WEBオペレーターの仕事とは?必要なスキルやキャリアパスも解説!

WEBオペレーターはWEBプロデューサーやWEBディレクターのサポート役として、WEB系クリエイティブにおいて縁の下の力持ち的な役割を果たします。

WEB業界が未経験の方でも転職できる、WEB系ワーカーの初級ポジションとして人気なWEBオペレーター。

今回は、WEBオペレーターの仕事内容から必要スキル、キャリアパスまでを分かりやすく解説します。

WEBオペレーターとは

WEBオペレーターはWEBサイト制作など、WEB系のクリエイトに関して補助的な役割を果たします。

つまり、WEBディレクターの指示のもと、制作進捗におけるサポート的仕事に従事するのが一般的です。

WEBオペレーターの仕事内容とは

WEBオペレーターの仕事としては、ホームページの新規作成やリニューアルの際にディレクターから制作テーマや目的、スケジュールに関する指示を受け、エンジニアやデザイナー、プログラマーなどの作業をサポートします。

また、完成したホームページの運営管理や情報更新をするのもWEBオペレーターの役割です。

具体的なWEBオペレーターの仕事内容は次の6項目です。

  • 指示書の理解と作業内容の把握
  • テンプレートへの流し込み作業
  • 画像加工・修正、パーツ作成
  • ランディングページの作成
  • 確認・修正作業
  • WEBサイトの運営・管理(情報更新など)



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WEBオペレーターに求められるスキル・経験

WEBオペレーターには、主に次のようなスキルや経験、知識が求められます。

  • WEBサイト制作における基本的な知識
  • PhotoshopやIllustratorなど、画像編集ツールの使用経験・知識
  • 簡単な画像編集やバナー作成経験
  • HTMLやCSSのコーディング経験・知識
  • WordPressなどのCMSツールの使用経験
  • アクセスログの分析経験
  • PowerPointやExcelなどの基本操作スキル
  • 提案資料の作成経験
  • コミュニケーションスキル

上記の知識・スキルはどれも必須的なものではありませんが、習得していると転職時にプラスになる可能性があります。

ただし、ディレクターのサポートをする立場として、コミュニケーション力は高めておくべきです。

また、WEBサイト作成の概要を把握しておく上で、PhotoshopやIllustratorを使ったイラスト・画像の作成、基礎的なコーディング知識は習得しておくようにおすすめします。

WEBオペレーターの年収

WEBオペレーターは縁の下の力持ち的な存在として、WEB系のクリエイティブ作業における役割は重要です。

ただし、ディレクターのサブということから、年収はさほど高くありせん。

一般的な年収相場でいえば、転職してすぐの場合250万~350万円程度だとされています。
パート・アルバイトであれば、時給換算で1,200~1,800円程度です。

もちろん、スキル向上による年収アップは可能で、企業によっても年収に差があります。

なお、WEBオペレーターは正社員としての採用よりも、派遣社員やパート・アルバイトでの採用も多く、未経験者でも採用されやすいので、転職前に業界を経験するのも良いでしょう。

年収面の待遇はあまり良くないと言えるかもしれません。
しかし、高収入を見込めるWEBディレクターのノウハウを間近で学べるので、今後のキャリアアップのステップとして考えてみてください。

WEBオペレーターのキャリアパス

未経験の方がWEBオペレーターを目指す場合、どのような知識・スキルを習得すると有利になるでしょうか。

転職までの職歴・キャリアパスについて知っておくことは良い準備になるでしょう。

また、WEBオペレーターの職に就いた後、どういったステップアップが期待できるのか、その後のキャリアパスについても説明します。

WEBオペレーターになるためのキャリアパス

WEB業界が未経験の方もWEBオペレーターへ転職しているケースが多々見られます。

そこでWEBオペレーターとして採用されるための条件として、WEBオペレーターに求められるスキル・経験を以下の方法で習得することをおすすめします。

①専門学校・オンラインスクールに通う
WEBオペレーターとして必要な知識・スキルを習得するには、WEB技術に関する専門学校で学ぶほうが効率的です。

基礎力の習得はもちろん、ある程度の実践スキルを学習するカリキュラムが組まれています。

就学期間は学習内容によって変わりますが、短いものでは3か月程度、じっくり学びたい場合は1年から2年のカリキュラムが組まれています。

今では在宅スクールがいろいろと選べるので、仕事をしながら無理なく学べるでしょう。

②アルバイトから始める
できれば実践の中で力を積み上げたいという方もいるでしょう。
その場合は、アルバイトで未経験者を募集している会社へ転職することも可能です。

はじめはデザイナーやコーダーなどの補助作業から始まるかもしれませんが、実務経験を積みながらWEBオペレーターとしてポジションを得るキャリアパスもあります。

③ネット情報やセミナー、専門テキストなどで独学する
今ならWEBサイト作成に関する入門テキストは、無料でネット情報から収拾することができます。

とくに動画で分かりやすく解説しているテキストであれば、何度でも繰り返し視聴して理解を深められて便利です。

また、有料レクチャーやセミナーも併せて独学するなら、時間はかかるかもしれませんが、自分に合ったマイペースでの転職活動が可能でしょう。

付け加えますが、手始めにコーダーやデザイナーの作業のフリーランサーとして練習することで、実績を積むこともできます。

この実績は転職ではプラス材料になりますので、参考にしてみてください。

WEBオペレーターになるために役立つ資格

WEBオペレーターを目指す際、可能であれば転職前に習得しておいた方が有利になる資格があります。

次の6つの資格は、WEBサイト作成において基本となるスキルの習得を証明するもので、転職時には効果的です。

資格 役立つポイント
MOS(Microsoft Office Specialist) オフィスソフト(Word、Excelなど)の操作スキルを証明
Photoshopクリエイター能力試験 Photoshop(画像編集・作品制作など)の操作スキルを証明
Illustratorクリエイター能力試験 Illustrator(イラスト作成など)の操作スキルを証明
アドビ認定プロフェッショナル Photoshop・Illustrator・Premiere Proのスキルを証明
WEBアナリスト検定 Google analyticsによるマーケティング・サイトの現状分析力
ウェブクリエイター能力検定 ホームページ制作の基礎力(プログラミングやデザイン)

まず、MOSはWEB上でのパソコン作業の基礎力を証明する資格です。
WEBオペレーターの作業では必須のスキルですが、具体的にスキルを示せるならば取得にこだわらなくても良いでしょう。

WEBサイト作成では、アドビ認定プロフェッショナルの設定スキルは欠かせません。

WEBサイト作成ツールのうち、どれかひとつでも取得していて、自作のポートフォリオが提出できるなら、転職に大いに有利となるでしょう。

そういう意味で、上記の資格の他にウェブデザイン検定やウェブライティング技能検定なども取得すると良いかもしれません。

WEBオペレーターからのキャリアパス

WEBオペレーターとして働くようになってからのキャリアパスを考えてみましょう。
主なキャリアパスとして、次の3つを挙げることができます。

  1. WEBディレクター、そしてWEBプロデューサーへ
  2. WEBマーケターやWEBアナリスト
  3. WEBデザイナー(UI/UXデザイナー)やWEB系エンジニア

WEBオペレーターは、一般的にディレクター目線でサイト制作のための調査・分析・企画から設計・UI/UX、コンテンツ・デザイン制作、リリース・保守運用などの作業に関わります。

そのため、これら制作スタッフのどの職種へもキャリアパスできるチャンスがあるのです。

上記に挙げたキャリアパスは一例で、個々の目標に応じたキャリアパスの構築が可能です。

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WEBオペレーターの魅力

WEBオペレーターの魅力は主に次の3つが挙げられます。

未経験でもWEBオペレーターになれる

WEBオペレーター職の最大の魅力は、WEB業界の未経験者でも採用される可能性があることです。

転職の際、求められる知識・スキルがほとんどない場合でも採用されるケースがあります。

WEBオペレーターの場合、WEBにおける高度な知識・スキルが無くても、オフィスソフト(Excel 、Word等)やGoogle(ドキュメントやスプレッドシートなど)の操作ができれば採用するという会社もあります。

ただし、一般的には正社員としての採用はあまり多くありません。
実際には、派遣社員やアルバイトの雇用になる可能性があることを知っておきましょう。

WEBオペレーターの在宅求人も多い

WEBオペレーターとして働く方は在宅勤務が可能で、必ずしもオフィス勤務でなくとも仕事ができる点も魅力です。

フリーランスであれば在宅勤務を選べる場合が多いですし、社員採用でも在宅求人が見つかります。

つまり、通勤圏外にある会社へ応募できること、自宅でプライベートを重視しながら働けることもWEBオペレーター職の魅力です。

WEBオペレーターのニーズは高い

オンラインサービスが浸透している現代において、WEBオペレーターの需要は高まっています。

実際に求人サイトを確認しますと、未経験OKの求人がたくさん見つかります。

あらゆる企業がHPを持っていて、ECサイトなどを活用したマーケティングに力を入れているためWEBオペレーターは欠かせない存在です。

自社内でのWEBサイト作成に就くケース、サイト作成会社へ就職するケースとWEBオペレーターは業界や規模を問わずに、さまざまな職場で活躍することができます。

WEBオペレーターの成功事例

実際に、WEBオペレーターとして活躍している人の成功例を2つ紹介します。

&donutsプロジェクトのAさんの体験

写真業界で正社員として7年半勤務した経歴を持つAさんは、これまで接客業を中心に働いてきました。

ただし、写真の現像や印刷といったクリエイティブな仕事は好きで、今流行のWEB業界で仕事をしてみたいと考えるようになったとのこと。

そこで、心機一転WEBオペレーターへの転職を成し遂げました。

担当する仕事は、環境問題に関する取り組みを行っている企業や専門家の記事を掲載するWEBサイトの管理・運営です。

オンライン記事の作成・定期購読の法人契約の手続き・ユーザーサポート・メールマガジンの配信と、一通りの作業ができるようになったとあります。

Aさんは、今後プログラミングやGoogleアナリティクス分析など、さらにスキルアップしてキャリアアップに注力しているようです。

自分なりに作成したホームページが認められたBさんの体験

DTPのスクールでの学歴を持つBさんは、入社した設立間もないWEBソフト開発会社のシンプルなホームページを見て、自分なりにホームページを作り直してみたとのこと。

そのホームページは上司に認められて、一部ではあったが採用されました。

こうして総務事務に配属したままWEBオペレーターのポジションを与えられ、『求人情報の更新や更新時に発生する文字化けなどのトラブルを解決するメンテナンス』を担当するようになったと言います。

スキルや実力を認められればWEBオペレーターに抜擢されるという良い例といえるでしょう。

WEBオペレーターでおすすめの企業

最後に、これからWEBオペレーターを目指そうと考えている方へ、転職先としておすすめの企業を3つ紹介します。

  • グリー株式会社
  • 株式会社ZOZO
  • 株式会社オプト

グリー株式会社


グリー株式会社はSNSを活用した世界初のモバイルソーシャルゲームを開発するベンチャー企業です。

SNSの「GREE」を運営し、モバイルゲームのほかにもメディア事業やライブエンタメ事業などを行なっています。

現在の従業員数は1500名を超え、今後も成長が見込める企業でしょう。

ゲーム・アニメ事業に強みがあり、メタバース事業やDX事業、コマース事業、マンガ事業などWEB環境をフル活用した事業展開を進めています。

WEB分野の最前線である職場は今後のキャリアにもプラスになると考えられるため、おすすめの企業です。

株式会社ZOZO


株式会社ZOZOはファッション通販サイト「ZOZOTOWN」で若者に人気の企業。
1998年5月に設立、現在は従業員数1300名を超える中堅WEB企業です。

ZOZOの強みは、『採寸・集客・出品・梱包&発送・カスタマーサポート対応まで、全てを一貫して行うこと』で、ECサイトに必要な工程は全て自社内で実践しています。

つまり、WEBオペレーターとしての仕事幅がたいへん広く、個々が望む仕事内容を見つけることも十分可能です。

なお、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」や古着下取りサービス「ZOZOUSED」など、あたらしいWEBマーケティング戦略も果敢にリリースしていて、自分のアイデアが活かせる期待もあります。

株式会社オプト


リスティング広告をはじめとし、広告事業では業界トップクラスの実力を持つ企業です。
2015年1月に設立、現在は640名にのぼる中堅のベンチャー企業です。

株式会社オプトは『やりたいと思った人間が経営者感覚でコミットし、責任を背負いながら成長していく』ことを理念とし、『一人ひとりが社長』との会社方針より、自分の才能を存分に生かせるチャンスがあります。

なお、オプトはデジタル全般の支援企業をサポートする実績があることから、WEBサイト作成の幅が広く、さまざまな知識・スキルの蓄積が可能です。

WEB業界未経験者にとっても着実にスキルを身につけられるでしょう。

まとめ

WEBオペレーターはWEB業界でキャリアを積んでいきたいと望むかたがたにとって、ある意味で登竜門的なポジションです。

未経験でもなりやすいWEBオペレーターにはWEB系の知識・スキルを習得するチャンスがありますし、その先のキャリアパスを構築するステップになります。

リモートワークやフレキシブルワークといった、プライベートを重視する働き方もできる人気の職業です。

転職を望む方は事前の準備をしっかりと行なって、成功へのキャリアパスを歩んでください。

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