WEB業界の成功企業へ転職!その共通点・特徴は?見分け方は?
20代の転職ではWEB業界を選ぶケースがよく見られます。
急成長で頭角を現すベンチャー企業が多いWEB業界で、自分も成功の波に乗りたいと望む方は多いことでしょう。
ただし、歴史の浅いWEB業界ですから、どういった会社が成功しているのか、これから成功するのかを把握するのは容易ではありません。
今回は、WEB業界の成功企業について、共通点や会社の特徴を詳しく解説いたします。
目次
WEB業界における成功企業の例
WEB業界では、ベンチャー企業として起業し、短期間で急成長を遂げた成功企業が多数あります。
それらの会社の特徴をチェックすることで、WEB業界へ転職する際に会社選びの目安になるでしょう。
まずは、実際に成功したWEB業界のベンチャー企業を3つ紹介し、その会社の特徴と成功のポイントを確認してみましょう。
- 株式会社メルカリ
- 株式会社ヤプリ
- 株式会社ナハト
株式会社メルカリ
株式会社メルカリは2013年にフリマアプリ『メルカリ』をリリースし、わずか1年半で900万人以上のユーザーを記録した国内有数のWEB系の成功企業です。
2023年現在、個人出展を中心とした出品数は1日約10万品以上で、月間の取引総額も数十億単位という巨大フリーマーケットをネット上で展開しています。
会社の特徴
メルカリはフリーマーケット業界の後発会社ですが、スマホでたったの3分の出品システムで一気にユーザー数を拡大させました。
しかも、個人が売りたいと思うものを何でも自由に出展できるアプリで、購入側も欲しいものを安く手に入れるサービスが特徴です。
独自の入金システムにより、誰でも安心・安全な取引が行えます。
成功企業となったサービス
〇個人が簡単にモノの売り買いが楽しめるフリマアプリ
既存のオークション式ではなく、固定額で即決即売のフリマアプリの開発が成功の要因でしょう。
まるでウインドーショッピングみたいな自由で気楽でスピーディな売買、しかもAIによる不正監視で安心の取引システムが現代社会にマッチしています。
〇メルペイによる決済機能
メルペイでユーザーがお財布携帯を利用できるという利便性もユーザー拡大の要因です。
コンビニなどでも使えるメルカリポイントや、あと払いができるメルペイスマート払いなど、独自の決済機能でユーザーがお得に買い物できます。
株式会社ヤプリ
ヤプリは、スマホによる宣伝・販売シテムが活況な現代において、独自のモバイルテクノロジーで企業の課題解決を行うクラウド型のアプリ開発プラットフォームを提供しています。
各企業が独自に追求する販売戦略を、簡単な詳細設定で効率よく立ち上げることが可能と中小企業やスタートアップ企業、個人事業主から高い評価を得ています。
会社の特徴
ヤプリの企業理念は、デジタルを簡単にし、豊かな生活ができる社会の実現。
そのなかで、宣伝・販売面で苦戦する企業に利益をもたらすWEBマーケティングツールを開発しています。
これまでは自社アプリをWEB会社に依頼するのがセオリーであったため、費用や時間的ラグで即効性や柔軟性に難点がありました。
ヤプリはアプリ作成ソフトを提供して、各企業が戦略新商品からお得なセール情報をクイックリーに発信できるようにしました。
成功企業となったサービス
〇Yappli
自社専用アプリの開発フォーマット。
運用・分析までをクラウド上で、ワンストップで提供するプラットフォームです。
しかもノーコード設定のアプリなので、特にWEBスキルを持たない方でも簡単にアプリ立ち上げが可能です。
〇Yappli CRM
自社アプリのリリースをすると、その時点より自動でデータ管理が始められるCRMです。
顧客の行動データより、顧客管理の便利ツールとして役立ちます。
株式会社ナハト
株式会社ナハトは、WEB上のあらゆるフェイズを駆使して企業の広告・販売を実利的にサポートするWEB広告代理店です。
特に InstagramやYouTubeなどのSNS広告で高い実績を上げていて、マッチングやコンテンツ展開が難しいとされるインフルエンサーマーケティングでは業界トップのレベルを誇っています。
ナハトの企業理念は『日本の経済を好転させる人財が生まれる場所を作る』こと、既存のWEB広告ノウハウを極め、新規事業の立ち上げを成功させてきた実績で成功企業と評価されています。
会社の特徴
ナハトの強みは、『依頼企業・代理店・ユーザーの価値が循環する三方よし』のWEBマーケティングにこだわっていることです。
その点で、当社は広告代理事業としてインフルエンサーなどのキャスティング、動画制作、LTV改善といった広告コンサルタント事業やプロダクション事業、WEBメディア制作事業、商品開発を含むD2C事業まで、ありとあらゆるサポート事業を展開しています。
これら事業の推進において、ナハトでは年功序列を禁止した実力主義の組織体制を徹底している点も特徴的です。
意図のある失敗も評価し、若い力が果敢にチャレンジする職場作りで数々の成果を収めています。
成功企業となったサービス
〇インフルエンサーマーケティング
Instagram・YouTube・TiktokといったSNS広告で、提供商品・サーボイスへの影響力が高いインフルエンサーを抜擢し、リーチ力のあるコンテンツ作成を提供しています。
〇WEB Infrastructure(ウェブ インフラストラクチャー)
クライアントのWEBサイト等のコンテンツの制作・運用のサービス提供をしています。
WEBで売るノウハウを活かし、クライアント独自のコンテンツを「売れるコンテンツ」に仕上げます。
WEB業界での成功企業の共通点は5つ!
一般的に、WEB業界で活躍している成功企業には明らかな共通点が見だせます。
そこで、WEB業界への転職先を探しているみなさんは、次の5つの共通点をチェックしてください。
- 伸びている市場で活躍している
- ビジョンや理念が明確
- 失敗を恐れず新しいサービス提供にチャレンジしている
- 能力よりも素質・資質を優先した人材確保
- キャッシュフローが順調
成功企業は伸びている市場で活躍している
成功企業であるかどうかは、企業の展開する事業が市場拡大の局面にあるかどうかを見極めます。
例えばウィズコロナの時代において、直接接触を回避するオンライン商談、オンライン診療、オンラインレッスン・セミナーなどはニーズが拡大しています。
また、そのツールとして活用されているzoomやベルフェイス、メドレー、リーンボディといったWEBサービスも市場を拡大させていると言えるでしょう。
成功企業を選ぶ際、今ブームになっている社会現象に携わる会社や、今後ニーズを高める業界に的をしぼるようにおすすめします。
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ビジョンや理念が明確
成功企業の特徴として、ニーズの高い業界であると同時に、会社の将来的なビジョンや企業理念がしっかりしています。
いくら将来有望な産業の会社であっても、その会社自体に力がなければ将来の成長はままなりません。
そこで成功企業の共通点として、ビジョンや企業理念にもっともな共感点が見出せます。
特に将来ビジョンでは、より具体的で達成可能な目標を掲げている会社がねらい目となるでしょう。
失敗を恐れず新しいサービス提供にチャレンジしている
WEB業界は日進月歩のスピードで進歩していますから、新しい商品・サービスの開発に積極的な会社であれば成長企業の可能性があります。
時代の流れを読む先見の明をもって、失敗を恐れずに新商品・新サービスの開発に取り組んでいることも重要です。
特にWEB業界では、知識とアイデアが成功企業の条件とされていて、これまでのものよりも優れた商品を開発する会社に成功するチャンスが多いです。
能力よりも素質・資質を優先した人材確保
WEB業界で成功企業とされる企業の特徴として、スキル・知識のレベルよりも、将来性を考えてポテンシャルの高い人材を積極的に求める傾向があります。
特に、少数精鋭で一点集中の起業展開を目指すベンチャー企業では、機動力や発想力、柔軟な対応ができるポテンシャルの高い人材を求めます。
それは新しい商品・サービスを生み出すための原動力になるからで、既に出来上がった器ではなく、これから形を形成する粘土のような素材を求めているということです。
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キャッシュフローが順調
売り上げの伸びが順調で、利益の割合に対して大きすぎる負債を抱えていない経営状態は成功企業の特徴です。
会社を運営する上で、資金不足はマーケティング上の大きなデメリットとなります。
成功企業では、果敢なチャレンジを支える経済力の有無も重要な要素になります。
WEB業界での成功企業の見分け方
前の章でWEB業界の成功企業の特徴を5つ挙げましたが、次に成功企業の見分け方についても確認しておきましょう。
WEB業界での成功企業の見分け方として、主なチェック項目は次の5つです。
- 過去の売り上げ・経常利益をチェック
- 社員への給与レベルをチェック
- ポテンシャル採用に積極的
- ベンチャーキャピタルが投資を行なっている
- ブラック企業に要注意
過去の売り上げ・経常利益をチェック
成功企業では経常利益をしっかりと上げています。
その点をチェックする方法ですが、上場企業であれば「売上総利益」を損益計算書で確認することが可能です。
また未上場の場合は、ネット検索である程度の経営状態を知ることができます。
なお、経営状況のチェック(キャッシュフローなど)も確認すると分かりやすいです。
ちなみに、上場企業の決算書は、金融庁が運営する電子開示システム EDINET(エディネット)や各証券取引所のウェブサイトから取得することができますので、確認してみましょう。
社員への給与レベルをチェック
成功企業は社員への利益分配も丁寧に行っています。
そこで、会社の給与レベルや福利厚生など社員待遇をチェックしてみましょう。
求人が出ていれば、その募集要項で『募集人数・ 初任給・昇給制度・ 休暇制度』を確認することができます。
この際に、業界の平均レベル、会社の規模に照らした給与レベルで判断しましょう。
また、休暇や職場環境も確認しましょう。
働く意欲を高めるワークライフバランス(働き方)が整っているかどうか、職場の設備や仕事の雰囲気はどうかを確認することで成功企業が見分けられます。
なお、SNSで従業員のコメントを確認することで詳しい状況が分かるでしょう。
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ポテンシャル採用に積極的
WEB業界では人材確保が重要課題で、成功企業は将来の事業拡大を見据えた未経験者のポテンシャル採用を行う傾向があります。
そこで、募集要項で採用条件を確認し、実際に若い従業員が多いかどうかも会社概要などでチェックしてみてください。
なお、インターンシップやポテンシャル採用後の研修、メンター制度などが設定されていることも重要です。
未経験の新入社員が成長できる環境が整っているかどうかもしっかりと確認しましょう。
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ベンチャーキャピタルが投資を行なっている
成功企業の中には、起業時や事業拡大の時点でベンチャーキャピタルから投資されているケースがあります。
つまり、投資家から有望企業として評価されているということです。
以下の投資サイトで確認してみてください。
ブラック企業に要注意
WEB業界では人手不足が深刻な企業が多く、成功企業の中にも従業員に過度の労働を強いるブラック企業があります。
残業代も払わずに、長時間残業や休日出勤を無理やり強いるケースもあり、転職後のリタイヤ要因として要注意です。
実際にSNSなどで職場や従業員の声をチェックしてみましょう。
まとめ
WEB業界へ転職を希望する人が増えています。
ただし、WEB業界の企業情報を集めるのはなかなか容易ではありません。
特に成功企業を探し出すことはちょっと大変かもしれません。
ここで上げた情報をもとに、失敗のない転職活動を行っていきましょう。