WEB業界へ転職!ワークライフバランスが良い会社が狙い目!
『WEB業界はどの会社も忙しくて残業が多い!』といった評判は、もはやひと昔前の話です。
急成長を遂げるWEB業界では、従業員の働く環境を向上させ有望な人材を確保し、末長く活躍してもらうために福利厚生やワークライフバランスの向上に積極的です。
特に若い世代はWEB業界の成長に欠かせない貴重な人材で、その待遇改善に務める会社が増えています。
今回は、WEB業界におけるワークライフバランス最適化の動きを分かりやすく解説します。
今、WEB業界ではワークバランスが重要視されている
少子化が著しい日本では、どの企業も人材確保におけるワークライフバランス最適化が課題になっています。
特にWEB業界では、『いかに無理なく、効率よく働いてもらうか』、働き側の目線でワークライフバランスを独自に工夫する傾向が見られます。
そもそもワークバランスとは?
では、WEB業界が促進するワークバランスですが、そもそもの意味は『仕事と生活を調和・両立させる』ことです。
そのために職場のルール(勤務スタイルや福利厚生など)を仕事内容に応じて工夫し、個々の従業員が働きやすい環境へとワークライフバランスを整えます。
内閣府の定める『仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章』では、働き方改革を進める上で3のポイントを挙げています。
WEB業界では、以上のポイントに配慮した働き方を構築すべく、それぞれの企業が独自にワークライフバランス向上への取り組みを行っています。
WEB業界でワークバランスの向上を進める理由
冒頭でも述べましたが、WEB業界全体は今、事業拡大のチャンスを逃すまいと、優秀な人材確保に積極的です。
実際のところ、人材確保は激しい争奪戦の状況で、自社で働くメリット(従業員の人生を豊かにするワークライフバランス)をいかにアピールするかが成長のカギとなっています。
WEB業界でワークライフバランスが必要な背景
WEB業界がワークライフバランス向上に取り組む具体的な要因は、主に次の3つです。
- 残業の抑制:少数精鋭のWEB企業は個々の負担が大きく、残業増の傾向にある
- 賃金よりもプライベート重視:人生を有意義なものにしたいという価値観の変化
- 働き方の多様化:若者中心で女性比率が高いWEB業界、働き方へのニーズが多様化
これらの要因から、WEB企業では他業界に比べてワークライフバランス向上のニーズが高いと言えます。
例えば女性社員の比率が高いため、育休・介護休とリモートワークを併用した半休暇勤務のような制度を提供する会社もあります。
また、ひとつの職場に縛られたくないとか、プライベートの時間をその時の都合で確保したいといった理由から、フレックス勤務や副業・Wワークを望む若い人も増えています。
WEB業界では、特に若い世代の人材確保を重視することから、現状のニーズに応える必要があります。
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20代転職希望者にはワークバランスを重視している人が多い!
転職サイト・ギグリーメデイアのアンケート『IT人材の福利厚生への意識』の結果を見てみましょう。
20代の転職希望者の84%が福利厚生を重視すると回答し、さらに重視する理由に「ワークライフバランスを重視しているため」と回答した人の割合は68%にも上りました。
この結果は、現代の若者の多くが人生を充実させたいと望んでいることを示しています。
高度成長期から継続する『仕事中心の人生・金銭的豊かさへの執着』から、『心身ともに健全で、人生を楽しむ』ためのワークライフバランスを強く求めるようになったと言えます。
WEB業界のホワイト企業はワークライフバランス改善に積極的
WEB業界では『働く時間や場所を選ばずに業務遂行できる』特性があり、他の業界よりも自由な職場環境を整えることが可能です。
つまり、WEB業界では働き方の多様性を考慮したワークライフバランスを構築しやすいです。
実際に、今行われているワークライフバランス向上への取り組みとして、次の3つを挙げることができます。
- フレックス勤務やリモートワークの導入
- 多様な休暇制度の整備・取得の促進(リフレッシュ休暇や勤務中休暇など)
- 短時間勤務制度の導入(長時間労働の削減)
ワークライフインテグレーションの導入
WEB業界ではPCによる作業が中心であるため、フレックスタイム制&リモートワークのワークライフインテグレーションを導入する会社が増えています。
ワークライフインテグレーションとは、仕事とプライベートの時間を分けない働き方です。
例えばWEBマーケティングのベンチャー企業である株式会社アドレクスでは、ハイパーブレイク制度といって、仕事中でも休むべきときに休むルールを導入しています。
このように、従業員が必要に応じて休憩したり、働く場所や時間を自由に設けて働いたり、プライベートの時間を確保しながら勤務することができます。
多様な休暇制度の整備・取得促進
WEB業界では、勤務時間の超過が問題視されてきた経緯から、最近では福利厚生で定められた休暇をしっかり取れるようにと職場環境を整えています。
この取り組みが進んでいる職場は、WEB業界のホワイト企業として評価されます。
中には無限有休制度を設けているところもあり、仕事に遅れがでない限り、既定の休暇日数を超えて休めるといった職場も出てきています。
短時間勤務制度の導入
大企業は2019年4月から、中小企業は2020年4月から「働き方改革関連法」が施行となり、勤務時間や残業時間について新ルールが適用されてきました。
WEB業界でもいち早く勤務ルールを変更するところも出ています。
例えば、短時間勤務(時短勤務)で1日の労働時間を6時間にしたり、週4日勤務にしたりする取り組みもあります。
WEB業界のワークライフバランス向上によるメリット
ワークライフバランス向上によって、企業側は次の4つのメリットが得られます。
もちろん、これらのメリットは従業員にとっても大きな益となります。
- 業務の安定化
- 優秀な従業員の確保
- 広報活動に活かせる
- 従業員の定着率アップ
業務の安定化
ワークバランスを整えることで従業員の勤務疲労を軽減し、健康的でゆとりのある生活が送れるようになります。
これによって、企業は業務の安定化を図ることが可能です。
また、従業員は仕事のオン・オフが付けやすくなり、リフレッシュによるモチベーション維持ができ、業務でのパフォーマンスが高まります。
優秀な従業員の確保
ワークライフバランスを向上させることで、より優秀な人材の確保が可能となります。
若い世代の優秀な人材を集めるチャンスが大きくなります。
WEB業界では、業務の特徴から若い働き手の確保が欠かせません。
先に述べた通り、若い世代はプライベートの充実を求める傾向が強く、ワークライフバランスは職場選択の重要ポイントと考えています。
広報活動に活かせる
ワークライフバランスが良さは、広報活動におけるメリットが大きいです。
そういった企業は、世間からホワイト企業としての評価が得られます。
就職・転職での人気が上がることはもちろん、世間的に提供サービスの評価がアップしますので、広報活動におけるメリットは大きいです。
従業員の定着率アップ
会社の発展の条件として、従業員の定着率アップがあります。
ワークライフバランスの良い職場は従業員にとって働きやすいため、働き手にとっては賃金面の優位に勝る魅力的な待遇となります。
つまり、ワークライフバランスの良い企業は従業員の離職率を下げる効果が期待できます。
WEB業界へ転職するならワークライフバランスの良い会社がおすすめ
20代でWEB業界への転職を希望する方は、転職先の候補としてワークライフバランスの良い会社を選ぶようにおすすめします。
その理由は、主に次の2つです。
- スキルアップには学習が欠かせない
- 実績を上げてキャリアアップを目指す
スキルアップには学習が欠かせない
ワークライフバランスが良い会社なら、スキルアップの学習時間が確保しやすいです。
WEB業界の職場では、日々更新される新技術・システムの習得が欠かせません。
勤務中に習得するだけではとても時間が足りず、先回りをして独学で習得する必要があります。
もし仕事量が多く、残業や休日出勤でプライベートの時間が取りにくい職場ですと、結果としてスキルアップの時間が確保できなくなります。
一例ですが、残業が多い会社に勤務する20代WEBデザイナーの声に以下のようなものがあります。
このように、同じような作業を繰り返していてもスキルアップはままなりません。
つまり、無理せずにスキルアップの時間が確保できるワークライフバランスを整えている企業は、従業員にとってメリットが大きいです。
実績を上げてキャリアアップを目指す
ワークライフバランスが良い会社なら、実績によるキャリアアップが期待できます。
はっきり言って、WEB業界は実力主義の世界です。
スキルアップによって大きな実績が上がり、その実績が評価されてキャリアアップが叶うもの。
スキルを磨く学習時間の確保と、そのスキルを十分に発揮するための仕事環境、つまりワークライフバランスが整った職場なら実績を上げるチャンスが高まるでしょう。
コンスタントに良い仕事を行うことが、結果的にキャリアアップへつながります。
まとめ
転職を成功させる必須条件に、徹底した転職先の情報収集があります。
『就職して自分がどういった仕事をするのか、その職場環境や働き方はどうなのか』を具体的に調べることが肝心です。
その際に、職場のワークライフバランスを詳しく調べてみてください。
転職の成功のカギになりますので、会社の福利厚生などの情報収集するようにおすすめします。
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