をしっかり考えておくことが大切です。

上記ポイントは面接時に質問されることが多く「サービスを作るだけではなく、いかにその先の利用者のことまで考えられているか」を見られます。

コンセプトや制作意図がちゃんと練られていれば、ポートフォリオとしてのクオリティも一段階上がり、よい評価を得られるでしょう。

ポートフォリオの作成で注意すること


プログラマーのポートフォリオはサービスを開発して公開したものを提出します。
そのため、以下のような注意点があります。

制作物は公開して問題ないかを確認する

自作サービスが完成したら公開しても問題ないかを必ず確認します。
具体的には以下のポイントに気をつけてください。

  • 使用画像やデータなどの著作権は問題ないか
  • 公序良俗に反していないか

上記の内容はプログラマーにかかわらず、WEB関係で働く社会人としてのITリテラシーが問われる分部になるためしっかり理解しておきましょう。

独自性があるか

作成のコツでも少し触れましたが、オリジナリティがあるかどうかも提出前に確認をしておきましょう。

なにかテンプレートを活用している場合、テンプレートの色がかなり残っていると、少し手を加えただけという印象になってしまいます。

「未経験者OK」の求人枠には、多くの未経験者の応募があるはずです。
テンプレートの色が強く残るポートフォリオでは、採用担当者の印象に残らない上に、ライバルと差をつけられません。

プログラマーがポートフォリオ作成後にすべきこと


ポートフォリオの作成後にやっておきたいことがあります。
より転職成功の可能性をアップさせるためにも重要なため、それぞれのポイントをおさえておきましょう。

転職サイトなどのプロフィールに記載する

利用している転職サイトや転職エージェントのプロフィールにポートフォリオについて記載しておきましょう。

スカウト機能がある転職サイトや転職エージェントであれば、ポートフォリオを拝見した企業からのお声がけをいただける可能性が上がります。

SNSで配信する

自身のSNSアカウントがある場合は、積極的にポートフォリオを公開しておくことで企業担当者からメッセージをもらうこともあるでしょう。

転職サイトや転職エージェントなどと同様に「誰でも閲覧できる状態にしておく」ことが有利に働きます。

なお、SNSに公開しておくと採用担当者やプログラマーを探す人の目に留まる可能性が高まります。

採用のために作成したポートフォリオでも常に公開し、定期的に更新してください。

名刺があればURLを記載する

名刺があればポートフォリオのURLやQRコードを記載しましょう。

転職中にWEB業界に関連するイベントに参加する際、ポートフォリオURLがある名刺を交換できれば、スキルをアピールできます。

インターネット上で広く知ってもらうのも大切ですが、実際に会った人にもアピールできるようにしてください。

プログラマーのポートフォリオ参考例


プログラマー向けのポートフォリオ参考例を紹介します。
始めてポートフォリオをつくるプログラマーの方は、実例を参考にしながら構成やデザインを考えてみましょう。

また、どのようなサービスを作ろうか迷っている方も、参考にさまざまなポートフォリオをみることでインスピレーションを得られるはずです。

HodaLab!


「HodaLab!」はエンジニアであるHodaさんという方のWEBサイトです。
簡単なプロフィールとともに、誕生からIT業界に転職するまでを時系列に紹介することで、Hodaさんの人柄や考えが共有されています。

サイト内では、6つの制作物と数値化したスキル紹介が閲覧できます。
使ったことがあるレベルか、実務で使用できるかをわかるようにすることで、クライアントや採用担当者にとって保有スキルが分かりやすいデザインです。

様々な言語を用いて、多様なサービスを作られているため「まだ制作物が決まっていない方」でもおすすめのポートフォリオ集です。

ManatoKuroda


キャッチーなカラーで見やすいデザインが特長のポートフォリオです。

自身のスキルや手がけた制作物がかなりわかりやすく表示されています。

余計な情報がなく、誰が見てもスムーズに理解できるポートフォリオのため「シンプルに伝える」というポイントで参考になるでしょう。

未経験者におすすめのテンプレート


制作物についてまとめておくページも、自身でデザインすることが理想的です。

しかし、未経験者の場合「ゼロから作成するのは難しい」という方も多いでしょう。

そこで、プログラマー志望におすすめのテンプレートを紹介します。
いずれも直感的に使えるWEBページ制作ツールです。

  • Wix
  • Jimdo
  • resume
  • Ownd
  • TemplateParty

上記のようなサービスは、数多くのテンプレートからカスタマイズして手軽にWEBページが作れます。制作物を手がけるときにも参考になるでしょう。

WEB業界転職希望の方におすすめのポートフォリオ作成ツールに関しては、以下でも解説しています。

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まとめ

プログラマー未経験者は、現段階のスキルを正確に伝えるためにもポートフォリオの作成が大切です。

採用担当者からしても「実力がよくわからないまま採用する」というリスクを避けることができるため、双方にとってメリットがあります。

初めて作成する方は、本コラムのポートフォリオ作成方法を参考にまずは「どんなサービスを作りたいか」を考案するところから始めましょう。

制作意図やアピールできるスキル、独自的な内容などを盛り込んだポートフォリオができれば、未経験からプログラマーへの転職成功の第一歩となります。

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