WEB業界での就職を成功に導くための基本知識を詳しく紹介!

WEB業界は、毎年成長を続けている業界です。
求人数は増える一方で、WEBに関連した幅広い知識とスキルをもった人材は不足しています。
まだ、新しい業界のため、実力があれば年齢に関係なく就職でき、大きな仕事に取り組むチャンスに出会うこともあるでしょう。
WEB業界に就職するには、基本的な知識の習得と準備が大切です。
就職を成功させた後も困らないように、この記事を参考に準備を進めていきましょう。
WEB業界の将来性
WEB業界は、インターネットを通じてサービスを提供する業界。
インターネットの普及やIT技術の急速な発展により、IT業界やWEB業界の人材は常に不足しています。
今後もこの分野の人材の需要は高く、この業種への就職は将来性があると言えます。
WEB業界の成長と求人市場の動向
WEB業界も含まれるインターネット不随サービスの売り上げは2009年から右肩上がりが続いており、2021年~2022年の成長率は12.2% を記録。
2021年の中小企業・小規模事業者の成長率は1.6% ですので、いかにWEB業界が成長の著しい業界かがわかります。
その一方で、市場の急激な拡大により、IT人材の不足は深刻です。
このため、WEB業界で必要とされる基本知識を身に着けることができれば、年齢に関係なく活躍できる可能性があります。
さらに、WEB業界にはベンチャー企業も多く、服装の決まりや勤務時間、年功序列など、古い慣習に縛られず新しいことを積極的に取り入れようとする傾向があり、未経験からも就職しやすいでしょう。
そのため、WEB業界に就職して大きく活躍したいなら、ベンチャー企業を視野に入れるのもおすすめです。
WEB業界のベンチャー企業で得られるチャンス
WEB業界は、1995年以降くらいから急速に広がったIT革命以降に浸透した新しい業界です。
同じWEB業種のベンチャー企業でも、就職する企業の規模によっても任される仕事内容や、職場の雰囲気も変わってきます。
WEB業界にも多いベンチャー企業で働くことで得られるチャンスは以下の3点です。
- さまざまな経験ができる
- 社会や市場の変化に柔軟に対応している
- 個人の意思や提案が通りやすい
さまざまな経験ができる
ベンチャー企業は、社員の人数も少なく、1人の社員が複数の仕事のポジションを担当することがあります。
他職種や他部署の人と協力して仕事を進める機会も多く、さまざまな経験を積みたい人にとって、ベンチャー企業への就職は大きなメリットになることでしょう。
最終的にWEBディレクターを目指したい場合は、日々の業務で経験したさまざまな内容が役立ちます。
具体的には、クライアントや他職種との調整やスケジュール管理など高いコミュニケーションと管理能力の他、デザインの構成案を考える時にはWEB制作全般の基本知識が必要となるでしょう。
社会や市場の変化に柔軟に対応している
ベンチャー企業とは、今まで世の中になかった発想や技術で、新しい商品やサービスの提供を目指している企業のことです。
経営者と社員の距離が近く、さまざまな変化への対応が取りやすいという特徴があります。
大企業と比べて、社会や市場の変化にも柔軟に対応しており、業務効率化や不要なコストの削減が必要になった場合でも、すばやく対応できている企業が多いでしょう。
個人の意思や提案が通りやすい
ベンチャー企業の中でも、少人数で運営されている企業では、職種の垣根を越えてさまざまな仕事を担当することがあります。
こういった企業は、仕事が順調に進むようにコミュニケーションや風通しの良い社風を大切にしていることもあり、個人の意見や提案をしっかりと受け止めてくれるでしょう。
マルチにWEB業界全般の仕事をこなせる人材が重宝されるため、日頃の業務を通じてWEB全体の基本知識やスキルを身に着けることができれば、就職した後に大幅な年収アップの可能性があります。
WEB業界に就職するメリット
今後も発展が予想されるWEB業界で働くメリットについて見ていきましょう。
- 将来性ある業界で個人の市場価値が上がりやすい
- 手に職をつけるためのスキルや経験が身につく
- 裁量権を持った仕事を任されやすい
- 時間や場所を選ばずに働ける
将来性ある業界で個人の市場価値が上がりやすい
先にお伝えした通り、インターネットの普及によりWEB業界の仕事は毎年増えています。
しかし、その需要に追いつくだけの人材が育っていないため、人材は不足傾向です。
そのため、幅広くWEB関連の基本知識と経験を身につけることができれば、自身の市場価値が上がり、WEB業界への就職で年収のアップも期待できるでしょう。

手に職をつけるためのスキルや経験が身につく
WEB業界の就職のために必要な基本知識は、デジタルマーケティングやコンピューター言語の習得など専門性の高いスキルです。
WEB業界は変化が早い業界のため、トレンドについていくための学習は常に必要ですが、継続して仕事を続けることで経験が深まり、幅広い業務をこなせるようになります。
裁量権を持った仕事を任されやすい
WEB業界では、複数の職種の人が連携してプロジェクトを遂行していきます。
年功序列といった慣習に関係なく、実力に応じて幅広い業務を任されたり、大きなプロジェクトに抜擢されたりするチャンスもあるでしょう。
自分の実力を試したい、さまざまなプロジェクトに携わりたい人にとって、WEB業界は魅力的な業界と言えます。
時間や場所を選ばずに働ける
WEB業界の仕事は、基本的にパソコンとインターネットがあれば何処でも仕事が可能です。
そのため、ある程度の経験を積んだ後はフリーランスとして独立する人もいます。
時間や場所に縛られず、自由な働き方をしたい人には向いている業界です。
WEB業界の仕事内容と職種
WEB業界の仕事は、直接システム開発に携わったり、インターネットメディアを運営したりと多岐にわたります。
ここからは、WEB業界の主な仕事内容と職種を詳しく見ていきましょう。
WEB業界の主な仕事内容
WEB業界の主な仕事内容は4つに分けられます。
- WEBシステム構築
- WEBサイト製作
- サイトの保守
- マーケティング
WEBシステム構築
WEBシステムとは、ポータルサイトやECサイト、SNSなど、インターネットに接続して利用するサービスやシステムのことです。
このWEBシステムを構築するのが、WEBエンジニアになります。
WEBエンジニアは、担当する領域によってフロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアに分かれます。
フロントエンジニアよりバックエンドエンジニアの方が、サーバー側の処理プログラムの開発からシステムの保守・点検まで幅広い基本知識が求められるでしょう。
WEBサイト製作
WEBサイト製作は、インターネット上で目にするWEBサイトの製作に関わる仕事です。
WEBサイトの製作には、見た目をよくするデザイン(WEBデザイナー)や、使いやすいように機能面を設計するエンジニア、クライアントとの打ち合わせや業務の進捗状況を調整し全体を統括するWEBディレクターなどが関わります。
就職後に、どの領域の仕事をしたいかで学ぶ内容や必要なスキルが変わってくるので、初めに職種を決めましょう。
サイトの保守
WEBサイトが公開された後も、定期的に保守点検が必要となります。
具体的には、ドメインやサーバーの更新や、CMS(コンテンツマネジメントシステム)やブラウザーのバージョンアップへの対応、Googleアナリティクスのデーター分析やサイトの改善などです。
システムの変更ではWEBエンジニアが、デザインの修正や変更はWEBデザイナー、サイトの分析にはWEBマーケターなど複数の職種が連携して作業を担当します。
企業により担当する領域が分けられる場合もありますが、はっきりとした境界がなく幅広い領域を担当することもあります。
WEBマーケティング
WEBマーケティングは、WEBサイトへの集客を促進して、商品やサービスが売れる仕組みを作ることです。
WEBマーケティング活動には、プロモーションや広告、SEO対策、SNS運用などが含まれます。
この領域の職種で代表的なのが、WEBマーケターです。
WEBマーケターに必要とされるのは、データー分析力やトレンドを見つける力でしょう。
さらに、サイトの改善、新たな施策の提案も重要な仕事となるため、WEB全般の基本知識だけでなく、担当する商品・サービスの知識と他職種やクライアントとを調整できる高いコミュニケーション能力が要求されることがあります。
WEB業界の職種
WEB業界の代表的な職種について詳しく説明します。
- WEBデザイナー
- プログラマー
- システムエンジニア
- WEBエンジニア
- WEBマーケター
- WEBディレクター
WEBデザイナー
WEBデザイナーは、WEBサイトをデザインする職種です。
実際の仕事では、WEBコーダー・情報設計(UI/UX)・ディレクションを行います。
WEBデザイナーになるには、デザインの基本知識とツールの使用方法の習得が必須となるでしょう。
デザインでよく利用されているツールは、IllustratorとPhotoshopです。
どちらのツールを使用するかは企業によって違うので、就職を希望する企業に合わせて学習を進めてください。
さらに、クライアントが求めるデザインや機能性を提案できるよう、マーケティングとWEBの基本知識、コミュニケーション力やプレゼン力も必要とされます。
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが設計したプログラムの仕様書にそって、プログラミングを行う仕事です。
エンジニアと仕事内容が似ているように思うかもしれませんが、エンジニアはクライアントとの打ち合わせや、プロジェクトの進行管理など全体を統括する役割を担う時があります。
プログラマーになるのに資格は必要ありませんが、業務で使用するコンピューター言語の取得は必須です。
コンピューター言語の学習には、IT系の専門学校に通う方法や、書籍やeラーニングを利用して独学で学ぶ方法があります。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)は、ソフトウェアの設計と開発を行う仕事です。
クライアントの悩みや問題点を聞き取り、ソフトウェアを設計し、開発の上流工程を担当します。
上流工程とは、システム開発・設計する際の初期段階のことです。
WEBエンジニアと違い、システム開発の目的に応じて分析・検討し、必要とされる機能や性能を明確にするところから携わります。
企業やプロジェクトの内容によっては、SEがプログラマーの領域も担当することがあります。
WEBエンジニア
WEBサイトやECサイト、アプリケーションの開発・運用・保守まで行うのがWEBエンジニアです。
主な仕事はプログラミングで、ディレクターの指示や、デザインにそってソースコード(プログラミング言語を使って記載された指示書)を書いていきます。
WEBエンジニアは、フロントエンドエンジニア(ユーザーが直接目にする側の設計をする)、バックエンドエンジニア(ユーザー側から見えないシステム開発と設計を担当する)に分かれます。
バックエンドエンジニアの方が、高度な知識が必要とされるでしょう。
作業領域に合わせたコンピューター言語の習得と共に、複数の職種の人とスムーズに仕事を進められるよう、WEBに関連する幅広い基本知識と高いコミュニケーション能力が必要です。
WEBマーケター
WEBマーケターは、インターネットを利用して行われるマーケティングに携わる職種です。
マーケティング活動では、自社サイトやメールマガジン、SNS、メールマガジンなど複数のメディアが活用されます。
商品やサービスの特性を理解し、売れるよう戦略を立て実行する必要があるので、情報収集能力と情報解析力、論理的な思考、提案内容を分かりやすくクライアントに伝えるプレゼン力があると良いでしょう。
WEBディレクター
WEBディレクターは、プロジェクトを遂行するための監督にあたる職種です。
クライアントとの打ち合わせから企画書をまとめ、スタッフの選定、プロジェクトの進捗状況の管理、コンテンツの内容と品質管理まで担い、クライアントの要望に合うコンテンツ制作を目指します。
プロジェクトに関わるすべての職種を統括する立場ですので、情報収集や解析力、コンピューター言語の理解、企画力などWEB全般の基本知識が必要とされます。
未経験からの募集は少なく、WEBデザイナーやエンジニア職を経てからWEBディレクターになる人が多いようです。
未経験者がWEB業界に就職するためのステップガイド
WEB業界への就職を成功させるために、その手順について詳しく説明します。
- やりたいことから職種を選ぶ
- 必要とされるスキルの習得と学習リソースの選び方
- ポートフォリオの作成と自己ブランディング
- 面接の準備をする
やりたいことから職種を選ぶ
どの職種を選ぶか、お悩みの人もいるのではないでしょうか。
そんな時は、やりたいことから職種を選んでみましょう。
クリエイティブ系の仕事に興味があるならWEBデザイナー、将来的にディレクター職を目指す場合はエンジニア職など。
情報の解析やクライアントワークが得意な場合は、WEBマーケターなども向いているかもしれません。
選択する職種によって要求されるスキルや学習内容が変わってくるので、就きたい職種を決めてから必要スキルの取得に向けて考えていきましょう。
必要とされるスキルの習得と学習リソースの選び方
WEB業界では未経験でも応募可能な求人は多いですが、必須スキルをある程度身につけていればアピールポイントの1つにできます。
エンジニアやSE、プログラマーは、業務で使用するコンピューター言語を、WEBデザイナーならデザイン使用するツールの使用方法、コーディングを学びましょう。
代表的なコンピューター言語には、Java・PHP・Python・Java・JavaScript・Rubyなどがあります。
それぞれのコンピューター言語で使用用途が違いますので、就職を希望する職種で使用されている言語を学習しましょう。
ちなみに、コンピューター言語ではありませんが、HTML・CSSはWEBデザインで使用されます。
学び方として、プログラミングスクールを利用する他、eラーニングや書籍、既存のプログラミングの写経を通じて独学で学ぶ方法があります。
コンピューター言語のJavaを学習する場合、独学で習得するために必要な時間の目安は400~500時間 と言われています。
習得すべき内容が多いため、独学で学習が難しい場合はプログラミングスクールやeラーニングを使用すると良いでしょう。
ポートフォリオの作成と自己ブランディング
就職活動の準備も始めましょう。
初めに取り組むのは、ポートフォリオの作成です。
ポートフォリオには、経歴や保有しているスキル、現在までに作成した作品などを載せます。
作成したポートフォリオは、企業が人材を選ぶ際の資料となるので、見やいよう工夫しましょう。
具体的な方法として、目次を作るようにします。
自己のブランディングのために、自分の強みや実績、得意分野や作業スタイルも記載するようにしてください。
面接の準備をする
ポートフォリオが作成できたら、面接の準備に移ります。
初めに、面接を受ける企業のリサーチをしましょう。
企業側がどのような人材を求めているのか、質問されそうな内容、面接にふさわしい服装についても考察します。
今までのキャリアを整理して、自分の強みや弱み、価値観を把握しておくと予測していなかった質問をされた時に役立ちます。
有料分析ツールを使用して、自己分析するのも良いでしょう。
この企業に就職することで「どのような将来の方向性を考えているのか」企業に積極性をアピールします。
WEB業界への就職とキャリアアップのために
WEB業界では、幅広い知識と多くの経験を持つ人材が重宝されています。
将来的にWEBディレクターやプロデューサー、WEBマーケターになりたいのであれば、WEBマーケティングやSEOの知識はもちろん、UI・UXデザインなど複数の知識の習得を目指すと良いでしょう。
それでは、WEB業界でキャリアアップをはかるためのポイントについてお伝えします。
- キャリアパスを考える
- WEBマーケティングの知識を身につける
- 継続的な学習とトレンドを追求する
キャリアパスを考える
WEB業界に就職後に経験した業務内容によって、将来的に対応できる業務範囲が変わってきます。
将来どのような仕事をしたいか具体的に決めてから、必要な基本知識を身につけましょう。
例えば、総合的な知識や経験が求められるWEBディレクター職の求人では、経験者が有利です。
そのため、WEBエンジニア、WEBマーケターなど他職種で知識を深めながら、将来的にWEBディレクターを目指すと良いでしょう。
キャリアパスについてはこちらで詳しく解説しています。
WEBマーケティングの知識を身につける
職種に限らず、デジタルマーケティングの知識もあると対応できる業務の幅が広がったり、自身の業務に活かしたりできます。
デジタルマーケティングは、WEBサイトやWEBサービス上に人を集め、商品やサービスの販売やブランディングの促進を図るための手法です。
WEB業界の主な仕事は、WEBサイトやWEBサービス作ることですので、どの職種を選んだとしても、デジタルマーケティングの知識と「どのようなサイトを作れば人に見られるか」といった視点は重要になります。
そのため、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールの見方、SEO対策について、可能であれば就職前でも学び、アピールポイントにするのもいいでしょう。
クライアントの個別の要望に対応できるよう、各職種で必要とされるスキルも高めておきましょう。
継続的な学習とトレンドを追求する
WEB業界は技術の発展が目覚ましく、トレンドも変化します。
現在、多くのことを学んでいたとしても、業務に必要なスキルや作業範囲が途中で変わることもあるでしょう。
WEB業界の第一線で働き続けるためには、最新トレンドの追求と、ポジションに応じた学習を続ける必要があります。
eランニングや書籍、勉強会やネットワーキングの参加、多職種の人と情報交換などを活用して学びを継続しましょう。
こうした努力がスキルアップにつながり、対応可能な業務範囲も広がるため、オールマイティーな人材に成長できます。
まとめ
今回、WEB業界に就職するための基本知識と準備、就職後のキャリアアップのポイントについてお伝えしました。
WEB業界は、今後も発展が予想されます。
コンピューター言語の習得や、就職後も継続した学習など、WEB業界の第一線で活躍するためには努力が必要です。
しかし、しっかりとしたスキルと幅広い知識を持った人材は重宝され、給料アップも十分期待できます。
また、年功序列や服装の規定がない企業も多いので、自由度は高いでしょう。
WEB業界に就職を希望する人は、まずは活躍したい職種を決め、そこに向けどのようにキャリアアップしていくのかを考えてみてください。
また、WEB業界の会社選びに関してはこちらも参考にご覧ください。