インフルエンサーマーケティングの失敗事例10選!失敗の原因はどこにある?
マーケティングを成功に導くには、過去の失敗事例から学ぶこともひとつの方法です。
それはインフルエンサーマーケティングにおいても同様です。
まず、インフルエンサーマーケティングが失敗してしまうとどうなるのか理解しましょう。
そして、失敗事例からその原因を探り、有効な方法を考えることが必要となります。
本記事では、失敗事例10選を中心に解説していきます。
インフルエンサーマーケティングで失敗するとどうなる?
インフルエンサーマーケティングが失敗すると、どういった点で問題が大きいといえるでしょうか。
ただ「マーケティングが失敗した」という事実だけでなく、場合によっては会社にとって多大なダメージを受けることもあるので注意が必要です。
マイナスイメージが定着してしまう
「インフルエンサーへのマイナスイメージ=会社へのマイナスイメージ」となる可能性があります。
失敗の種類はさまざまですが、たとえばインフルエンサーが不祥事を起こしたり炎上したりすると、それが会社へのイメージに直結することもあるので注意しなくてはなりません。
自社への信頼を失う
ステマを疑われる、PR内容と商材の質がマッチしていないなど、マーケティングの手法が適切でないと、信頼が失墜する可能性もあります。
一度失った信用は取り戻すのが難しいので、リスクヘッジを行うなど、慎重に進めましょう。
業績悪化につながる
マイナスイメージの定着、自社への信頼喪失が、さらに会社の業績悪化といった事態を招く恐れもあります。
自社の認知拡大や売り上げアップなど、インフルエンサーマーケティングの目的を達成するためには、やはり「失敗」は避けなくてはなりません。
インフルエンサーマーケティングの失敗事例10選
実際にどのような失敗があったのか、ここでは10個の失敗事例を紹介します。
ターゲットとフォロワーがマッチしていない
自社のターゲットと、インフルエンサーのフォロワー層がマッチしていないと、うまくマーケティング効果が発揮できないことがあります。
たとえば、女性向け商材のPRをするのに、メインフォロワーが男性だったといったケースです。
コンテンツの質が低い
投稿するコンテンツの質も重要です。
インフルエンサーを起用するだけでは当然効果は得られません。
良質なコンテンツが投稿できるようにしましょう。
また、インフルエンサーの持ち味を活かせるか否かも重要なポイントです。
商材のPRばかりが続くなど、販促イメージばかりが前面に出てしまうと、ファンからの支持が得られません。
ギフト型報酬のリスク
自社商品の提供を対価として、インフルエンサーにPRしてもらうのも、よくある手法です。
低コストで実施できるメリットがある一方、リスクがある点も理解しておく必要があります。
たとえば、転売による商品価値の低下、PR乱立による購買意欲の低下などが挙げられます。
ステマ疑惑
インフルエンサーマーケティングでよく問題となるのが、ステマの問題です。
会社、インフルエンサーともにその認識がなくとも、フォロワーからステマ認定されると、マイナスイメージがついてしまうことも。
「#PR」の表記をするなど、企業から依頼を受けて投稿していることを明記する必要があります。
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過剰表記による信頼失墜
自社商材をPRするのが目的ですが、実際の機能や効果以上の内容を記載するのはNGです。
明らかに実際以上の内容を記載してしまうと、会社への信頼を損なうことになります。
「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」や「景品表示法(景表法)5条」などに抵触しないような配慮が必要です。
PR内容と商材の質にギャップがある
過剰表記に近いところはありますが、PR内容と商材の質のギャップにも注意が必要です。
たとえば大多数のユーザーが、商材の質に見合っていない金額だと感じる場合、消費者からの批判を集めることとなります。
それがどんなに人気のインフルエンサーだったとしても、かえって逆効果です。
炎上トラブル
インフルエンサーマーケティングというと、SNSが基本のPRの場となります。
そのため配慮しなくてはならないのが、炎上の危険性です。
インフルエンサーの不用意な発言や行動、投稿内容によって炎上してしまう可能性があります。
人気があればあるほど、そのリスクが高くなることも理解しておかなくてはなりません。
グローバル基準でのモラル
日本企業が気を付けたいのは、グローバル基準でのモラルです。
特に最近では、LGBTQや男女の区別、個の尊重など、さまざまなシーンで配慮すべき点があります。
旧体制の日本企業ではまだ理解されていない部分もあるので注意しましょう。
社会的責任を担う一企業として、グローバルな視点での配慮が求められます。
PRの乱立で逆効果に
PRの量や起用するインフルエンサーの人数が、マーケティングの効果に直結するわけではありません。
たとえば、人気のインフルエンサーが企業コラボを連発していると、ファンからのネガティブな評価が増えるケースがあります。
あるいは、自社で複数のインフルエンサーへ依頼していると、管理が難しくなり、結果的に良質なコンテンツを維持できなくなることもあるでしょう。
代理店の選定ミス
インフルエンサーマーケティングを実施する際、自社でノウハウやリソースがない場合には、代理店を利用することが考えられます。
しかし代理店選びを間違えると、うまく効果が発揮できないケースがあります。
過去の成果をもとに、代理店の得意分野を見極めるようにしましょう。
また、マーケティングのどの部分に携わってもらいたいのか明確にしておくことも重要です。
失敗の原因はどこにある?
さまざまな失敗事例を紹介してきましたが、それを活かすためにはその原因を考察することが大切です。
他社あるいは自社の失敗事例を分析してみましょう。
以下でよくある原因を紹介します。
リサーチ不足
リサーチ不足によって、ターゲットとフォロワーとのミスマッチが生じたり、思わぬトラブルが起こったりすることがあります。
マーケティングを実施する前には、失敗を避けるためにも徹底したリサーチが欠かせません。
市場や自社ターゲットに加えて、インフルエンサーに関するリサーチも必要です。
フォロワーの属性や投稿内容、これまでのPR履歴などを確認しましょう。
インフルエンサーの選定ミス
インフルエンサーの選定ミスも失敗の原因のひとつです。
ターゲットとフォロワーのマッチングだけでなく、魅力的なコンテンツを発信できるかどうかの見極めも必要です。
十分にリサーチするとともに、自社ターゲットに適したインフルエンサーがどんな人物か、事前に明確化しておきましょう。
選定基準を設けて社内共有するのがポイントです。
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インフルエンサーとの意思疎通が不十分
インフルエンサー選びに成功したとしても、コンテンツが魅力的でないと効果を発揮しません。
場合によっては、先述したようなマイナスの影響を及ぼすことがあります。
適切なPR投稿をしてもらうためには、インフルエンサーとの意思疎通が必要です。
マーケティングの目的や自社商材の魅力などについて、共通認識を持てるようにしたり、情報共有したりできる環境を整えましょう。
自社のリソース不足
インフルエンサーマーケティングに割ける自社リソースは十分でしょうか。
時間的、費用的に十分な環境が整っていないと、失敗に陥ってしまいます。
またリソースの確保には、知識やノウハウを持った社員の有無も大きく左右します。
難しい場合には、外注も検討するとよいでしょう。
失敗しないためには?
ここでは、上述した失敗の原因をふまえて、どのような対策が求められるか解説します。
マーケティングリサーチを徹底的に行う
インフルエンサーマーケティングを実施するときは、徹底的なリサーチを行いましょう。
リサーチしておくべき内容としては、以下のようなことが挙げられます。
▽リサーチすべき項目
- 同業界・競合他社のマーケティング事例(成功例・失敗例)
- 同業界・競合他社で起用されているインフルエンサーについて
- 他社で実施されているキャンペーン
- 自社ターゲットについて
- 自社のインフルエンサー候補について(プロフィール・事務所所属の有無・フォロワーの属性・投稿内容・PR履歴 など)
ターゲットに適したインフルエンサーを選ぶ
自社に適したインフルエンサーをどう選ぶかも重要です。
失敗しないためには、自社ターゲットの明確化が必要です。
- マーケティングの目的
- ターゲットの言語化
- インフルエンサーの選定
という流れで進めていきましょう。
まずは目的や目標を明らかにすることから始めるのがポイントです。
▽インフルエンサーマーケティングの目的
- 自社の認知拡大
- ブランディング
- 売り上げ向上
- 見込み顧客の獲得 など
マーケティングの意図や商材の魅力を理解してもらう
ステマ疑惑を持たれそうな、あるいは販促感を全面的に出すような投稿内容では、ユーザーに悪印象を与えかねません。
あくまでも自然に、インフルエンサー自身が良いと思った商材について投稿してもらうのが理想です。
そのためには、自社のマーケティングの意図や商材の魅力をきちんと理解してもらう必要があります。
なぜそのインフルエンサーを選んだのかなども伝えておくのも良いでしょう。
PR投稿を行う前には意思疎通を図り、双方間での確認を行うのがポイントです。
インフルエンサー代理店に依頼する
自社でインフルエンサーマーケティングに割けるリソースが不足しているのであれば、インフルエンサー代理店を利用するのも有効です。
リサーチからインフルエンサーの選定、PR投稿の監修まで、すべて任せることができます。
代理店を利用するには費用が発生しますが、費用に関しては費用対効果を軸に考えるようにしましょう。
自社ですべて実施した場合のトータルコストとの比較に加えて、リスクヘッジという観点でも比較してみるのがおすすめです。
まとめ
インフルエンサーマーケティングに失敗すると、自社のマイナスイメージや信頼失墜につながり、業績悪化に至る可能性もあります。
実際に生じやすい失敗事例としては、ターゲットとフォロワーのミスマッチ、ステマ疑惑や炎上などのトラブル、過剰表記などが挙げられます。
失敗しないためには、徹底したマーケティングリサーチや適切なインフルエンサー選び、インフルエンサーとの意思疎通が必要です。
これらを十分に行うには、リソースの確保が欠かせません。
社内リソースが不十分だと感じる場合には、外注する方法もあります。
代理店を利用することで、効率よく、より高いマーケティング効果が期待できます。
「おすすめの代理店を知りたい」「どう選べばよいか分からない」といった方は、こちらをご覧ください。
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