中途採用の一次面接を通過するポイント!質問の対策も紹介
WEB業界の転職活動において、書類選考は通過するものの一次面接でつまずいてしまう人は少なくありません。
一次面接は企業と初めて直接対面する機会となるため、傾向を押さえてしっかり対策することが重要です。
たとえ未経験であっても、自信を持ってアピールし、企業に好印象を与えることが次のステップにつながります。
今回は、WEB業界の中途採用で、一次面接を通過するためのポイントをご紹介します。
中途採用の一次面接で見られるポイント
中途採用での一次面接における通過率は、約30%と言われています。
この割合は企業が定める採用人数や応募者数に応じて変わるため、すべての企業に当てはまるものではありませんが、決して高い確率とは言えません。
しかし、一次面接の目的や評価されるポイントはある程度決まっていることが多いため、傾向を把握して対策をすることで、通過率をアップさせることが可能です。
以下では、中途採用の一次面接で見られるポイントをご紹介します。
応募企業や業界に対する意欲
未経験からWEB業界への転職を目指す場合、より高い学習意欲や熱意が重視されます。
採用する企業の多くは、入社後に高いモチベーションを持ち、長く活躍してくれる人材を求めています。
そのため、実務経験やスキルが浅くても、キャリアチェンジに対する熱意や業界への興味が大きければ、ポテンシャルを評価してもらうことが可能です。
応募企業や業界のリサーチに熱心で、自ら積極的に学んでいる姿勢をアピールすることで、成長意欲を伝えることができるでしょう。
これまでの経験やスキル
一次面接では、応募者が入社後にどれだけ早く戦力になるか、あるいはどれだけのポテンシャルを持っているかも見られます。
これまでの職務経験や培ったスキルが新しい職場で活用できるか、また応用できるかは重要なポイントです。
特に、異業種からの転職では、応募企業とは異なる環境での経験を応用することで、企業の成長に大きく貢献するケースもあるでしょう。
そのため、一次面接では応募者の経験やスキルに注目して、活躍の可能性を見極める企業が多くあります。
コミュニケーション能力
WEB業界では、マーケターやデザイナー、エンジニアなど、様々な専門知識を持ったメンバーがチームでプロジェクトを進めていきます。
そのため、お互いの意見を交換し合ったり、情報共有をしたりするコミュニケーション能力は欠かせません。
また、幅広い業界のクライアントを対象にサービスを提供する企業も多いため、誰とでも良好な関係を構築できるスキルが求められます。
さらに、中途採用の場合は、既存の従業員との信頼関係をいち早く築く能力も重視されるでしょう。
コミュニケーション能力は、単に話し方が上手いだけでなく、相手を理解しようとする傾聴力や、表情やしぐさなど総合的なスキルが評価されます。
企業とのマッチング
企業は、応募者が自社の求める人物像にどれだけマッチしているか、そして企業カルチャーにフィットするかを一次面接で確認します。
そのため、応募者が企業の価値観やカルチャーを理解し、入社後スムーズに適合できる人物であるかが見極められます。
前職での異なる環境から転職する場合、雰囲気や考え方の違いなど、大きなギャップに驚く人も少なくありません。
たとえ異なる価値観を持っていても、相手を尊重しながら企業の目標に向かって成長する姿勢が評価されることもあります。
特にWEB業界では、企業に多様な意見をもたらし、共に成長していける人材を求めている企業が多いため、応募企業の評価ポイントを理解することが重要です。
一次面接に通過するための準備
書類選考を通過してから初めて面接官と対面する機会となる一次面接は、第一印象につながる重要なステップです。
通過率を上げるためには、一次面接に特化した準備を意識して行うことがポイント。
以下では、一次面接に通過するためにしておくべき準備について解説します。
▼関連記事
志望企業と業界の研究
一次面接を通過するためには、志望する業界や企業についてしっかり研究することが重要です。
企業のビジョンや商品、サービスの内容、最近の動向などを把握し、理解を深めましょう。
特に、WEB業界は変化のスピードが速く、日々トレンドや技術が進化しています。
そのため、企業の公式サイトだけでなく、関連するニュースをこまめにチェックし、最新の情報を把握しておくことがポイントです。
さらに、応募企業の業界内におけるポジションや、競合他社についても調べておくと良いでしょう。
幅広く志望企業と業界の研究を行っておくことで、面接時に企業に対する興味や意欲をアピールすることができるでしょう。
▼関連記事
自己分析と自己PRの徹底
自己分析で自分自身をしっかり理解し、効果的な自己PRをすることも重要です。
自身のスキルや経験、仕事に対する価値観などを客観的に分析することで、応募企業や職種との関連性を見出すことができます。
一次面接ではスキルや強みを聞かれることも多いので、自己分析をしっかり行っておくことで、自身の長所を効果的に伝えることができるでしょう。
さらに、WEB業界では職種に関連する専門スキルが求められるポジションも多くあります。
そのため、これまでのスキルや経験を整理して、具体的に伝えられるようにしておくと、面接官にイメージしてもらいやすくなるでしょう。
▼関連記事
よくある質問に対する準備
一次面接での質問は企業によって様々ですが、質問の意図や傾向は似ていることが一般的です。
例えば、自己紹介や志望動機、強み・弱みはよく聞かれる質問として挙げられます。
事前に想定できる質問は前もって準備しておくことで、面接時に落ち着いて受け答えができるでしょう。
また、WEB業界特有の質問として、過去に携わったプロジェクトに関わる内容や、興味のある業界トレンドについて聞かれる場合もあります。
具体的なエピソードを交えて自分らしさが伝わる回答を考えておくと、より強い印象を与えることが可能です。
身だしなみとマナーのチェック
一次面接では、見た目やマナーなどの第一印象も評価に大きな影響を与えます。
WEB業界では、比較的カジュアルな服装で働く人も多く、面接においても服装指定がないことがしばしば。
しかし、服装指定がないからといって、カジュアルすぎるスタイルや手入れが行き届いていない洋服は、マイナスイメージを与える可能性があるため注意が必要です。
オフィスカジュアルやジャケット、スーツスタイルなど、TPOをわきまえた清潔感のある着こなしを意識しましょう。
服装やヘアスタイルに関しては企業カルチャーによって捉え方が異なることも多いので、事前の企業研究で会社の雰囲気や考え方を正しく汲み取ることが大切です。
さらに、面接時には基本的なビジネスマナーも重要です。
姿勢や目線、表情など、基本的な立ち振る舞いがしっかりできているかを客観的にチェックしましょう。
言葉遣いや受け答えについても、丁寧な言い回しを意識することで印象アップにつながります。
つい日頃の癖で話してしまうこともあるので、普段から意識しておくことで面接時にも自然に振る舞うことができるでしょう。
中途採用の一次面接の流れ
中途採用の一次面接は、対面あるいはオンライン面接の形式が一般的です。
所要時間は企業の方針や面接形式によって異なりますが、平均的には20から30分程度と言われています。
いずれにおいても、面接時間の5分から10分前には到着もしくは入室をするのがベストです。
一次面接の基本的な流れは以下の通りです。
- 自己紹介
- 面接官からの質問
- 逆質問
自己紹介
面接では、まず自己紹介から始まることが一般的です。
自己紹介は、応募者がどのような人物かを知るだけでなく、緊張を和らげて話しやすい雰囲気を作るアイスブレイクとしての意味合いもあります。
これまでの経歴や性格、興味などを簡潔にまとめ、自分がどのような人物であるかを伝えることが大切です。
特に、中途採用では即戦力が求められることも多いため、新しい環境に馴染めるかどうかや、チームメンバーとの相性も重視されます。
そのため、企業が求める人物像と自身の強みを関連付けて伝えることも重要なポイントとなります。
面接官からの質問
自己紹介の後は、面接官からの質問が行われます。
一次面接では、志望動機やこれまでの職務経験、スキルなど、一般的な質問が多く聞かれる傾向があります。
WEB業界ならではの技術的な質問をされる場合もあるので、特にクリエイティブ職を志望している人は自分の専門スキルについて事前に整理しておくと良いでしょう。
自分の経験やスキルがどのように応募企業に貢献できるかを具体的に伝えられるよう、事前準備をしておくことが大切です。
逆質問
面接の最後に、応募者が面接官に質問をする、逆質問の時間を設けている企業も多くあります。
逆質問では、応募企業や希望するポジションに関する理解を深めるための質問だけでなく、興味や意欲をアピールする機会として活用することも可能です。
そのため、逆質問をされた際に「特にありません」と答えてしまうのは、せっかくの機会がもったいないです。
それだけでなく、企業やポジションに対する興味や関心がないと捉えられてしまう可能性もあるため、基本的には何かしらの質問をするようにしましょう。
ただし、その場で無理に質問しようとすると逆に的外れな内容を話してしまう恐れもあるため、あらかじめいくつかの質問を用意しておくのがおすすめです。
中途採用の一次面接でよく聞かれる質問
中途採用の一次面接では、よく聞かれる質問には傾向があります。
事前に予想される質問に対して回答を準備しておくことで、落ち着いて面接に臨めるでしょう。
以下では、よく聞かれる質問例とその回答ポイントを紹介します。
転職理由
中途採用の一次面接では、転職理由を聞かれることがよくあります。
自身のキャリアプランやスキルアップについて具体的な考えを伝えることで、応募企業に対する意欲を伝えることができるでしょう。
また、前職から新しい環境にチャレンジすることで得られる自分自身に対するメリットと、企業への貢献度を合わせて説明することで評価につなげることが可能です。
質問例と回答例
- 「前職をやめようと思った理由は何ですか?」
回答例:
前職では営業職として多くの経験を積み、コミュニケーション能力を高めました。
さらに自身のスキルを伸ばし、新たなチャレンジができる環境を求めて転職を決意しました。
御社が展開している勤怠管理サービスをはじめ、革新的なプロジェクトに参加することで、より高度なコミュニケーション能力を身に着けるだけでなく、マネジメントスキルを磨き、自分の成長と企業への貢献ができると考えています。
志望動機
志望動機は、ほとんどの企業で聞かれる質問として挙げられます。
具体的な志望動機や志望度合いの高さ、応募企業への転職を通して目指したい将来的なキャリアプランなど、自分の考えをしっかり伝えましょう。
同業他社がある中で、この企業でなければならない理由を説明することがポイントです。
質問例と回答例①
- 「弊社を志望したのはなぜですか?」
回答例:
御社のSNS広告に特化したサービスに魅力を感じており、特にインフルエンサーを活用したプロジェクトに関心があります。
前職で美容業界に携わった経験を活かし、御社に貢献できると考えています。
質問例と回答例②
- 「入社後はどのようなことを実現したいですか?」
回答例:
入社後は、美容やファッション(〇〇)分野でのプロジェクトに関わり、マーケティングスキルを活かして高い成果を上げていきたいです。
また、最新の手法やトレンドを日々学ぶことで、より効果的な戦略や新しいプロジェクトの提案を行っていきたいと考えています。
業務経験
中途採用で即戦力を求める企業においては、前職での業務内容や経験を聞かれることも多くあります。
応募企業で活かせるスキルや経験を、簡潔かつ具体的に伝えましょう。
質問例と回答例①
- 「前職での業務内容はどのようなものですか?」
回答例:
前職では、飲食業界で店長職を務め、約20人のスタッフのマネジメントを行っていました。
一人ひとりの役割分担を明確にして業務効率を高めたことで、前年比の売り上げ120%アップに繋がりました。
質問例と回答例②
- 「携わったプロジェクトについて教えてください。」
回答例:
既存店舗のリニューアルプロジェクトに携わり、新たな顧客開拓を目的とした店舗開発に成功しました。
店長職としての経験を活かし、従業員と顧客の両方の目線に立った提案を行うことで、プロジェクト全体の成果に貢献できました。
自己PR
自己PRを聞かれた際には、強みや成功体験など、自分が応募企業で貢献できるポイントを交えてアピールすることが大切です。
具体的なエピソードや状況、自分の考えを盛り込むことで、能力や価値観を明確に伝え、他の応募者と差別化を図ることができるでしょう。
質問例と回答例①
- 「あなたの強みを教えてください。」
回答例:
私の強みは強い探究心です。
前職のプロジェクトに携わった際にも、疑問に思ったことは自ら勉強をしたり、専門スタッフに直接質問したりすることで理解を深めました。
質問例と回答例②
- 「これまでの成功体験はありますか?」
回答例:
前職では、営業職のチームリーダーとしてコミュニケーションを重視したマネジメントを行いました。
それぞれのメンバーのスキルや長所を把握し、こまめな意見交換を行うことでお互いの信頼感が生まれ、過去最高の売り上げを達成することができました。
これによって、リーダーシップとチームワークの重要性を学びました。
中途採用の一次面接でやってはいけないこと
一次面接の通過率を高めるためには、いくつか避けるべき行動があります。
以下のポイントに注意することで、より好印象を残すことができるでしょう。
- 基本的なビジネスマナーがない
- 企業や業界の知識不足
- 自己分析が不十分
- コミュニケーション不足
基本的なビジネスマナーがない
一次面接では、基本的なビジネスマナーの有無が第一印象に大きく影響を及ぼします。
まず、時間を守ることは最低限のマナーと言えるでしょう。
面接の開始時間に遅れないことはもちろん、早すぎるのも相手に迷惑をかけてしまう可能性があります。
早すぎず遅すぎない時間を意識して、余裕を持って到着するようにしましょう。
また、身だしなみや姿勢が整っていないと、せっかく高いスキルや能力があったとしても魅力や信用を損ねてしまいかねません。
言葉遣いや話し方も印象を左右するポイントなので、正しい敬語を使えているかなど、事前にチェックしておくことが大切です。
企業や業界の知識不足
志望する企業や業界の知識に不足していると、面接官に志望度合いが低いと思われてしまうことがあります。
企業が展開する商品やサービスはもちろんのこと、歴史やビジョン、最新の動向について事前にリサーチし、質問に対して具体的な答えを伝えることが重要です。
応募企業にとって価値のある自分の魅力を伝えることで、面接官にポジティブな印象を与えることができるでしょう。
自己分析が不十分
自己分析が不十分だと、自分の強みや弱みを正しく伝えることができず、企業に貢献できるポイントを十分にアピールすることが難しくなります。
自分自身を客観的に分析し、これまでの経験やスキルがどのように応募企業に役立つのかを具体的に伝えることが大切です。
自己分析には様々な方法やツールが存在するため、自分に合った方法を見つけることで、効率的に進めることができます。
自己理解が深まることで、自信を持って面接に臨むことができ、面接官に対しても好印象を残すことができるでしょう。
コミュニケーション不足
コミュニケーション不足も、一次面接で不採用につながってしまう原因のひとつです。
一般的に、一次面接は短めの時間に設定される傾向があるため、限られた時間を最大限に活用することが重要です。
そのため、抽象的な表現が多かったり、話が長すぎたりすると、伝えたい内容をしっかり伝えることができません。
また、質問に対する曖昧な回答やネガティブな言い回しは、面接官に不信感を与えてしまう恐れがあります。
簡潔で、前向きな受け答えを意識することがポイントです。
コミュニケーションに苦手意識を持つ人でも、なぜうまくいかないのか原因を探り、対策をすることでスムーズなやりとりが行えるようになるでしょう。
まとめ
中途採用の一次面接を通過するためには、傾向を押さえた準備をして臨むことが成功のカギとなります。
基本的なビジネスマナーから企業研究を踏まえた自己PR、そしてよくある質問に対する回答などを事前に用意しておくことで、本番で慌てることなく自信を持って自分を表現することができるでしょう。
さらに、WEB業界の面接では、業界ならではのトレンドや技術に関する内容が話題となることもあります。
未経験からの転職でスキルが乏しくても、成長意欲があり入社後の活躍が期待されれば高評価につながります。
今回ご紹介したポイントを参考に準備を進め、一次面接通過を目指してください。
なお、最終面接に関しては以下をご覧ください。