WEB業界のベンチャー企業に転職するメリットとは?
転職の成功ポイントとして、ひとつは転職先の選択があります。
WEB業界へ転職をする場合、専門分野の経験やスキルが十分でないと思う方はベンチャー企業を候補に上げると良いかもしれません。
WEB業界ではベンチャー企業の数が多く、短期間で急成長する会社が続々と現れていることからねらい目なのです。
また、ポテンシャル採用に積極的という点もメリットでしょう。
今回は、WEB業界未経験者がベンチャー企業へ転職するメリットや成功術を詳しく解説します。
目次
WEB業界への転職ではベンチャー企業がねらい目
働き方がスマートで、リモートワークなどでプライベートとのワークバランスが良いと人気のWEB業界。
そのような職場に憧れて、未経験の方がWEB業界へ転職するケースが増えています。
ただし、IT系の専門知識・スキルを要するWEB業界ですから、他業種からの転職は難しいのではと考える方も多いことでしょう。
そこで、小規模経営のベンチャー企業やスタートアップ企業をチェックしてみて下さい。
WEB業界のベンチャー企業は人材確保により積極的
まず、WEB業界の目下の課題に慢性的な人材不足があります。
ネット社会が進む現代にあっても、職業としてIT技術・WEBスキルを習得している人材は豊富ではありません。
なお、WEB業界全体が拡大傾向にあり、ことさら人材不足が顕著です。
そこで、転職先としてねらい目なのがベンチャー企業です。
特に中堅どころのベンチャー企業は、事業拡大のためのスタッフ確保に積極的です。
20代のWEB業界未経験者はポテンシャル採用がねらい目
WEB業界の求人を見ますと、『未経験OK・ポテンシャル採用あり』といった記述があり、WEB業界未経験の20代転職希望者に有利なケースが見られます。
ねらい目となるのはWEB業界で注目株の中堅ベンチャー企業で、大手に比べても人材不足は顕著です。
しかも、中堅ベンチャー企業はある程度の資金力があり、ポテンシャル採用で人材を確保してじっくり育てる力があります。
つまり、WEB業界未経験者の方でも、入社後に知識・スキルのハンデをカバーできるのです。
WEB業界のベンチャー企業へ転職する4つのメリット!
WEB業界の転職にて、ベンチャー企業で働くことのメリットを具体的に説明いたします。
WEB業界の未経験者でも得られるメリットは、主に4つあります。
- 主体性をもって働ける
- 実力で評価してもらえる
- スキルや経験の幅を広げられる
- 柔軟な働き方ができる
主体性をもって働ける
ベンチャー企業では社員の裁量権が大きい傾向があり、主体性をもって仕事に取り組めるメリットがあります。
ベンチャー企業の多くが少数精鋭で仕事を進めます。
特に事業拡大中の企業では、仕事量に対して人手が足りていない状況です。
たとえ新人であっても、プロジェクトの重要な部分を任されるケースもあり、実務からスキルアップのチャンスが得られます。
自身の努力を高めることで、スピーディーな成長が望めるでしょう。
なお、自分のアイディアを仕事に活かす場面も少なくありません。
実力で評価してもらえる
ベンチャー企業は年功序列や勤続年数に関係なく、実績に応じた評価が得られるというメリットがあります。
ベンチャー企業の中には起業後に急成長するケースがあり、その業績アップに貢献した社員の報酬アップは珍しくありません。
入社数年の社員でも、実績によって昇給や昇進できるチャンスが多いです。
こちらではベンチャー企業を含む、成長が著しいWEB業界の会社を紹介しています。
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柔軟な働き方ができる
WEB業界の職場では、ワークバランスが整えやすいメリットがあります。
職種によっては主にパソコン作業がメインで、社員の一人一人が与えられた仕事を黙々と熟します。
近年では、オフィス外で仕事をするリモートワークを採用することが多く、週のほとんどを自宅や好きな場所で仕事する人が増えています。
クライアントとの打合せや社内ミーティングでも困ることはありません。
また、オフィス勤務の際も、自分のスケジュールを優先したフレックス制度が普及しています。
他にも、ベンチャー企業の職場は社長や経営陣との距離が近く、自己提案に対する意思決定がスピーディーで仕事が進めやすい環境があります。
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スキルや経験の幅を広げられる
ベンチャー企業では実務からスキル・経験が積めるので、思い描くキャリアパスの実現性が高まるメリットがあります。
少数精鋭型のベンチャー企業では、一人一人のスタッフが幅広い業務に携われるチャンスがあります。
例えば、WEBデザイナーの職でも企画プロデュースからサイト制作までを任されることもありますし、サイト運営におけるデータ処理・WEBマーケティング作業まで担当するケースも珍しくありません。
WEB業界のベンチャー企業へ転職する際の注意点
メリットの一方で、ベンチャー企業の仕事で注意すべき点も確認しておきましょう。
気を付けるポイントは、主に次の3点です。
- 新しい知識・スキルは独学で学ぶ
- マニュアルが整っていない場合もある
- 離職率が高い企業には注意が必要
新しい知識・スキルは独学で学ぶ
WEB業界では、日々リリースされる新技術を独自で習得する必要があります。
例えば、WEB技術においては、2012年以降からjQueryをはじめとするjavascriptライブラリのソフトが続々とリリースされ、コピペだけで動的な機能実装ができるようになりました。
これによって、コーディング作業が飛躍的に効率化しました。
ただし、javascriptライブラリの実装はページの表示スピードを遅らせるなどの欠点もあり、近年ではjavascriptライブラリを利用せずに、直接HTML/CSSに書き込んで動的機能が施せるものが出始めてもいます。
このようにWEB界は技術進歩が極めて速いので、日々の学習は必須事項と言えるでしょう。
マニュアルが整っていない場合もある
ベンチャー企業では、仕事がマニュアル化されていない部分が多々あります。
特に、事業が成長中の企業は新たな取り組みに発展したり、チャレンジしたりすることが多く、これからマニュアル化する仕事も珍しくありません。
そのため、ベンチャー企業では分からない部分を先輩や上司から指示・サポートされない場合もあって、個々の発想力や努力が問われるかもしれません。
離職率が高い企業には注意が必要
WEB業界では、たとえ急成長中のベンチャー企業でも離職率が高いケースがあります。
そこで、転職先を目先の待遇・雇用条件だけで決めてしまうのは問題かもしれません。
ポイントは働きがいのある職場であるか、職場における社員の満足度はどうか、無理な残業やノルマを課せられていないかなど、勤務実態のリサーチが大事です。
もし転職先の候補の離職率が高い場合、その企業には何か問題があるかもしれません。
なお、離職率は転職エージェントなどで教えてもらうなど、事前のリサーチをするようにおすすめします。
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WEB業界のベンチャー企業への転職でメリットを得るために
WEB業界への転職で、ベンチャー企業のもつメリットを利用するには、転職時に次の3つのポイントを実行してみてください。
- 将来のキャリアパスを明確にする
- 転職3ヵ月間はベンチャー企業の職場をしっかり把握する
- 自己学習でスキルアップを心がける
将来のキャリアパスを明確にする
WEB業界へ転職する際に、まず始めに仕事についての将来設計(キャリアパス)を明確に描きましょう。
もし自分のイラスト力を活かしたいと思うならば、始めはロゴやイラストの担当スタッフとして転職できるでしょう。
ベンチャー企業であれば、比較的早いスピードで画像や動画のデザインを習得し、コーディングも覚えてWEBデザイナーへとキャリアアップする道が開けるかもしれません。
将来はWEBデレクターやプロデューサーを目指すキャリアパスを描くことも可能です。
このように、自分が将来にこうなりたいというキャリアパスを具体的に設計しましょう。
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転職3ヵ月間はベンチャー企業の職場をしっかり把握する
WEB業界では『転職3ヵ月の壁』と言って、この時期の仕事振りが将来の成否に関わってきます。
特に、ベンチャー企業は少数精鋭で勢いよく仕事を進める傾向があり、うっかりしていると置いていかれそうな不安を感じるかもしれません。
そこで仕事を覚えることと同時に、人間関係を早く構築し社風に慣れるように務めましょう。
また、分からないことは遠慮せずに積極的に質問し、仕事を体で覚える姿勢も大事です。
まずは始めの3ヵ月間、コツコツと小さな実績を積み上げて、自己アピールによる居場所の確保に務めてみてください。
自己学習でスキルアップを心がける
転職時には、とにかく基礎スキルをしっかり身に着けることが肝心です。
できれば、転職前に学んでおくと良いでしょう。
入社後に、すぐ簡単な仕事が任されるレベルまで学んでおけば、スタート時にあたふたして身動きが取れないといったリスクが回避できるでしょう。
もちろん、入社後は実務に必要な知識・スキルを自力で学んでいく努力が求められます。
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WEB業界のベンチャー企業へ転職するための準備
では最後に、WEB業界のベンチャー企業へ転職する前準備についてまとめておきましょう。
先ほど、事前準備としてキャリアパスの構築と基礎スキルの習得を上げました。
ここでは、失敗しないための転職法を付け加えておきます。
ポイントは次の4つです。
- これまでに培った知識やスキルが活かせる職種を選ぼう
- 企業が必要としている人材を見極めよう
- 必要となるスキルを事前に学んでおく
- ポートフォリオを作る
これまでに培った知識やスキルが活かせる職種を選ぼう
転職先の選定では、自分の特技やこれまでの経験、あるいは自身の長所が会社貢献に結びつくかどうかで選びましょう。
WEB業界では、他業種からの転職者が非常に多く見られます。
特にベンチャー企業の求人を見ると、未経験者のポテンシャル採用の頻度が高めです。
SNS全盛の現代、自分で情報発信している人も多いことでしょう。
自身が発信する情報のテーマやカテゴリー上で営業しているベンチャー企業であれば、ポテンシャル採用される可能性があります。
また、企業によってはこれまでの業務経験など仕事に関すること以外も選考の際にみることもあるようです。
例えば、『フルマラソンの完走者』を書類選考基準にするWEB系ベンチャー企業もあって、文字通り個人の潜在力を重視するケースもあります。
つまり、異業種からの転職であっても、自身の経験や能力が活かせる会社を探し出すことが重要です。
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企業が必要としている人材を見極めよう
転職先の候補が上がったら、次に企業が求める人物像を確認しましょう。
確認方法ですが、会社の公式サイトを隅々までチェックします。
まず、経営者の理念や人物紹介文を読みます。
また、実際に働いている社員の声や採用情報のコメントも確かめます。
会社の商品・サービスを詳しくチェックして、自分ならどの部分で貢献できるかを具体的に考えてみるといいでしょう。
もし、会社の求める人材と自分とに共通点が多ければ、ポテンシャル採用の可能性が高まります。
なお、WEB業界で求められる人物像についても知っておくことで、ミスマッチを防げるでしょう。
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必要となるスキルを事前に学んでおく
WEB業界へ転職することを決心したら、目指す職種に関する知識・スキルの習得を手掛けましょう。
基本的なパソコン操作はもちろん、目指す職種における基本知識・スキルを学ぶことは採用への可能性を高めます。
独学でも良いですし、専門スクールなどで基礎を整えておくなら採用チャンスがアップするでしょう。
ポートフォリオを作る
転職活動の際、WEB事業に活かせる能力をポートフォリオ(自作品を見せる形にまとめたもの)を作成しておきましょう。
WEB業界のベンチャー企業は、まだ見ぬ会社の成長を共に築き上げてゆく人材を求めているもの。
ベンチャー企業としては即戦力も必要ですが、どういった能力や才能があるのかを見極めたいと望んでいます。
例えばWEBデザイナーの求人に応募するなら、これまで自分が作ったロゴやイラストをはじめ、アカウントに挙げたコンテンツやブログ・WEBサイトなどを、冊子にするかサーバーにアップするなどしてポートフォリオを作成しましょう。
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まとめ
WEB業界未経験者の転職では、ポテンシャル採用をねらってベンチャー企業への転職にメリットがあるかもしれません。
ベンチャー企業の職場なら、必要となる知識やスキルを実務の中で高めていくチャンスが十分にあります。
確かに日々勉強の生活ですが、ベンチャー企業はその努力をしっかりと評価してくれ、やりがいとなることでしょう。
なお、こちらではベンチャー企業を含むおすすめのWEB業界の会社を紹介しておりますので、転職先の参考にご覧ください。
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