女性も活躍できる!WEB業界へ転職するためのポイント
IT業界の1区分であるWEB業界は男性が多いというイメージがあります。
しかし、一部の職種では女性の割合が高くなってきています。
女性の活躍が見られる業界であり、キャリアアップの可能性も大きいです。
今回は、WEB業界への転職を考えている女性のために、未経験の女性でもキャリアチャンスに恵まれている理由、WEB業界の転職先の選び方、転職を成功させるポイントなどついて、詳しく解説していきます。
目次
未経験女性でもWEB業界でキャリアチャンスがある3つの理由
WEB業界は未経験でも転職しやすいだけでなく、キャリアチャンスにも恵まれている理由をご説明いたします。
その主な理由は、次の3つです。
- 未経験でも学びやすい環境にある
- 女性特有の能力を生かせる
- WEB業界で活躍する女性が増えている
未経験でも学びやすい環境にある
WEB業界は急成長しているため、人材が不足しているのが現状です。
そのため、研修制度を用意して未経験者を採用している企業も多く存在します。
WEB業界の職種は複数あり、職種によって必要となるスキルは異なりますが、転職してからスクールや通信講座で学ぶことも可能。
教育訓練給付制度を活用すれば、受講料の一部が支給されるため、未経験者でも学びやすい環境にあります。
女性の中にもWEB業界とは縁がなかったという方も多いでしょう。
男女問わず、他業界からでも十分活躍できるのがWEB業界です。
女性特有の能力を生かせる
WEB業界で働くためには、クライアントの希望や要望に応えるために、相手の感性を汲み取る能力、使い勝手を意識する能力も必要。
しかも、クライアントとのやり取りだけでなく、チームで動く場合は各職種との連携も不可欠なため、スムーズに業務をこなし、プロジェクトを成功させるためにもチーム内のコミュニケーションも重要です。
このような能力は、一般的に男性より女性のほうが優れている傾向があるため、WEB業界は女性特有の能力が生かせる業界といえるでしょう。
そのほか、男性より女性のほうが拡散力があり購買意欲も高い傾向にあり、女性の支持を得られるかがビジネスの成功の鍵に大きく影響する業界も多いです。
そのため、ビジネスにおいて、女性ならでは視点が重要視されることもあります。
WEB業界で活躍する女性が増えている
WEB業界は男性が多いというイメージが強いですが、最近ではダイバーシティ&インクルージョンの取り組みや個人の能力を重視する流れにより、WEB業界で活躍する女性が増えてきています。
ダイバーシティ&インクルージョンとは、人材の多様性を認めて、受け入れ生かすということを意味し、性別、年齢、国籍などに関係なく、一人ひとりが活躍できる環境を整えることも含まれていています。
各業界では、ダイバーシティ&インクルージョンの促進に向けて、外国人雇用、高齢者や障害者雇用、LGBTへの理解などさまざまな取り組みを行っていますが、WEB業界も例外ではありません。
能力のある女性の積極採用もダイバーシティ&インクルージョンの取り組みのひとつであるため、WEB業界に転職して活躍する女性も増加傾向にあります。
WEB業界で女性が活躍しやすい転職先の選び方
男女雇用機会均等法が制定され、ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みも広まりつつありますが、残念ながら女性であることが理由で、活躍しづらい企業もあります。
これは、WEB業界に限らず、他の業界の企業でもあり得ることでしょう。
そのため、働きやすさや活躍のしやすさは転職先によることも多いので、WEB業界へ転職する際は、企業選びがとても重要です。
ここでは、WEB業界で女性が活躍しやすい転職先を選ぶためのポイントを、4つご紹介します。
求人情報の分析をする
企業によって求める人物像が異なるため、転職先によっては能力、スキル、強みが生かせなかったり、それに見合った待遇や環境が整っていなかったりすることもよくあります。
転職先を選ぶ際は、企業の募集内容が自分の能力に合致しているか確認するために、求人情報を分析することがとても大切です。
募集内容は求人情報で確認できますが、折角の能力を生かしきれない求人情報の特徴としては、次のようなものがあります。
- 初めから業務の範囲は多岐にわたる:雑用が多く、希望する業務が少ないケースがあります。
- 「やる気重視」以外の記載が少ない:求められる能力と待遇が曖昧のため能力に合致しない可能性があります。
- 常に求人を出している:労働条件が悪く離職率が高いことが考えられます。
企業サイトを調査する
WEB業界は人手不足のため、未経験も応募できる求人が多数存在します。
しかしながら、大手は即戦力を重視するため、未経験者が転職するのは難しいでしょう。
零細企業は、社員を使い捨てするブラック企業である可能性があるため、未経験の女性は中規模のWEB企業が狙い目です。
中規模企業でも、労働条件や労働環境は企業によって異なるため、転職先を選ぶ際は求人情報だけでなく、企業サイトも調査することが大事です。
企業サイトを調査する際に、未経験の女性がチェックしておきたい主なポイントとしては次のようなものがあります。
- 男女比率:活躍している女性が多い企業のほうが、キャリアアップがしやすいです。
- 社内制度:未経験者はスキルを磨く必要があるため、研修制度が整っている企業が安心です。
- 福利厚生:産休・育休制度が充実していると、結婚・出産後も仕事が続けやすいです。
- 社員の人数:零細企業は、一般的に給与が安く、労働条件が悪い傾向にあります。
- 制作費:制作費用の安い企業は、利益が少なく給与アップが見込めません。
社会的な評価を確認する
せっかく転職しても、企業の業績が悪化すればリストラの対象となったり、会社自体が倒産したりする可能性もあります。
企業の社会的な評価は将来性を判断する基準のひとつになるため、転職する前に確認しておきましょう。
社会的評価を確認する方法には、業績やSNSなどでも確認できますが、WEB業界の場合、数々のデザインコンペや広告コンペが開催されているので、受賞歴からも社会的な評価が知れます。
受賞歴は、企業のホームページで確認できますので、女性の活躍について一緒にチェックするのもいいでしょう。
企業が開催するイベントやセミナーに参加する
企業の多くは、知名度アップ、ブランディング、売上促進などを目的として、イベントやセミナーを開催しています。
イベントやセミナーでは、WEB業界で働くために必要な知識が学べるだけでなく、社風や会社の雰囲気を肌で感じられます。
採用イベントであれば、企業ブースで給与、待遇、福利厚生など具体的な質問をすることも可能です。
採用イベントは採用面接よりカジュアルな雰囲気で参加できるので、女性が活躍しやすい転職先も見つけやすくなります。
未経験の女性がWEB業界への転職を成功させるポイント
転職を成功させるためには、他の候補者と差別化を図ることが重要です。
しかし、未経験者の場合アピールポイントが少ないため、うまく差別化ができないと悩む方も多くいます。
こちらでは、未経験の女性がWEB業界への転職を成功させるポイントを、3つご紹介いたします。
自己PRを強化する
未経験者の採用は、ポテンシャル採用といわれています。
ポテンシャル採用とは、今あるスキルや能力ではなく、将来的に発揮されると思われる潜在的な能力を見据えて採用することです。
ポテンシャルが高いことをアピールするためには、まずは面接では自信をもって答えることが何よりも大切になります。
しかし、WEB業界は男性社会のイメージが強く、女性であることが理由で、なかなか自信が持てない方も多いのではないでしょうか。
自信向上に役立つのが、自己PRの強化です。
自己PRは自分がどのような人物か伝えることを目的としているため、人柄、入社意欲、将来のビジョンを折り込むと、効果的な自己PRができます。
自己PRを強化することで、自信向上につなげられれば、より良いコンディションで採用試験に臨めます。
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職務遂行能力を強調する
職務遂行能力とは、業務を最後まで責任を持ってやり遂げる能力のことを指します。
職務遂行能力は、WEB業界に限らず社会人として必要不可欠な能力のため、業種関係なく培える能力です。
職務遂行能力を強調することで、仕事を任せられる信頼できる人材であることをアピールできます。
WEB業界の仕事が未経験であっても、これまでの仕事で経験してきたことを振り返ってみましょう。
面接時に職務遂行能力を強調する際は、ストーリー性を持たせて数字を使って伝えると、面接官を納得させやすいです。
例)入社1年目で職務遂行能力を評価され、10名で行うプロジェクトのリーダーに選ばれました。途中でトラブルに見舞われましたが、1ヶ月という短期間ですべての作業を完了できました。
コミュニケーションスキルのアピールする
WEB業界は、スキルを磨いてもくもくと作業に打ち込むイメージがあるかもしれませんが、実際はチームワークが基本です。
クライアントとの打ち合わせも多いため、業務を円滑に進めるためには、職種に限らず、高いコミュニケーションスキルが必要になります。
一般的に、コミュニケーションスキルは男性より女性のほうが長けている傾向があるため、女性は面接でアピールしやすいポイントです。
コミュニケーションスキルとは、聞く力、伝える力、協力する力。
コミュニケーションスキルをアピールする時は、相手の気持ちを汲み取れる、説得力がある、人に寄り添えるなど具体的に伝えると、コミュニケーションスキルの高い人物として印象を残せます。
女性がWEB業界で長く仕事を続けるためのコツ
女性がWEB業界に転職してキャリアアップできるかは、まずは長く勤められるかがポイントになります。
女性が健康に、そして職場の環境に満足して長く仕事を続けるためには、以下の2点が必要です。
柔軟な働き方を選択する
結婚、出産、育児、介護といったライフイベントは、決して女性だけが直面するものではありませんが、女性への負担のほうが大きくなりやすいのが現状です。
WEB業界は納期があるため残業が多い傾向にありますが、柔軟な働き方を選択することで、ライフイベントに影響されることなく、女性も長くWEB業界で働けるようになります。
WEB業界に限らず女性が長く仕事を続けるためには、ライフワークバランスを実現することが重要になります。
そのため、転職先を選ぶ際は、将来のことも考えて柔軟な働き方ができる職場を選んでおくと安心です。
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スキルを磨きと努力を怠らない
『IT分野のジェンダーギャップに関するグローバル調査』によると、IT業界で働く女性の割合は47ヶ国中30位で、IT分野を専攻の大学などの卒業者に占める女性の割合にいたっては37ヶ国中最下位です。
しかし、IT業界は基本的に実力至上主義のため、スキルを磨き経験を積むことで、性別や学歴関係なく評価されます。
反対に、能力が認められなければどんどん仕事は減っていくため、女性がWEB業界で長く活躍するためには、常にスキル磨きと努力を怠らない姿勢が必要です。
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まとめ
WEB業界はIT業界のなか女性の割合が高く、学ぶ環境が整っていて、未経験の女性でも転職後のキャリアチャンスに恵まれています。
WEB業界への転職を成功させるためには、自分の素質や能力に合致する転職先を選び、自己PRを強化して他の候補者と差別化を図ることが重要です。
WEB業界に未経験で転職することを希望する女性は紹介した情報を参考にしていただき、準備を万全にしてWEB業界への採用試験に臨みましょう。