無形商材とインフルエンサーマーケティングの相性は抜群!インフルエンサーに依頼する際の注意点を事例とともに紹介!
近年コロナウィルスの流行とともに、家で利用できるサービスをはじめ、無形商材が続々と誕生しています。
無形商材を購買に繋げるポイントとして注目したいのがインフルエンサーマーケティングですが、注意点もさまざまです。
インフルエンサーに依頼する際に何を意識したら良いのか分からないという方もいるかもしれません。
この記事では無形商材とインフルエンサーマーケティングの相性について、事例とともに解説していきます。
目次
無形商材とは?
形の無い商材と書いて、無形商材といいます。
具体的には、人材、広告、システム、コンサルティングなど、サービスの利用料にあたります。
例えば、VODサービスを契約したとします。
入会金を払う代わりにサービスを受けられますが、形のある物品はそこには残りません 。
このように、手にとってコレとは言えないものが無形商材です。
有形商材とは逆に、明確な形で存在するもののこと。
日用品や食料、衣類、不動産などが該当します。
無形商材を購買につなげるポイント3つ
無形商材は基本的に定価というものがなく、サービスも会員ごとに違うということが多いです。
では、無形商材の利益をあげるためにはどのようなことが必要になってくるのでしょうか。
ポイントは次の3つです。
- 商品の価値を知ってもらうこと
- 実際の利用者の声(レビュー)を利用する
- 契約、解約の手続きをスムーズにして利用者の利便性を良くする
1つずつ、解説していきます。
商品の価値を知ってもらうこと
1つ目のポイントは、無形商材は形が無い分消費者となるユーザーに、どのような商材なのかを知ってもらうことです。
有形商材の場合、実際に商品を手に取って触ることが一番伝わりますよね。
無形商材では、サービスの無料期間や割引期間を設けることで実際に利用してもらい、商材の魅力を伝えることができます。
実際の利用者の声(レビュー)を利用すること
2つ目に重要なのが、商材を利用した利用者のレビューです。
無形商材は物質としては存在しない分、実際に利用した方の口コミが商品の説明代わりとなるでしょう。
商品の価値が伝わりにくい無形商材だからこそ、「このサービスは○○が良かった」や「こんな時に便利だった」などのリアルタイムな意見がユーザーの興味を惹きつけます。
契約、解約の手続きをスムーズにして利用者の利便性を良くする
3つ目に大事なポイントが、利用者の手続きをスムーズにすることです。
商品の魅力がユーザーに伝わったとしても、契約・退会手続きが複雑だと利用者は作業を完了しないということがあるかもしれません。
そのような悪いところが目立ってしまうケースもありますので、利便性を良くすることも重要となってきます。
無形商材は価値が伝わりにくい分、営業では個人の営業力が問われるため、スキルアップにも繋がりやすいです。
そして、前述の1つ目、2つ目のポイントにおいて特に最適なのが、インフルエンサーマーケティングです。
商材のイメージに合ったインフルエンサーがPRすることで、より大きな効果が得られるでしょう。
無形商材はインフルエンサーマーケティングとの相性がいい!
近年、商品PRの際にSNSや人気のインフルエンサーが起用されることが多くなってきました。
テレビ離れと言われるようにもなり、若い世代を中心にSNSで情報を取るようになってきています。
無形商材を購買に繋げるポイントを話してきましたが、「なぜ無形商材がインフルエンサーマーケティングを利用することでPR効果が期待されるのか?」理由を次に説明していきます。
インフルエンサーは無形のものに価値をつけるプロ
まず1つ目に、インフルエンサーは無形のものに価値付けをすることにおいて長けているからです。
インフルエンサーになる過程でも、自身のアカウントを伸ばすために価値づけをしてきており、インフルエンサーはその人の魅力からファンがついています。
商品説明を読み上げるだけでなく、利用中様子や利用した後の感想をインフルエンサー自身の個性や魅力を活かしてPRすることで、ユーザーに伝わりやすくなります。
消費者目線の意見を手に入れやすい
インフルエンサーの投稿が消費者目線の意見を取り入れやすいということも、インフルエンサーマーケティングが無形商材のPRに向いている理由の1つです。
人気のインフルエンサーの動画やSNSでは、普段からコメントをしている方たちが多く存在。
「私のような○○でも使えますか?」や「こういう点が良かったです!」といった、企業が欲している意見がコメントとして集まります。
これは無形商材を扱っている企業がアンケートを取るよりもはるかに効果的です。
さらに、このようなコメントを見た別のフォロワーが「インフルエンサーだけでなく、他のフォロワーからも評判なら私も利用してみようかな?」という、さらなる宣伝効果も期待できます。
インフルエンサーマーケティングが行われた無形商材
では、実際に無形商材のどのような業界でインフルエンサーマーケティングが起用されたのでしょうか。
インフルエンサーと無形商材の相性や特徴、イメージが合っているかどうかも大事になってきますので、そちらもあわせて見てみましょう。
オンラインサロンのインフルエンサーマーケティング事例
オンラインサロンは中身がわからない分、価値が伝わりにくいと思われがちですが、だからこそインフルエンサーマーケティングが適しています。
オンラインサロンのインフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサー自身の姿や考え方がユーザーに影響を与えます。
「私も○○さんみたいな考え方をしたい」というユーザーの想いに対し、キッカケがオンラインサロンだとなるように発信できれば効果が期待できます。
語学学習のインフルエンサーマーケティング事例
英語に限らず、語学学習はいつの時代も人気のある商材です。
語学学習の商材に興味があるユーザーが求めているのは、試験で良い点を取るための英語ではなく、日常会話に使える英語。
その中でも、コメディタッチに表現されるインフルエンサーの人気が高い傾向にあります。
転職エージェントのインフルエンサーマーケティング事例
転職をするとなると自身で転職サイトを探すことが当たり前でした。
しかし、どのサービスが良いのかは見分けがつかないもの。
さらにどの業界・仕事が自身に向いているのかも悩んでいる人も多く、転職を少しでも考えてはいてもなかなか次のステップに移れない人も多いです。
もし、転職のコンテンツを投稿している信頼性のあるインフルエンサーが自身の経験を元に紹介をしていたら、気になりませんか?
「今の仕事が本当に天職なのか」など、訴求力を高めるコンテンツから、フォロワーに対して求職の必要性をより効果的にPRができます。
インフルエンサーに依頼する際の注意点と炎上リスクの可能性
ここまで、無形商材とインフルエンサーマーケティングの相性の良さはお伝えしてきましたが、インフルエンサーに依頼をする際には、注意するべきことがいくつかあります。
無形商材に限った話ではないですが、インフルエンサーマーケティングを行う上で炎上リスクもありますので、そのことについても説明していきます。
ターゲット層に合わせた影響力を持つインフルエンサーの起用
起用するインフルエンサーを選ぶ際、「商材のイメージとターゲット層にインフルエンサーが適しているか」ということが大事になってきます。
例えば、美容に関心がある20代の女性向けに「美容オンラインサロン」をPRするとします。
依頼したインフルエンサーが男性に人気のある方だと、効果が薄いのは想像できますよね。
年齢、性別、職業、地域など、ターゲットイメージを具体的にして、そのようなフォロワーを持つインフルエンサーを起用するようにしましょう。
インフルエンサーが発信している投稿内容に注目する
インフルエンサー自身の過去の投稿内容も重要です。
例えば、美容の投稿が多いインフルエンサーに経済学を語り合うオンラインサロンのPRを依頼したとします。
フォロワーからすると、いつもの投稿と全く違うものになるので、「PRの依頼をされたから紹介しているんだ」と受け取られる可能性があり、宣伝するはずが逆効果になるかもしれません。
PR感が強い投稿は好まれにくい傾向にありますし、最悪の場合、炎上に発展してしまいます。
人気のインフルエンサーは、美容、本、育児、ファッションなど、何かしらに強みのある方ばかりです。
普段からどのジャンルの投稿をしているのか、インフルエンサーの発信している内容に着目するようにしましょう。
商材の良さ・有用性を伝えられるインフルエンサーの選定
インフルエンサーの選定にはフォロワーの属性や投稿内容、企画力などが重要ですが、商材の良さや有用性を正確に伝えられる方に依頼するようにしましょう。
そのためにも、企業側からPRしたい内容をインフルエンサーとすり合わせることが大事です。
PRしたい内容を前提に、インフルエンサー自身の魅力を掛け合わせることで、より効果的に宣伝することができるようになります。
インフルエンサーマーケティングの炎上リスク
無形商材に限った話ではありませんが、インフルエンサーマーケティングを行う上で注意したいことが、’’炎上リスク”の可能性です。
炎上リスクとなりうる原因はいくつかありますが、以下のようなものがあります。
- ブランドイメージが合っていない
- ステルスマーケティングを行う
- インフルエンサーが不祥事な言動を行う
ステルスマーケティングとは、商材を消費者に宣伝だと気付かれないようにPRすることをいいます。
このような原因からネット炎上することがありますが、前述してきた「インフルエンサーに依頼する際の注意点」をおさえておくことで、リスクを回避できます。
炎上はインフルエンサーだけでなく企業にとってもマイナスなイメージとなりかねないので、ポイントを理解しておくようにしましょう。
無形商材のタイアップ事例5選
ここからは、無形商材とインフルエンサーの実際のタイアップ事例を見ていきましょう。
多くのインフルエンサーが無形商材のPRに起用されています。
実例を見るとよりイメージが沸くと思いますので、違う業界のものでも是非ご覧ください。
【Youtube】転職エージェント(インフルエンサー:末永雄大さん)
転職エージェントの末永雄大さんは、”ブラック企業の見分け方”や”面接のコツ”など、転職にまつわる投稿をしているインフルエンサーです。
無形商材である転職サイトの紹介のほか、オウンドメディアの運営をYoutube、Twitterでも発信。
動画内でも大事なポイントをわかりやすく表現していることから、視聴者への転職サイトへの欲求を高めています。
転職サイトを悩んでいる消費者は、明確に決めているというよりも、複数の選択肢から迷っていることが多いと思います。
そこに末永雄大さんの感想や経験の付加価値が加わることで消費者のニーズを満たしています。
【Youtube】クラウド会計ソフトfreee(フリー)(インフルエンサー:ヒロ税理士さん)
クラウド会計ソフトfreee(フリー)がインフルエンサーマーケティングとしてタイアップしたのが、税理士youtuberの「ヒロ税理士」さんです。
アップしたYoutube動画では再生回数2万回でコメント数も多く、多くの方がfreeeの存在を知るキッカケになったのではないでしょうか。
ヒロ税理士さんは自身のYoutubeチャンネルで会計や税金、節税や経営に関する有益な情報を発信しています。
税理士としても20年以上の経験があることから、とても説得力がありますね。
イメージに合ったインフルエンサーの選定をした成功事例です。
【Instagram】東京都・東京観光財団(インフルエンサー:福田洋昭さん)
東京の魅力を世界に発信するために東京観光財団が、インフルエンサーに起用したのが、インスタグラマーの「福田洋昭」さんです。
2020年の東京オリンピックに向けて開催された「20 Cheers for Tokyo」では、福田洋昭さんの持ち前のセンスで撮られた数多くの写真が投稿。
今回の起用で、インスタグラマーとしての視点で投稿された写真は、東京観光財団にとっても新しい発見を見出す取り組みになりました。
さらに、オリンピック開催に向けた外国人誘致だけでなく、日本人に対して東京の魅力を発信。
残念ながら新型コロナウィルスの影響もあり、海外旅行者の誘致へは結び付きませんでしたが、東京の魅力の再発見へとつながりました。
りそな銀行(IDECO) (インフルエンサー:HIKONYAN0909ら5人)
貯金よりも投資へお金を回してもらうことを促す政策が日本では数年前から始まっています。
投資商品の1つであるiDeCoは加入者を伸ばしてはいるものの、「制度自体よくわからない」「手続きがよくわからない」と考えられることも多いです。
その中でりそな銀行は女性インフルエンサーらをマネーセミナーに招き、セミナーの様子をSNSで発信してもらうインフルエンサーマーケティングを実施。
金融商品でしかも無形商品ということもありましたが、5人の女性インフルエンサーのセミナーの感想や感じたことの投稿をみることで、ターゲットにしていた20~30代女性へのiDeCoの認知拡大に成功しました。
【Youtube】クラウドファンディング(インフルエンサー:らんたいむさん)
クラウドファンディングで出品した商品をインフルエンサーにPRを依頼するという成功事例です。
らんたいむさんのYoutubeチャンネル登録者数は2022年7月時点で44万人です。投稿された動画も約1万回再生され、多くの方に注目されたようです。
その結果、該当のクラウドファンディングでは支援者293人、支援総額が2000万以上という、大成功を納める結果となりました。
普段から車中泊や山遊び、川遊びなどのアウトドア系の動画を投稿しているらんたいむさんの視点から見た感想が、視聴者には説得力があったようです。
まとめ
無形商材とインフルエンサーマーケティングの相性の良さについて紹介してきました。
無形商材は、有形商材と比べてPRしづらいと思われがちですが、インフルエンサーを起用することで効果的にユーザーに魅力を伝えることができます。
インフルエンサーを選定する際の注意点を把握し、自社サービスに適した効果的なマーケティングを実施していきましょう。
また、インフルエンサーに依頼する際は、代理店を利用することで効率良く進みます。
こちらの記事でインフルエンサー代理店について詳しく紹介していますので、合わせて読んでみてください。
インフルエンサーマーケティングを初めて実施しようとしている企業にとっては、「どのインフルエンサーを起用すれば良いのか」「注意点やリスクはあるのか」といった悩みが出てきますよね。
インフルエンサーマーケティングには興味はあったものの、自社サービスとどう組み合わせていけばいいか分からないという方は是非本記事を参考にしてみてください。
おすすめの代理店
ディレクション型
プラットフォーム型
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